AIに升田式石田流の対策を聞いてみましょう。まず33銀型を選んでおいて
77銀には44銀と繰り出します。これは先手の55銀を阻止していて、54角で飛を捕獲する筋をねらっています。先手は66銀とは出にくくて、68銀52金右77桂94歩
後手は85歩を早く突くと、85桂同飛86飛とか、96角~85角という攻め筋を与えるので、端歩を突いておくほうが良いです。66歩85歩67銀84飛46歩42金上58銀54角
後手はこの角を打って打開することができます。この図の評価値は-205の後手ペース。65歩同歩56歩64銀48角
74歩同歩75歩の筋があるので、先手も角を打つくらい。63金47銀左82飛67金
67金とすると、後手に66歩同飛87角成の筋ができるのですが、仕方ないようです。なおこの67金の所で85桂同飛86飛と決戦すると、86同飛同歩89飛71飛99飛成81飛成35桂
こんな調子で、36銀に47香で寄り筋になります。
戻って
後手はすぐに66歩同飛87角成でも良いですが、先手に指す手が無いのを見越して、35歩~33桂~24歩~25歩~41玉~52玉~32金まで陣形を整えて
(先手は角や左金で手待ちをしているだけです。) 66歩同飛87角成とすれば
評価値は-435の後手有利。
さらには戻って
66歩ではなくて、23金~34金~61玉
85桂に22飛86飛72玉
先手玉頭をねらうのもあって、評価値は-684の後手有利です。
先手の別の指し方を見てみましょうか。77桂と跳ねないで59銀
42金上48銀94歩39銀85歩18香
これは加藤光成さん考案の穴熊へ組み替えて待つ作戦です。後手は54角66飛55銀
先手の飛を追ってしまいます。26飛65歩77桂ならば
64銀上~75銀なども有効ですが、66歩同歩86歩同歩同飛88歩45角
この図の評価値は-440の後手有利。先手は56歩同角同飛同銀から暴れるしかなさそうですが、角2枚だけでは大した手がありません。
ということで、奇襲の筋に気をつければ、升田式石田流は攻略できるのです。