名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集20190413

2019-04-13 | 大山将棋研究

先手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

駒が当たっていますが、単純に取り合ってよいでしょうか?

A 56歩  B 87銀  C 69飛

 

第2問

 

この手があったのが二上先生の誤算です。

A 86歩  B 75成銀  C 64桂

 

第3問

 

どうやって寄せますか?

A 54金  B 25銀  C 35歩

 

第4問

 

粘られないように寄せて行きます。

A 35角  B 59角  C 75成銀

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大山将棋研究(1219);中飛車に中央位取り(二上達也)

2019-04-13 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190413

昭和41年2月、二上達也先生と第7期棋聖戦第5局です。

大山先生の先手中飛車で5筋の歩を交換するタイプです。

55歩を打って位取り中飛車にするのもありますが、66歩を突けばおとなしいです。

二上先生は飛車を5筋に回り

中央の位を取れば、互いの飛車は8筋へ。ここまでは7日に並べた山田先生との将棋と同じです。

今回は早く73桂を跳ねて8筋を受けました。じっくりした展開です。

二上先生が仕掛けます。桂をぶつけ

銀が突っ込んでいきます。

銀ばさみの形ですが、桂を打てば両取りがあるので、タダでは死にません。

大山先生は飛車を使い

金をかわせば銀の取り合いが必然です。

成桂を作っただけ二上先生の得と言えるかどうか。でも飛車をさばけばまあまあでしょうか。

大山先生は8筋を手抜いて角を使います。

二上先生が52銀と埋めたのは手堅いとはいえるのですが、この場合はどうだったか。大山先生は右桂を攻めに使い

飛車を切ってしまいました。

金を取り返して形勢不明です。二上先生としては77と~89飛成を急ぐべきでしょう。

飛車取りの時に成りこめないので寄せ合いの速度が遅いのです。

61銀には53桂成があるので、先に52銀と打った効果が小さく

銀をはがされ、3筋を攻められた図は苦しいです。

大山先生は銀を打ちこんで清算し

桂頭玉ですが寄せが難しくない形です。

34桂の角取りにも成銀を使って詰めろ。

63桂を打たせて角をかわし

飛車を取りました。

飛を打ち込んで寄り筋です。

これで詰みもあるのですが

詰まさずに36歩を取って終わりです。

 

二上先生は連続挑戦でフルセット、最終局を2つ負けてタイトルが取れませんでした。このころは対戦成績も悪くないです。大山先生とのシリーズが20回、奪取2回ですか。ちょっと結果が変われば二上時代もありえたのになあ、とおもいます。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/02/14
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 5八飛(28)
6 6二銀(71)
7 5五歩(56)
8 同 歩(54)
9 同 角(88)
10 4二玉(51)
11 7七角(55)
12 3二玉(42)
13 6八銀(79)
14 3四歩(33)
15 6六歩(67)
16 4二銀(31)
17 6七銀(68)
18 5三銀(62)
19 4八玉(59)
20 5二飛(82)
21 3八玉(48)
22 5五歩打
23 8六歩(87)
24 5四銀(53)
25 8八飛(58)
26 8二飛(52)
27 5九角(77)
28 1四歩(13)
29 7七桂(89)
30 7四歩(73)
31 5八金(69)
32 6四歩(63)
33 2八玉(38)
34 7二金(61)
35 3八銀(39)
36 7三桂(81)
37 8九飛(88)
38 6三金(72)
39 1六歩(17)
40 5三銀(42)
41 4六歩(47)
42 6五歩(64)
43 同 歩(66)
44 同 桂(73)
45 同 桂(77)
46 同 銀(54)
47 6六歩打
48 5六銀(65)
49 7八銀(67)
50 5四桂打
51 5七歩打
52 6六桂(54)
53 6九飛(89)
54 6五銀(56)
55 4七金(58)
56 7八桂成(66)
57 6五飛(69)
58 6四歩打
59 6七飛(65)
60 8五歩(84)
61 3六歩(37)
62 8六歩(85)
63 2六角(59)
64 5二銀打
65 3七桂(29)
66 8七歩成(86)
67 4五桂(37)
68 4四銀(53)
69 6四飛(67)
70 同 金(63)
71 7三銀打
72 8三飛(82)
73 6四銀成(73)
74 6八飛打
75 7四成銀(64)
76 8五飛(83)
77 6四桂打
78 3一角(22)
79 5二桂成(64)
80 同 金(41)
81 3五歩(36)
82 5六歩(55)
83 3四歩(35)
84 3五歩打
85 3三銀打
86 同 桂(21)
87 同 歩成(34)
88 同 銀(44)
89 同 桂成(45)
90 同 玉(32)
91 4五桂打
92 4四玉(33)
93 5六歩(57)
94 3四桂打
95 7五成銀(74)
96 6三桂打
97 5九角(26)
98 6七飛成(68)
99 8五成銀(75)
100 3六銀打
101 3二飛打
102 4七銀成(36)
103 5二飛成(32)
104 3六歩(35)
105 5五銀打
106 3五玉(44)
107 2六金打
108 2四玉(35)
109 3六金(26)
110 投了
まで109手で先手の勝ち

 

 

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将棋上達法実践編(21)

2019-04-13 | 将棋上達法則

HくんとAくんのレッスンは終わり、名南将棋大会に参加してもらったら棋譜を点検する反省会で継続して教えています。少しずつ形になってい入るのですが、まだまだ勝てないでいます。

今年の1月に将棋教室の企画がありましたが、参加してもらった母娘がもっと教えて欲しいということで、新しいレッスンが始まりました。母Uさん、娘Sさんとしておきます。

初回が3/31で実力を見ましたが、ルールがわかっているというくらいです。

Uさんは守備的で振り飛車、Sさんは攻撃的で居飛車、と別れてしまいました。同じ時間で来てもらうので効率が悪いのですが、希望に合わせます。

4/6が2回目。

SさんにDSのソフトを買い与えたのでゲームで学ぶ分だけ上達が速くなるでしょう。

2人には5手詰めでは早すぎるので、基本3手詰を毎日やってもらいます。(3手詰めハンドブックが書店で見つかりませんでした。)母娘でやるのでさぼりにくいというのは良いところです。

Uさんには四間飛車名局集を並べてもらうというのはHくんと同じです。まだ意味は解らないと思いますが、部分的な手筋を覚えてもらえればよいです。

Sさんには鳥刺し戦法です。オッサン流振り飛車破りを買い与えてもまだ読みこなせない(新4年生)し、改良する部分もあるし、四間飛車以外にも定跡化しているので、オリジナルテキストです。

今日4/13が3回目。

Uさんは(娘の監督はしていても)自分で解いていないので3手詰めがまだまだ。

Sさんは面白くなったようで、1日1問で良いよ、と言ってあったのですがいっぱい解いた日もありました。結果としてまあまあ解けるようになっています。

2人とも棋譜の記号になれていないから、定跡並べ、棋譜並べはうまくいっていません。一緒に並べて、また1週間の課題にしました。

また、形勢判断のやり方を教え始めました。

 

2人とも個性があるのでどう教えるのが良いかを手探りしながら進めています。

 

 

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20190413今日の一手(その859);かわす受け

2019-04-13 | 今日の一手

20190413今日の一手

3月9日の名南将棋大会から、 JさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

桂と金(歩)の交換で先手の駒得です。

玉の堅さは(相手の駒を考えないで)わずかに先手のほうが堅いか。

先手の攻め駒は29飛46角と持ち駒金で3枚。

後手の攻め駒は71飛85桂91香と持ち駒角桂で5枚。

総合すれば互角か先手もちです。

 

☆ 大局観として

後手の攻めが続くかどうかが当面の焦点ですが、後手玉が薄くなっているので反撃しやすいです。ここだけしのげば、後は何とでもなりそうな局面です。

後手の攻め駒が多いので受けきりは難しそうですが、最後の1歩を使ったところなので、この攻めが調子よく続くかどうかは微妙なところでしょう。

このまま78金を取らせる手はなさそうなので、受けの手は限られます。受けている方が読みやすいのです。どう受けますか?

 

 

△ 77同銀が一番駒得になりそうです。

銀を取られても桂歩との交換です。歩切れでは後手の手が続きません。端に目をつけて、95香同香96桂

79玉77桂成同金88銀68玉77銀成同玉

7筋を破られてしまったようでも、案外にたいしたことがありません。右翼に逃げ出せれば広いですし、反撃が楽しみです。

 

後手の工夫は96桂ではなく97角。

89玉77桂成同金75歩

75同歩88銀78玉77銀成同玉75角成

このほうが受けにくいです。68玉66馬27香くらいで反撃に移って形勢不明です。

 

先手としては変化できるところがあります。95香を取らずに97歩

75歩同歩を入れて91飛

86銀76桂79玉97桂成69玉

端は受けきれませんが玉を逃げ出せば、88成桂同金同桂成95香

時間稼ぎをしてから反撃(27香か55桂62金45銀か)に移ります。

 

 

△か○ 77同金とすると

端は安全です。77桂成同玉85桂67玉

駒得は消えてしまいますが(まだ歩得ですが)後手の攻め方が難しいです。

 

 

○ 危なさそうですが67金

上にかわしてみます。これだと76飛と走られないというのが主張です。後手からの攻め方が見えません。33銀と待っていたら85銀同歩77金

というのが矢倉の72飛73桂64銀型で攻められた時に出てくる受け方です。84歩よりも85歩と伸びている方が受けやすいというのは不思議なのですが。

 

ここでは77歩を払う前に83桂から91桂成

香を取ってしまっても良いです。

 

 

△か○ 68金とかわすほうが

普通の受けです。76飛に85銀同歩77金

危ない受けですが、29飛の横利きがあるので何とかなっています。71飛に76歩を打って一安心。84桂に75金

は危なさそうな受けですが、後手が飛車を切るわけにもいかないので桂取りのほうが大きいです。

 

 

△か× 実戦は79金でした。

常識的な気もするのですが、これは先手玉が狭いのです。76飛67銀71飛75歩97歩

96桂があるので97同香同桂成同銀85桂86銀95香同銀97角

強襲されて受けきれるかどうか怪しいです。実戦では細い攻めをつなげられて後手Mさんの勝ちに終わりました。

 

☆ まとめ

後手の攻め駒が5枚あるので受けきりは難しいです。ただし歩切れになったのできれいに攻め続けることも難しいだろうという問題図でした。

少し危なくても強く受けて、先手玉を右翼にかわしていくのがこの場合の方針です。後手玉が薄いので反撃の手段には困りません。

 

 

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