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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS2-1 三間飛車に45歩急戦(7)

2023-10-07 | 基本定跡の研究

人気のあった定跡は変化も多いです。

88角に43金の形で、47銀の時にすぐに39角を打ったらどうか。

歴史的にはこっちが先に指されていそうですが。26飛(AIは48歩59金寄49歩成同金84角成も考えていますが)84角成に、35歩同歩56銀

3筋を突き捨てないのもあるようですが。さて定跡本には95歩と74馬が書かれています。95歩55銀直96歩44歩42金に34歩。

端は手抜いて33桂を取りに行きます。この時点で評価値は+384の先手有利。97歩成同香同香成同角54香

後手の反撃はあっても、33歩成55香同銀33金45桂

右桂までさばけて、先手有利がはっきりしました。自然に進めれば先手優勢になるでしょう。

もう一つの変化は

95歩のところで74馬の銀取り。(昨日調べたのは54銀21飛の形でした。) 35銀55歩同銀38馬

馬の力で駒を取ろうというねらいですが。46銀左47歩

39歩同馬59金寄

馬と歩だけの攻めなので、形が乱れても受けるほうが良いです。57歩47金36歩同金21飛

ここは34歩が自然で、評価値では+410の先手有利です。それを34銀41飛68金

ちょっと手の流れがおかしいですよね。定跡本では44銀同角47歩、銀を捨ててと金作りを目指すのですが、先手有利になってしまいます。後手としては54銀として評価値では-31の互角です。

定跡に間違いがあるのですが、後手が39角を早く打っても、先手有利は変りません。