名南将棋大会ブログ 名古屋

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大山将棋研究(201); 中飛車穴熊に左美濃

2016-06-30 | 大山将棋研究
昭和49年12月、内藤国雄先生と第24期王将戦です。


大山先生の中飛車穴熊、内藤先生は察知して左美濃にしています。

74歩は左美濃にはあまり有効ではないので、ここで突く必然はありません。

内藤先生は3筋から動き

壁角を移動して戦いに備えます。

この歩をついてしまうのは大山先生らしいですが、やはり危険でしょう。

さらに飛車交換とは激しいです。

内藤先生の37角が好位置なので、大山先生は桂を使ってどうにかしようとしますが

内藤先生は手順に68銀と固めて角取りに

角を切って桂取り。玉の堅さが違い過ぎて、内藤先生が優勢です。

あとは玉頭を狙えばよく、この歩は取れません。

金角と寄せて使うのは大山流ですが、歩で乱されて

手順に香が取れました。

大山先生は8筋から勝負に行きます。馬を引いたのが攻防のようですが

桂馬を打たれてやぶ蛇です。

やっと8筋攻撃がまわりましたが

角銀交換でも香で逆襲されました。

内藤先生の金上がりが好手。

と金を払ってもいいような気がしますが、67に逃げられるのです。

大山先生の39飛は形づくりの手で、角を打たせて

金を取って詰まされて終わりです。

いくら大山先生の好きな手でも、穴熊で8筋の歩を突いたり(84歩を手抜いたり)するのは真似をしてはいけない手です。まれに好手になりますが、とがめられるとひどいです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:内藤国雄9段
後手:大山十段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 6八玉(59)
8 5二飛(82)
9 9六歩(97)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二玉(62)
13 9五歩(96)
14 8二玉(72)
15 7八銀(79)
16 5四歩(53)
17 5六歩(57)
18 9二香(91)
19 7九玉(68)
20 5三銀(42)
21 5七銀(48)
22 9一玉(82)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3六歩(37)
26 7四歩(73)
27 3五歩(36)
28 同 歩(34)
29 3八飛(28)
30 3二飛(52)
31 3五飛(38)
32 8二銀(71)
33 6六歩(67)
34 7一金(61)
35 9七角(88)
36 6二銀(53)
37 8六角(97)
38 1四歩(13)
39 8八玉(79)
40 8四歩(83)
41 6七金(58)
42 8五歩(84)
43 5九角(86)
44 2二角(33)
45 3二飛成(35)
46 同 金(41)
47 3七角(59)
48 3一金(32)
49 7七桂(89)
50 3三桂(21)
51 2四歩(25)
52 同 歩(23)
53 6八銀(57)
54 2五桂(33)
55 8二角成(37)
56 同 玉(91)
57 2六歩打
58 6四角打
59 2五歩(26)
60 1九角成(64)
61 7五歩(76)
62 4一金(31)
63 7四歩(75)
64 3一角(22)
65 3二歩打
66 4二角(31)
67 2一飛打
68 3一歩打
69 同 歩成(32)
70 同 金(41)
71 1一飛成(21)
72 8三香打
73 3二歩打
74 6四馬(19)
75 6五歩(66)
76 7四馬(64)
77 6六桂打
78 7三馬(74)
79 7四香打
80 8六歩(85)
81 同 歩(87)
82 8七歩打
83 同 銀(78)
84 8六香(83)
85 同 銀(87)
86 8七歩打
87 7八玉(88)
88 8六角(42)
89 8五香打
90 9一玉(82)
91 7六金(67)
92 8八歩成(87)
93 6七玉(78)
94 3九飛打
95 7三香成(74)
96 同 銀(62)
97 2八角打
98 6九飛成(39)
99 7三角成(28)
100 同 桂(81)
101 8二銀打
102 同 金(71)
103 3一龍(11)
104 投了
まで103手で先手の勝ち

コメント
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