三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月13日 点検注意予報

2015-10-14 | メンテナンスお気楽日記
                      分解すれば、メンテ部品としての価値ができます。

先日の「販売店整理」の在庫です。某メーカーの節取り装置のアンプ部がゴソッと。

機種タイプは使いづらかった為?、人気が無く、現在は使用している工場は極めて少ない。
多分、入れ替え依頼時の処理品だったと思うが、自分にとっても魅力のない製品。

ただ、アルミナガイドやネオンランプなどはメンテ用部品として共通なのでもったいない。
売れる予定はないが、メンテ作業で一個足りなくても作業が止まってしまう場合がある。

処分業者には、プラケース・アルミカバー・プリント版を分別する条件で預かり、
半日かけての分解作業。カッター止めの2mmのネジも貴重品です。


ところで、分解して気付いたのは、ランナーの動きが固まっているのが何個もあった。
絹加工のセシリンで固まっている。いくら節を感知してもソレノイドが動かなければ、糸は切れない。

単に新装置への入れ替え?と言うより、クレームが多くなっての機器変更とも考えられる。
だって、節が取れていなければ、当然、商社から苦言、返品だってある。対応は大変だったろう。

これまでも、「ランプが点灯していれば、装置は正常」って思っていた工場が何軒もあった。


現状、手が回らない、次の作業に追われている、人手不足の作業環境は充分理解している。
でも、機械まかせの作業のポイントは「いち早く、異変に気付く」ことが必要です。

節取り装置ならば、その錘の作動率だけが少ないとか、同じ糸なのに仕事がスムーズ過ぎる?とか
「何かおかしい?」って思った時点で、もう異変は起きています。見逃せば、クレームが発生します。

女工さんの存在価値は、ただ作業をこなすだけでなく、機械の異常・糸の異常にいち早く気付き、
報告があれば、クレーム・不良糸を最小限に止めることが出来る。「何か変!」は重要です。


先日は機料店に「定長装置」のリール部が何個も修理のため持ち込まれていました。
異変に気づき、「点検」した結果だと思うが、装置は正常に作動してこそ「機械まかせ」が成立する。

以前は週一・月一の「点検」を推薦・実行してもらっていたが、飛び回っている社長にはムリな話。
でも、だからこそ、今だからこそ「点検」を見逃せないのではないかとも思う。

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