後手の52金左に、先手は78銀が無難な対応です。
後手はすぐに24歩同歩同飛などの動きは無理です。先手は居飛車穴熊を断念したというわけではなく、
銀冠にしてから穴熊に組み替えることはできます。後手も銀冠穴熊にするには、左銀を寄せていくに手間がかかります。なので73桂99玉14歩16歩32飛46歩42角
後手は3筋から動こうとして、先手はそれを阻止する対応を選びます。38飛13桂68銀
安用寺先生は銀を引く順を書いているのですが、これがおかしな手です。25桂79銀35歩同歩37歩
28飛としても36飛に36歩同飛25飛24歩ではまずく、39歩24歩
この図の評価値は-65、互角ですが先手として面白くありません。
戻って
38飛13桂には17桂
しっかり守らねばなりません。以下は進行例ですが、25桂同桂24歩45歩
25歩44歩同銀48飛43歩
45歩53銀44桂
12飛52桂成31角53成桂同角
先手の駒得ですが、後手は桂2枚を持ち駒にしています。この図の評価値は+56の互角。後手としてはこの指し方が最善だと思われます。
安用寺先生の本には他の指し方も載っていて (実戦例でしょうか)
後手は高美濃のまま65歩を突きます。99玉32飛68銀66歩同角35歩
今度は3筋に目を向けましたが、84角45歩77銀
この図の評価値は+335先手有利です。
次の例は
銀冠に組み替える瞬間に24歩と動く指し方。24同歩同飛25歩22飛36歩
後手の35歩~34銀~25銀を阻止します。54歩78金84歩46歩14歩
13桂からの動きを見せられたところで、45歩同歩24歩
24同飛でも同角でも先手が良いとされているのですが、24同飛のほうに面白い変化があります。同飛同角23飛27飛
43飛成57角成は互角です。21飛成46歩同銀32銀
32同竜46角52銀
52同金同竜29飛成
この図の評価値は+193で先手良し。
最後は44銀型です。
99玉42飛に36歩を突いておくのが大事な手で、55歩の攻めに
同歩同銀24歩同歩35歩
先手十分と書いてありますが、評価値は+451の先手有利。
途中24歩に同角のほうが後手の最善手ですが、35歩46歩同歩同銀68銀
この図の評価値は+371の先手有利。
後手としては三間飛車+13桂の形で互角くらいの岐れです。