後手が64歩を保留する形の最後は
ここで45歩の仕掛けに43金と受けたらどうか。
44歩には同銀しかなさそう(44同角は同角同銀24歩同歩23歩の筋、44同金には46銀) で48飛とまわります。
42飛には45桂15角47飛、角が不自由になります。後手は玉周りの手で待つわけですが、73桂には66角と出ておきます。
64歩に75歩
先手玉の小びんではありますが、後手の桂頭を攻めます。83銀に74歩同銀44飛
44同金は53銀ですし、44同角同角同金53角
これも同じような筋で、64角成とすれば玉頭から攻めることができます。評価値は+464の先手有利。
途中で後手が64歩ではなくて83銀と守ったら
なんと85歩同歩84歩
こんな怖い手は人間には指せませんが。72銀75歩同歩同角
74歩と31角成を見て先手有利、評価値は+534もあります。後手は42角が最善ですが、同角成同飛74歩65角
88玉74角31角53銀66銀
こんな調子です。
後手は73桂と跳ねると危ないとわかりました。銀冠を優先すると
46銀72金35歩
35同歩には同銀と取って攻めが続きます。53銀には33角成同桂(33同金には45桂)34歩同金61角
44金に45歩で金の逃げ場がなく、62飛72角成同飛44歩・・・二枚替えで先手優勢になっていきます。
では72金を保留して53銀と引けばどうか。やはり35歩の攻めで対応して、88角成同玉44角77銀
王手の受け方はどれでも良さそうなのですが、銀で受けるのが少し優るようです。64銀45銀35角34銀
47歩同飛46歩で飛先は止められるのですが、34銀を取ると43角があるので問題なし。
後手が43金と受ける形は時々見られるのですが、先手玉のほうが堅くなるので戦いやすいです。
これで一通りの検討を終えますが、先手が十分に戦えました。玉が堅くて攻撃力のある(飛角銀桂で攻める)戦法は優秀なのです。