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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS2-8 先手石田流 早石田(12)

2024-01-05 | 基本定跡の研究

先手が74歩同歩とするのは大したことがなかったので、単に48玉に移ります。

86歩同歩同飛は74歩同歩22角成同銀95角で王手飛車、というのは皆さんご存じでしょう。なので後手は62銀ですが、先手は74歩、これを取らないのは後回しにして、74同歩同飛から。

後手が73銀と受けると、先手は早石田の変化に踏み込むかもしれません。22角成同銀55角64銀

以前に調べた58玉の形では、この受け方で後手良しになっていました。64同飛同歩同角

ここから83飛打77桂の形で評価値は+160の先手もちになっています。先手玉の位置が違うだけなのですが、後で後手が66歩と打って攻めることができるということか、54角で両成の筋を受けやすいということなのかはわかりません。ここでの後手の最善手は73歩74歩62飛

先手の玉の位置をとがめています。でも53角成67飛成68銀

評価値は+51でしかありませんが、少なくとも後手良しになっていないのです。ちょっと不思議な結果でした。

なので後手はおとなしく73歩と打つ方がましだという気がしますが。所司先生の定跡書では76飛

先手が満足だと書いてるのですが、評価値は+16ほど。後手が損をしていないようです。

ならば欲張って34飛のほうですが、88角成同銀45角

これで後手良しとしてしまいそうなところです。でも35飛67角成79金

評価値は+50で先手が悪くないのです。67馬が生還しにくい (角を合わせて消される) ということのようです。

ということで、後手としては74歩を取らない方が良さそう、とわかりました。