三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月10日 ドラムの集団見合い?

2015-10-10 | メンテナンスお気楽日記
販売店からの中古ドラム100本の注文依頼です。多分、商社が噛んでいる輸出の話だろう。

国内需要なら、多い場合でも36・48・60本とワインダー仕様の錘数と同じ数の注文となる。
それに、3°30′S仕様のドラムなら「絹糸仕様」だから、東南アジア方面の商社だとも想像が付く。

先月は「新品ドラム」での見積もりを提出したが、部品価格で中古機械が世話できる価格だった。
納期的にも、注文を掛けてから約1か月かかる。クレームが出ての?対応とすれば、時間がかかり過ぎる。


中古ドラム在庫は、200本弱はあるが、正直言ってAランク在庫は厳しい。
特に、0°0′タイプは需要が多いため、客先の仕事仕様を確認しながら、選別せざるを得ない。

幸い? 今回の3°30′S仕様の中古在庫は、北陸の絹加工産地と廃業の煽りで在庫過多の状態。
売りにくい?部品の注文なら、渡りに船と乗りたい話だが、問題がないわけでもない。


北陸での作業仕様は12錘機を1台として設備する。と、言うことは、中古状態は12錘単位で出てくる。
いくら同じ工場から、3台4台と出てきても、状態が同じとは限らない。

100本を同状態で揃えることは、出来ないと考えた方がよい。ある程度揃えるとすれば半分となる。
特に中古でのお世話の場合は、見た目では判断できない事故も考慮しなければならない。
いくらキズが無くても、ドラムトラバースの場合、糸の転がり?が前作業の影響を受けやすい。

特に、中古でのお世話という事は、納品先で別の仕事・別の糸を巻くことになると考えなければならない。

いくら「うちのワインダーはケバひとつ出ないし、綾落ちもしない」なんて言われても、糸が変わればアタリが
変わる。いくら美人?でも、「出戻りさん」は、その前の家での生活条件や性格がしみ出してくる。

その為、これまでのドラムや機械のお世話は、なるべく目の届く範囲に留めてきた。
どうしても旅先の納品の場合にも、必要以上?に「声」の聴きやすい関係にも努めてきた。
いくら安くても、使えない部品をお世話することは出来ない。あとの見守りや面倒見も大切です。


ところが今回の話は、海外への集団嫁入り斡旋?美人もいればブスもいる。もちろん性格までは見極められない。
あとは勝手にやってくれ!そんな感じです。何十年か前の開拓団の嫁探し?30年前の中古機械輸出と同じです。

やはり「嫁探し」は初々しい新品さんがベストとも思うが・・・・・・そんな世の中でもないか!

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