三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月22日 中古機械価格

2015-10-22 | メンテナンスお気楽日記
エライ世の中になった。機械の中古価格がまったく通らない。

「中古機械は安いモノ」って意識がまん延している。見積もりを提示しても「高い!」って言われる。
特に、繊維機械は場合は、30年ものでも新しいって言われる世界。平成に入っての新規設備はない。
使いきった?機械を見れば、気持ちも解からない事もないが、それしか無いのも現実。

今、設備投資を考えているのは、生き残る手立てを模索している二代目?後継者。新たな仕事の獲得。
初代の設備投資が何百万・何千万であろうと、その感覚はまったくない。気付いた時から使っていた。

たまに新規見積もりも要求されるが、ドラムトラバースで錘あたり10万以上、コニカルタイプに至っては
錘40万でも足りない。確かに単錘モーターにインバーター仕様・定量装置など、装備は充実しているが、
話が、次に進むことはない。減価償却どころか、手が出せないのが正直な処かも知れない。


中古機械は確実に安い。廃業工場の設備は「処分価格」1/5~1/10以下が相場。
でも、移設すれば運搬費、整備すれば整備工料。紹介や世話してくれる機料店の営業費も必要となる。

どうしても安く手に入れたいならば、自分で情報を集め、交渉し、自分で運び、自分で修理・整備してって
話にもなる。結果「安物買いの銭失い」仕事ができない機械はゴミ以上の存在となる。

その為に、機料店があり、運搬業者、メンテナンス職人がいる。機械代金ではなく世話してもらっての価格。
そこに「○○円で売れた」って話を耳にすれば、機械の価値を最少に見てしまう。もちろん元価格も知らない。


特に、最近の要望は小型機械。大型設備までには至らない。と、言うことは経費の割合が多くなる。
販売店としても、10万のお世話で2万の利益か、100万のお世話でいくらの儲けか?って事になる。
情報収集・交渉・移設運搬・整備経費などは、同じ様に掛かって来る。コスト倒れも発生する。

古い機械、儲からないお世話、直しにくいメンテ。これじゃ「三方両損?」。エライこってす。


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