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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS2-1 三間飛車に45歩急戦(20)

2023-10-20 | 基本定跡の研究

昨日の話の続きです。

46銀に54銀として、55銀同銀同銀同角43金64角

先手としてはこれが一番良い変化だと思うのですが。53歩に24歩同歩55歩を新しい定跡としましたが、この図での後手としては53歩の一手ではありません。45歩も自然な手で(定跡書には書いてありませんが)、でも55歩とすれば53歩しかなさそう。

これは53歩24歩同歩55歩45歩としたのとほぼ同じことです。手順前後で合流するのだとみなしましょう。24歩同歩45桂44角57銀

25歩48飛26歩95歩

27歩成94歩・・・では後手は評価を落とします。95同歩93歩同香94歩同香53桂成

53同金93歩同桂

端を目いっぱい利かします。44飛同金31角成

飛が横に逃げたら21馬だし、24や25に逃げたら53馬です。23飛が最善で、32角25飛21角成

桂を取り返し、86桂をねらいます。後手としては21同飛同馬96桂

これが強い反撃です。86桂85銀77銀と受けて

49飛94桂同銀96香同歩59金寄19飛成65香

歩をもらうと86桂85銀94歩の攻め筋もできるので先手が良くなります。71金には11馬ですし、結局として後手はこの香打ちは無視して56歩の攻め合いです。61香成57歩成62成香

評価値では+100ほどのわずかな先手良しですが、面白い攻防なので決着を見てみましょう。81銀に72金同銀同成香同玉42飛

62香64桂81玉44飛成

後手玉は詰めろです。ここは85桂が詰めろ逃れの詰めろですが、対して57金とするのが

これも詰めろ逃れの詰めろです。(41竜92玉93歩同玉91竜以下。) 1歩のあるなしが大きいのですね。ということで最善っぽい手順は先手の勝ち筋です。後手が変化をすると悪くなりそうで、まあAI同士の話ですから、人間同士ならば良い勝負でしょう。