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大山将棋研究(997);位取り中飛車に棒銀(前田祐司)

2018-09-03 | 大山将棋研究

今日の棋譜20180903
平成元年8月、前田祐司先生と第15期棋王戦です。

大山先生の位取り中飛車で

78金~68銀は古風な感じです。

前田先生は棒銀で、大山先生は居玉のまま金銀で守ります。

戦いが始まり

銀を5段目に進めさせてから玉を囲います。(大山先生はたまにこういう指し方をします。)

ちょっと間違うと先手陣が崩壊しそうですが

中央を抑えて一安心、形勢は互角です。

前田先生は6筋の歩を伸ばして66歩が入り

大山先生も64歩と伸ばして、良い勝負です。

前田先生が決戦に出ました。桂を跳ねて

77歩成ですが、77桂成が正しいのではないかと思うのです。先手から85歩もあるので微妙なところですが

桂銀を取られて二枚換えはちょっと損だと思います。

そのまま と金の作り合いですが、67歩成はまだぬるく、63歩成は金取りなので大山先生が有利になっているのかも。(後手は67歩成の前に何か工夫すべきでした。)

大山先生は金をはがし銀を打ちこみ

俗手で攻めていきます。

明確な1手勝ちのようで、46飛にも

清算して73飛で投了図。合駒に64金などで一手一手です。

前田先生は53手目65金からの二枚換えをうっかりしたのか軽視したのか、と金を作られた(59手目63歩成)ところでは勝ち筋がありません。
もう少し良いところを見せてくれないとつまりませんね。大山先生は普通に指して勝ちでした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1989/08/31
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:前田祐司7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 3四歩(33)
5 5五歩(56)
6 6二銀(71)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 7八金(69)
10 3二玉(42)
11 6八銀(79)
12 4二銀(31)
13 5七銀(68)
14 8五歩(84)
15 7七角(88)
16 5二金(61)
17 5六銀(57)
18 7四歩(73)
19 6六歩(67)
20 7三銀(62)
21 6七金(78)
22 8四銀(73)
23 7八飛(58)
24 7五歩(74)
25 6八角(77)
26 7二飛(82)
27 7五歩(76)
28 同 銀(84)
29 4八玉(59)
30 7六歩打
31 3八玉(48)
32 5四歩(53)
33 4六角(68)
34 5五歩(54)
35 同 銀(56)
36 7四飛(72)
37 5四歩打
38 6四歩(63)
39 4八銀(39)
40 6五歩(64)
41 同 歩(66)
42 6六歩打
43 5七金(67)
44 8六歩(85)
45 同 歩(87)
46 7三桂(81)
47 6四歩(65)
48 8四飛(74)
49 8八飛(78)
50 6五桂(73)
51 5六金(57)
52 7七歩成(76)
53 6五金(56)
54 8八と(77)
55 7五金(65)
56 8六飛(84)
57 7四金(75)
58 6七歩成(66)
59 6三歩成(64)
60 5七歩打
61 5二と(63)
62 同 金(41)
63 5三銀打
64 同 銀(42)
65 同 歩成(54)
66 同 金(52)
67 4五桂打
68 5二金(53)
69 5三金打
70 同 金(52)
71 同 桂成(45)
72 2四歩(23)
73 5四銀(55)
74 4六飛(86)
75 4三銀成(54)
76 同 飛(46)
77 同 成桂(53)
78 同 玉(32)
79 7三飛打
80 投了
まで79手で先手の勝ち





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