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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(17)

2023-11-23 | 基本定跡の研究

後手が64歩を保留する形の最後は

ここで45歩の仕掛けに43金と受けたらどうか。

44歩には同銀しかなさそう(44同角は同角同銀24歩同歩23歩の筋、44同金には46銀) で48飛とまわります。

42飛には45桂15角47飛、角が不自由になります。後手は玉周りの手で待つわけですが、73桂には66角と出ておきます。

64歩に75歩

先手玉の小びんではありますが、後手の桂頭を攻めます。83銀に74歩同銀44飛

44同金は53銀ですし、44同角同角同金53角

これも同じような筋で、64角成とすれば玉頭から攻めることができます。評価値は+464の先手有利。

途中で後手が64歩ではなくて83銀と守ったら

なんと85歩同歩84歩

こんな怖い手は人間には指せませんが。72銀75歩同歩同角

74歩と31角成を見て先手有利、評価値は+534もあります。後手は42角が最善ですが、同角成同飛74歩65角

88玉74角31角53銀66銀

こんな調子です。

後手は73桂と跳ねると危ないとわかりました。銀冠を優先すると

46銀72金35歩

35同歩には同銀と取って攻めが続きます。53銀には33角成同桂(33同金には45桂)34歩同金61角

44金に45歩で金の逃げ場がなく、62飛72角成同飛44歩・・・二枚替えで先手優勢になっていきます。

では72金を保留して53銀と引けばどうか。やはり35歩の攻めで対応して、88角成同玉44角77銀

王手の受け方はどれでも良さそうなのですが、銀で受けるのが少し優るようです。64銀45銀35角34銀

47歩同飛46歩で飛先は止められるのですが、34銀を取ると43角があるので問題なし。

後手が43金と受ける形は時々見られるのですが、先手玉のほうが堅くなるので戦いやすいです。

これで一通りの検討を終えますが、先手が十分に戦えました。玉が堅くて攻撃力のある(飛角銀桂で攻める)戦法は優秀なのです。