飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

第3章 スピンオフ事業 ビジネス編: ハイパースペクトルカメラの製品化

2006-08-08 22:33:34 | 佐鳥新の教授&社長日記
北海道衛星に搭載するリモートセンシング用センサー(ハイパースペクトルセンサー)の開発過程で、大学の研究室でも使用できるカメラ型のものを製作した。通常の人工衛星の場合では軌道上の移動を利用してスキャナーで画像を取り込むように地上を撮影しているのだが、しかし、この方式は実験室では使い勝手が悪い。そこで、内部に走査機構を設けることにより、カメラのように使えるものを開発した。人工衛星や航空機に搭載する際にはスキャンを停止させればそのまま流用できる。ハイパースペクトルカメラは2004年5月から『Cosmos Eye』(図3-4)という商品名で販売している。


図3-4 ハイパースペクトルカメラ『Cosmos Eye』