また基本図に戻ります。
先手の別の手段を考えてみますが、後手が45歩を突かないので、78金84歩に46銀はどうでしょうか。後手は45歩とすぐに反発します。
45同銀には54銀とぶつけて同銀同歩。
47飛成を防ぐのが案外に難しく、57金65歩では後手が指しやすそう。先手が46銀と打つのは仕方がないようですが、後手は65歩。
65同歩は77角成、取り方が悩ましいですが77同銀69角64歩62金
この図の評価値は-127の後手ペースです。48飛には58銀があるので、47角成を防ぎにくいです。
ということで先手が変化を考えねばなりませんが、ひとつ前の図に戻って
55歩同歩65歩と応じてみます。
65同桂86角41飛66歩
後手は桂を殺されますが、85歩68角45歩37銀51飛65歩56歩
角銀を追い払って中央から攻めます。66歩が厳しいので桂を埋めるのですが、単純に66桂は55銀で受けにくいです。55歩同角66桂を選びますが、73銀打が良い手です。
これで66角同金57歩成77角67歩という筋、57銀同金同歩成同角37角成同桂57飛成の筋を見ています。この図の評価値は-314の後手有利。
ということでもっと前の図まで戻ります。46銀に45歩の所で
45同銀は後手が指しやすくなるようです。銀交換してもすぐに46銀と打たされるのではつまりません。57銀と引いて54銀というのは
先手が2手損しています。あとは54銀型四間飛車の項目に準じて後手が指しやすいはずですが、難敵だった24歩同歩35歩同歩65歩の攻め筋だけ確認しておきましょう。
77角成同桂65桂同桂同歩
24飛33角21飛成22飛同竜同角
後手の桂損ですが、28飛と打てば桂はすぐに取り返せます。この図の評価値は-137の後手ペース。どこかで62歩には71金とかわしておきますが、55桂には28飛68銀96歩同歩97歩同香85桂
金を逃げずに端に手を付けて後手良し、評価値は-290と傾きます。
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