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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS2-8 先手石田流 早石田(8)

2024-01-01 | 基本定跡の研究

今日調べるのは、74歩同歩同飛に73歩ではなくて、88角成同銀92角と打つ手です。

92角を65角としても合流する可能性があります。先に指されたのは65角のほうだったはず。さてAIに聞いてみると、78飛47角成38銀65馬76角

65馬以外だと55角があるところでした。これで馬を消せます。76同馬同飛73歩16歩

ここまでは進みそうです。(16歩は18角に17香とする意味。) 評価値は0近辺の互角ですから、1歩損しているとはいえ、指せないこともないでしょう。

戻って、定跡とされるのは56角と打つ手です。

74角同角は後回し。後手は92から角を打っているので、飛をすぐに取る必要はありません。86歩同歩同飛78飛

ここは56角同歩42玉とすれば

評価値は0近辺の互角です。でも42玉ではなくて56飛と欲張ると、58金右 (他の指し方もある) 52玉48玉

定跡書にあるように、先手が指しやすいようです。評価値は+100

また戻って

後手は8筋の歩交換をせずに、22銀78飛56角同歩73歩

ここから駒組なのですが、先手は27と57の地点をカバーして77銀とするのが難しく、

角を打ちこまれてちょっと指しにくいようです。この図の評価値は-58

というのが定跡書に書いてあるのですが、ここでもAIに聞いてみると、結論が変わります。

78飛ではなくて76飛だと。56角同飛42玉55角

これがちょっと嫌な筋です。33角82角成同銀78金

評価値は0近辺の互角ですが、85に歩が伸びているのに飛角交換というのはちょっと嫌な感じです。

代案は、42玉の代わりに62銀55角73銀とする手。

これは73同角成から暴れられそう。

もう一つ代案は、22銀ではなくて32銀にして、76飛56角同飛52玉

55角には33桂とした方が飛の打ち込みには強いです。

どれも評価値は0近辺の互角ですが、後手が好んで指すものではないような気がします。だから角飛を交換する方が本筋なのでしょう。