インド天文物理研究所(IIA) は、ISROが計画する 太陽最大活動気に放出するコロナを観測するミニ衛星「Aditya」に組み込む観測装置を開発した。IIAはASTROSATに搭載するUV画像装置も開発経験を持つ。打ち上げ予定は2011年。
超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)によるE-Mail同時多重伝送実験
「七夕・宇宙からの星空メッセージ」イベント実施結果について
http://www.jaxa.jp/press/2009/07/20090708_kizuna_j.html
(独)宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星
「きずな」(WINDS)の基本実験の一環として、「きずな」の大容量通信を生
かしたE-Mail同時多重伝送実験を実施し、成功しましたのでお知らせいたしま
す。電子メールのような小さな容量のファイルを同時多重伝送することにより、
効率的なデータ送信を可能にし、時間短縮を図れることが検証されました。
伝送実験用のメール配信先については、七夕に寄せたメッセージを送るとい
うコンセプトのもと、JAXA外部から広く募集をすることとし、JAXAホームペー
ジ上で、参加登録の受付けを実施しました。この結果、多数のご登録をいただ
きましたことに感謝申し上げます。
1.実験内容
「きずな」へのメール送信は、JAXA筑波宇宙センターに設置した直径1mの小
型地球局から行い、「きずな」で中継後、もう一方の同じ型の地球局で受信さ
れ、JAXAネットワークのメールサーバを経由して、各送信相手先に送られまし
た。
2.実験参加募集期間
平成21年6月11日(木)~平成21年7月1日(水)17時まで
3.メール送信(実験)日 平成21年7月7日(火)
4.送信メール総数(あて先登録総数) 約31,700通
※「きずな」による伝送は完了したものの、送信後、「あて先不明」などで
不達となったメールが約3,300通ありました。
※また、携帯メールの受信設定によっては自動的にフィルターがかけられ、
受信していないケースも考えられます。
【実験イメージ図】
http://www.jaxa.jp/press/2009/07/20090708_kizuna_j.html#pict
「七夕・宇宙からの星空メッセージ」イベント実施結果について
http://www.jaxa.jp/press/2009/07/20090708_kizuna_j.html
(独)宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星
「きずな」(WINDS)の基本実験の一環として、「きずな」の大容量通信を生
かしたE-Mail同時多重伝送実験を実施し、成功しましたのでお知らせいたしま
す。電子メールのような小さな容量のファイルを同時多重伝送することにより、
効率的なデータ送信を可能にし、時間短縮を図れることが検証されました。
伝送実験用のメール配信先については、七夕に寄せたメッセージを送るとい
うコンセプトのもと、JAXA外部から広く募集をすることとし、JAXAホームペー
ジ上で、参加登録の受付けを実施しました。この結果、多数のご登録をいただ
きましたことに感謝申し上げます。
1.実験内容
「きずな」へのメール送信は、JAXA筑波宇宙センターに設置した直径1mの小
型地球局から行い、「きずな」で中継後、もう一方の同じ型の地球局で受信さ
れ、JAXAネットワークのメールサーバを経由して、各送信相手先に送られまし
た。
2.実験参加募集期間
平成21年6月11日(木)~平成21年7月1日(水)17時まで
3.メール送信(実験)日 平成21年7月7日(火)
4.送信メール総数(あて先登録総数) 約31,700通
※「きずな」による伝送は完了したものの、送信後、「あて先不明」などで
不達となったメールが約3,300通ありました。
※また、携帯メールの受信設定によっては自動的にフィルターがかけられ、
受信していないケースも考えられます。
【実験イメージ図】
http://www.jaxa.jp/press/2009/07/20090708_kizuna_j.html#pict
日本の月探査機かぐやに搭載された観測装置により、月面にウラニウムが存在することが明らかになった。かぐやミッションの協力研究者である米国宇宙科学研究所のロバート・リーディによると、「古い地図から新しい成分を発見し、精査し、結果を確認している段階だ」。この発見により、月面基地に原子力発電所建設も可能であり、地球で必要とするウランを掘削して地球に持ち帰ることも可能だ。そして将来の月面コロニー建設を決断するための良い材料になる。
3500人の宇宙飛行士候補者から新しい宇宙飛行士が発表された。男性6人、女性3人で、1959年以来20回目の宇宙飛行士訓練性となる。しかしながら、スペースシャトルに搭乗する可能性は低いと伝えられている。月面着陸よりもシャトルに乗ることに期待しているようだ。宇宙に行けるかどうかも不透明状態だ。8月から訓練が開始される。軍人と民間人の混成チームだが、日本、カナダ、欧州からの宇宙飛行士も訓練に加わる。
首都大学東京の湯浅先生の企画を紹介います。
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我々の大学では「高校生のためのロケット体験講座」(高校生以上であれば参加はできます)を首都大学東京 日野キャンパスで8月1日・2日に実施します。
詳細はウエブページ
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/0924Z002/
を見ていただければわかりますが、高校生以上を対象に、
第1日(10:00-16:30)
○ロケットに関する講義:推力発生原理、ノズルの働き
○実験設備の見学:ハイブリッドロケットエンジン、遷・超音速風洞
○ロケット燃焼実験:ハイブリッドロケットエンジン
第2日(10:00-16:30)
○ロケットの飛行に関する演習:飛行速度、到達高度など
○超小型ロケットの製作(モデルロケットエンジン使用)
○グランドでの打ち上げ実験
のスケジュール・内容で実施します。定員30名(先着順)、受講料1000円で、二日間とも参加できることが条件です。
このように私の研究室のハイブリッドロケットエンジンの研究の紹介もしますし、燃焼実験も予定しています。UNISECでロケット打ち上げの活動をしている学生諸君にとってもロケットエンジンの原理や特長が理解できる企画となっています。
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我々の大学では「高校生のためのロケット体験講座」(高校生以上であれば参加はできます)を首都大学東京 日野キャンパスで8月1日・2日に実施します。
詳細はウエブページ
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/0924Z002/
を見ていただければわかりますが、高校生以上を対象に、
第1日(10:00-16:30)
○ロケットに関する講義:推力発生原理、ノズルの働き
○実験設備の見学:ハイブリッドロケットエンジン、遷・超音速風洞
○ロケット燃焼実験:ハイブリッドロケットエンジン
第2日(10:00-16:30)
○ロケットの飛行に関する演習:飛行速度、到達高度など
○超小型ロケットの製作(モデルロケットエンジン使用)
○グランドでの打ち上げ実験
のスケジュール・内容で実施します。定員30名(先着順)、受講料1000円で、二日間とも参加できることが条件です。
このように私の研究室のハイブリッドロケットエンジンの研究の紹介もしますし、燃焼実験も予定しています。UNISECでロケット打ち上げの活動をしている学生諸君にとってもロケットエンジンの原理や特長が理解できる企画となっています。
2009-06-30 経済産業省とNASA、ASTER全球3次元地形データの配布を開始
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/30/056/?rt=na
METI(経済産業省)とNASA(米国航空宇宙局)は6月29日、共同で人工衛星搭載センサ「ASTER」を用いて作成した全球3次元地形データ(GDEM: Global Digital Elevation Model)の配布を開始した。ASTERは人工衛星Terraに搭載された地球観測センサであり、1999年12月に打ち上げられて以来、地表面の状況や温度の観測および3次元地形データ(DEM)の作成を続けている。
ASTER GDEMはこのASTERによる地形データを元に整備された全球3次元地形データであり、「世界中の何処でも、どのような範囲でも、誰でも簡単に利用できる、高精度のDEM」として整備された。ASTER GDEMを利用することによって鳥瞰図やフライトムービーなどを簡単に作成することができるようになり、視覚的に優れた地図表現が可能になるとのこと。一方で災害や水、エネルギー、環境などの分野における活用も期待されており、専門機関における高度な解析のプラットフォームとして利用することが可能だという。
ASTER GDEMの特徴はその精度の高さとカバー範囲の広さ、欠損部分の少なさにある。ASTERのカバーする全陸域のDEMを、同一地域に重なる部分も含めて全て利用しているためである。これまで観測されたデータは150万シーンを超えており、それを元に1,264,118シーン分のDEMを作成、雲のあるピクセルを除外した上で全シーンDEMを重合し平均的な標高値を算出しているとのこと。この作業は全て自動化して行われた。
この表によるとASTER GDEMのカバー域は北緯83度から南緯83度でほぼ全球の陸域であり、高緯度地域や急峻山岳地域もカバーされている。高さ精度/分解能もともに他の DEMを凌ぐか同等の精度となっている。ただし、今回公開されたASTER GDEMバージョン1には現時点で除去困難な残留異常値などがわずかに存在するとのことで、METIおよびNASAは各ユーザがこのデータ属性を理解してから利用するよう呼びかけている。
ASTER GDEMはERSDACおよびLP DAACのサイトにてユーザ登録の上でダウンロードすることができる。GDEMデータの配付対象は「GEOSSで定義された社会公益性の高い9分野(災害・健康・エネルギー・気候・天候・エコシステム・農業・生物多様性)に関わる研究や業務などを行うユーザ(個人あるいは組織)」となっており、この目的に限り無償で利用できる。ただし、商用目的での利用の場合は個別に使用目的等を連絡する必要がある。
ASTER GDEMのデータはカシミール3Dなどのソフトウェアによって処理することができる。ERSDACのサイトでは、近日中にASTER GDEMのデータをカシミール3Dで読み込む方法などを掲載する予定とのことだ。(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/06/30/056/?rt=na
METI(経済産業省)とNASA(米国航空宇宙局)は6月29日、共同で人工衛星搭載センサ「ASTER」を用いて作成した全球3次元地形データ(GDEM: Global Digital Elevation Model)の配布を開始した。ASTERは人工衛星Terraに搭載された地球観測センサであり、1999年12月に打ち上げられて以来、地表面の状況や温度の観測および3次元地形データ(DEM)の作成を続けている。
ASTER GDEMはこのASTERによる地形データを元に整備された全球3次元地形データであり、「世界中の何処でも、どのような範囲でも、誰でも簡単に利用できる、高精度のDEM」として整備された。ASTER GDEMを利用することによって鳥瞰図やフライトムービーなどを簡単に作成することができるようになり、視覚的に優れた地図表現が可能になるとのこと。一方で災害や水、エネルギー、環境などの分野における活用も期待されており、専門機関における高度な解析のプラットフォームとして利用することが可能だという。
ASTER GDEMの特徴はその精度の高さとカバー範囲の広さ、欠損部分の少なさにある。ASTERのカバーする全陸域のDEMを、同一地域に重なる部分も含めて全て利用しているためである。これまで観測されたデータは150万シーンを超えており、それを元に1,264,118シーン分のDEMを作成、雲のあるピクセルを除外した上で全シーンDEMを重合し平均的な標高値を算出しているとのこと。この作業は全て自動化して行われた。
この表によるとASTER GDEMのカバー域は北緯83度から南緯83度でほぼ全球の陸域であり、高緯度地域や急峻山岳地域もカバーされている。高さ精度/分解能もともに他の DEMを凌ぐか同等の精度となっている。ただし、今回公開されたASTER GDEMバージョン1には現時点で除去困難な残留異常値などがわずかに存在するとのことで、METIおよびNASAは各ユーザがこのデータ属性を理解してから利用するよう呼びかけている。
ASTER GDEMはERSDACおよびLP DAACのサイトにてユーザ登録の上でダウンロードすることができる。GDEMデータの配付対象は「GEOSSで定義された社会公益性の高い9分野(災害・健康・エネルギー・気候・天候・エコシステム・農業・生物多様性)に関わる研究や業務などを行うユーザ(個人あるいは組織)」となっており、この目的に限り無償で利用できる。ただし、商用目的での利用の場合は個別に使用目的等を連絡する必要がある。
ASTER GDEMのデータはカシミール3Dなどのソフトウェアによって処理することができる。ERSDACのサイトでは、近日中にASTER GDEMのデータをカシミール3Dで読み込む方法などを掲載する予定とのことだ。(マイコミジャーナル)
月探査、遅れとるな 日、中、印に続き米も探査機
【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)は米東部時間18日夕(日本時間19日朝)、無人月探査機ルナ・リコネサンス・オービター(LRO)とLCROSS(エル・クロス)をフロリダ州ケープカナベラル空軍基地からアトラス5型ロケットで一緒に打ち上げた。
米国の月探査機は98年の「ルナプロスペクター」以来、11年ぶり。月探査は日本、中国、インドを中心に、将来の資源利用や宇宙基地設置などをにらんで打ち上げ競争が活発化している。
打ち上げから45分後にLROとLCROSSは分離し、LROは月に直接向かう軌道に入った。LCROSSも10月8日の月面衝突を目指す特別な地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。
LROは、11日に任務を終えて月面に落下した日本の「かぐや」や、中国の「嫦娥(じょうが)1号」、インドの「チャンドラヤーン1号」と同様の月周回探査機で、将来の有人探査の適地探しなどをする。LCROSSはロケットの2段目とともに月の南極近くのクレーターに衝突し、噴き上がった土砂を分析して氷の存在を確かめる。
出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200906190075.html
【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)は米東部時間18日夕(日本時間19日朝)、無人月探査機ルナ・リコネサンス・オービター(LRO)とLCROSS(エル・クロス)をフロリダ州ケープカナベラル空軍基地からアトラス5型ロケットで一緒に打ち上げた。
米国の月探査機は98年の「ルナプロスペクター」以来、11年ぶり。月探査は日本、中国、インドを中心に、将来の資源利用や宇宙基地設置などをにらんで打ち上げ競争が活発化している。
打ち上げから45分後にLROとLCROSSは分離し、LROは月に直接向かう軌道に入った。LCROSSも10月8日の月面衝突を目指す特別な地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。
LROは、11日に任務を終えて月面に落下した日本の「かぐや」や、中国の「嫦娥(じょうが)1号」、インドの「チャンドラヤーン1号」と同様の月周回探査機で、将来の有人探査の適地探しなどをする。LCROSSはロケットの2段目とともに月の南極近くのクレーターに衝突し、噴き上がった土砂を分析して氷の存在を確かめる。
出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200906190075.html
渦巻き銀河、赤外線で撮った 欧州の新型望遠鏡
渦巻きの銀河がはっきりと――。欧州宇宙機関(ESA)が、天文衛星ハーシェルの大型赤外線望遠鏡でとらえた銀河M51の画像を公開した。
ハーシェルは5月に打ち上げられた。望遠鏡は反射鏡が直径3.5メートルの大型で、M51が初撮影。りょうけん座の方角にある渦巻き銀河で、星やガスが詳細に写っている。
赤外線で見ると、可視光で見えにくいガスや、生まれたての星で暖められた、ちりなどを観測できる。
出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200906240077.html
渦巻きの銀河がはっきりと――。欧州宇宙機関(ESA)が、天文衛星ハーシェルの大型赤外線望遠鏡でとらえた銀河M51の画像を公開した。
ハーシェルは5月に打ち上げられた。望遠鏡は反射鏡が直径3.5メートルの大型で、M51が初撮影。りょうけん座の方角にある渦巻き銀河で、星やガスが詳細に写っている。
赤外線で見ると、可視光で見えにくいガスや、生まれたての星で暖められた、ちりなどを観測できる。
出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200906240077.html
<国際宇宙ステーション>宇宙滞在が延びた若田さんは何をするの?
◇後任の作業分をカバー 食糧の余裕は2カ月以上
なるほドリ 国際宇宙ステーション(ISS)で暮らしている若田光一さん(45)の宇宙滞在が1カ月延びるんだって?
記者 若田さんは日本人初の長期宇宙滞在員です。迎えに行くはずの米スペースシャトルが燃料注入のトラブルで打ち上げ延期になり、6月末までだった予定が7月末まで延びました。
Q 食糧や水は大丈夫?
A ISSには現在、6人の宇宙飛行士が滞在しています。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、食糧はロシアの無人補給船などにより計画的に補給されています。余裕を持たせてあるため、今のまま補給がなくても2カ月以上はもつそうです。水も地上から運ぶ分に加え、ISS内で尿や空気中の水蒸気を飲用に再生できるので、心配ありません。
Q そもそも若田さんは何をしているのかな。
A 日本の実験棟「きぼう」や他国の実験棟で行われる科学実験のほか、ISS内のさまざまな機器の整備や修理などを担当しています。筋力や骨量低下を防ぐため1日2時間の運動も大切な仕事の一つです。若田さんは記者会見で「予想以上に忙しく、全力で走っているマラソンみたい」と話していました。
Q 延びた分の1カ月間で、少しは余裕ができるの?
A いいえ。ISSでの作業は年間スケジュールが決まっていて、滞在員が誰になろうと全体の作業は変わりません。若田さんは交代するはずだった後任の飛行士の作業を受け持つことになりそうで、計画見直しが始まっています。また、緊急脱出用にISSに待機しているソユーズ宇宙船に乗り込み、ドッキング位置を変更する作業に加わることも決まりました。
Q ホームシックにはならないのかな。
A 家族とは週に1回、テレビ電話で会話しているそうです。元気な様子で、帰還が延びたことにも「とても幸運に感じています」とメッセージを寄せています。むしろ喜んでいるのかもしれませんね。7月には、きぼうの最後の構造物となる船外実験施設がシャトルで運ばれます。船外実験施設を取り付けて、きぼうを完成させる大仕事が待っていますから、もうひとふんばり頑張ってほしいですね。(科学環境部)
出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000014-maiall-soci
◇後任の作業分をカバー 食糧の余裕は2カ月以上
なるほドリ 国際宇宙ステーション(ISS)で暮らしている若田光一さん(45)の宇宙滞在が1カ月延びるんだって?
記者 若田さんは日本人初の長期宇宙滞在員です。迎えに行くはずの米スペースシャトルが燃料注入のトラブルで打ち上げ延期になり、6月末までだった予定が7月末まで延びました。
Q 食糧や水は大丈夫?
A ISSには現在、6人の宇宙飛行士が滞在しています。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、食糧はロシアの無人補給船などにより計画的に補給されています。余裕を持たせてあるため、今のまま補給がなくても2カ月以上はもつそうです。水も地上から運ぶ分に加え、ISS内で尿や空気中の水蒸気を飲用に再生できるので、心配ありません。
Q そもそも若田さんは何をしているのかな。
A 日本の実験棟「きぼう」や他国の実験棟で行われる科学実験のほか、ISS内のさまざまな機器の整備や修理などを担当しています。筋力や骨量低下を防ぐため1日2時間の運動も大切な仕事の一つです。若田さんは記者会見で「予想以上に忙しく、全力で走っているマラソンみたい」と話していました。
Q 延びた分の1カ月間で、少しは余裕ができるの?
A いいえ。ISSでの作業は年間スケジュールが決まっていて、滞在員が誰になろうと全体の作業は変わりません。若田さんは交代するはずだった後任の飛行士の作業を受け持つことになりそうで、計画見直しが始まっています。また、緊急脱出用にISSに待機しているソユーズ宇宙船に乗り込み、ドッキング位置を変更する作業に加わることも決まりました。
Q ホームシックにはならないのかな。
A 家族とは週に1回、テレビ電話で会話しているそうです。元気な様子で、帰還が延びたことにも「とても幸運に感じています」とメッセージを寄せています。むしろ喜んでいるのかもしれませんね。7月には、きぼうの最後の構造物となる船外実験施設がシャトルで運ばれます。船外実験施設を取り付けて、きぼうを完成させる大仕事が待っていますから、もうひとふんばり頑張ってほしいですね。(科学環境部)
出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000014-maiall-soci
土星の輪、しょっぱいかも 探査機カッシーニが塩を探知
【メキシコ市=勝田敏彦】土星に行って、その輪をなめる機会があれば、塩辛く感じるかもしれない。土星探査機カッシーニによるそんな発見を、独マックスプランク研究所などの研究チームが25日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。
米航空宇宙局(NASA)の探査機カッシーニは宇宙に飛び交うチリを分析する装置を搭載している。観測によると、土星の輪の最外周部分に食塩の成分となる複数のナトリウム塩が見つかった。
カッシーニは05年、土星の衛星の一つエンケラドス(直径約500キロ)から水蒸気と氷が噴出しているのを発見。それら噴出物の一部が土星の輪の最外周部分をつくっており、今回の発見は、エンケラドスに存在すると考えられる地底湖が、塩分を含む「海」である可能性を意味するという。研究チームは「この『海』は生命誕生に適した環境かもしれない」としている。
ネイチャーの同じ号には、エンケラドスからの噴出物にナトリウムは含まれないとする、地上観測グループの論文も掲載された。
出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200906250068.html
【メキシコ市=勝田敏彦】土星に行って、その輪をなめる機会があれば、塩辛く感じるかもしれない。土星探査機カッシーニによるそんな発見を、独マックスプランク研究所などの研究チームが25日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。
米航空宇宙局(NASA)の探査機カッシーニは宇宙に飛び交うチリを分析する装置を搭載している。観測によると、土星の輪の最外周部分に食塩の成分となる複数のナトリウム塩が見つかった。
カッシーニは05年、土星の衛星の一つエンケラドス(直径約500キロ)から水蒸気と氷が噴出しているのを発見。それら噴出物の一部が土星の輪の最外周部分をつくっており、今回の発見は、エンケラドスに存在すると考えられる地底湖が、塩分を含む「海」である可能性を意味するという。研究チームは「この『海』は生命誕生に適した環境かもしれない」としている。
ネイチャーの同じ号には、エンケラドスからの噴出物にナトリウムは含まれないとする、地上観測グループの論文も掲載された。
出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200906250068.html