☆ 昨日の復習
後手番大山先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜20171102
昭和57年11月、大内延介先生と第41期名人挑戦者リーグです。
大山先生が66歩と止めたのですが、大内先生は35歩から石田流へ。
さらに穴熊です。
大山先生は6筋の位を取り
46歩というのは見ない組み合わせです。
さらに中央の位を取って56銀まで進めばバランスが良くなりました。大内先生は1歩交換します。
大山先生は積極的です。端桂で攻めるのですが、もう少し固めたいような気がします。
桂交換で一段落。26桂を含みに15歩から攻めるのもありますが
大山先生は中央へ。だから69金のままだったのですね。33銀なら26桂です。
これで銀の取り合いになり
44同角から
2枚飛車で攻めるので大山先生がずいぶんよく見えるのですが、62飛成(ひねって71竜でも)飛を渡すと44角が詰めろ竜取りになるのです。
53で二枚換えになり
大内先生は49飛。ここで59桂のほうが良かったのかもしれないのですが、58銀に
69飛成がうっかりしそうな手です。
二枚換えで返されてほぼ損得なし。すると穴熊が遠すぎるのです。ここからは大山先生の指し手が難しく、35桂と打ったのですが、24歩だったか。
35桂22角44歩と角筋を止めるのですが、62角が好手で困りました。
大山先生は54飛とつないで受けますが、飛を渡したのでこの形が受けきりにならないのです。
大内先生は69金も働き出して攻め駒4枚です。
竜を引けば入玉もなく
投了図。
ずっと良い勝負だったのですが、大内先生に穴熊の遠さを生かされてしまいました。二枚飛車で一気の寄せにならなかった、というのが誤算です。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山王将
後手:大内延介8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 3五歩(34)
5 4八銀(39)
6 3二飛(82)
7 5六歩(57)
8 4二銀(31)
9 6八玉(59)
10 3四飛(32)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 6八銀(79)
14 7二玉(62)
15 9六歩(97)
16 8二玉(72)
17 2六歩(27)
18 9二香(91)
19 6七銀(68)
20 9一玉(82)
21 5八金(49)
22 8二銀(71)
23 6五歩(66)
24 3三桂(21)
25 4六歩(47)
26 1四歩(13)
27 1六歩(17)
28 7一金(61)
29 5五歩(56)
30 5二金(41)
31 5六銀(67)
32 5四歩(53)
33 同 歩(55)
34 同 飛(34)
35 6七金(58)
36 1三角(22)
37 4七銀(48)
38 3四飛(54)
39 1七桂(29)
40 5三銀(42)
41 2五桂(17)
42 同 桂(33)
43 同 歩(26)
44 4四銀(53)
45 5八飛(28)
46 6二金(52)
47 4五歩(46)
48 3六歩(35)
49 同 歩(37)
50 5五歩打
51 4四歩(45)
52 5六歩(55)
53 同 飛(58)
54 4四飛(34)
55 同 角(88)
56 同 歩(43)
57 5一飛成(56)
58 4五歩(44)
59 3二飛打
60 3一歩打
61 4二飛成(32)
62 5三銀打
63 同 龍(51)
64 同 金(62)
65 同 龍(42)
66 4九飛打
67 5八銀(47)
68 6九飛成(49)
69 同 銀(58)
70 7九金打
71 7七玉(78)
72 6九金(79)
73 3五桂打
74 2二角(13)
75 4四歩打
76 6二角打
77 5四飛打
78 5三角(62)
79 同 飛成(54)
80 3七飛打
81 5七銀打
82 8五桂打
83 7八玉(77)
84 3八飛成(37)
85 6八銀打
86 5八銀打
87 5九歩打
88 6七銀成(58)
89 同 玉(78)
90 3六龍(38)
91 2三桂成(35)
92 5六歩打
93 2二成桂(23)
94 5七歩成(56)
95 同 銀(68)
96 6六銀打
97 投了
まで96手で後手の勝ち