産業連関図を使った経済モデルを用いて北海道衛星『大樹』の農業リモートセンシングビジネスによる経済波及効果を試算した。一般に、ある投資をしたときに、受注が発生し、物を買ったり、発注したりということが起こり、それによってお金の移動が生じる。ここでは一次効果と二次効果までの計算を行った。最初に投資額として人工衛星と地上局設備などの経費を含めて8億円を投資したとすると、一次効果で2.66倍、2次効果で2.69倍、誘発効果で12.4倍以上の経済波及効果が生じるという結果が得られた。本計算に用いた数学モデルと結果の要約を図1-10に示す。
図1-10 北海道衛星1号機の経済波及効果
図1-10 北海道衛星1号機の経済波及効果