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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS2-8 先手石田流 早石田(9)

2024-01-02 | 基本定跡の研究

当初からのねらいの74角、飛を取る手はどうでしょうか。

74同角に52玉というのが当初に指された手で

55角に44歩

44同角には84飛と受けようという意味です。代わりに73歩を打っても56角と引かれると指しにくくなるところ。でも56角と引く手が発見されて、32銀34角 (王手) 62玉74歩

この図の評価値は+200ほどの先手良しです。

でもこれで終わるかといえば、AIに聞いてみると、

55角には54飛だと。両取りなので82角成同銀は必然で、まだ角取りと57飛成があるから56角も必然。同飛同歩57角まで進んで

この図の評価値は-27、互角の範囲ですが、後手が馬を作れて、飛の打ち込みにも強くなっています。

ということで、従来の定跡は通用しないみたいですね。知らないとケガをしそうです。