佐渡の翼

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アドロンホテルでエレベーター内に閉じ込められた   投稿者:佐渡の翼

2015年03月27日 05時43分50秒 | ドイツ・イタリア・フランス旅行2014年

筆者の宿泊した部屋(room number:573)の階は同じ5階でもホテル本館の5階よりも1階分低い位置にある、従って、本館からはエレベーターに乗り一旦5階に上がった後、そこから階下に下がり宿泊階の廊下に到る形式になっており、本館からは非常階段経由では辿り着けない仕組みになっていた。この建物の構造上の理由からそのような面倒なしかけになっていたようなのだ。ラウンジでジントニック二本立てとウイスキーの水割りを飲んですっかりいい気分になった筆者はエレベーターに乗り自室へ戻ろうとした。エレベーターの中に入り5階のボタンを押した後に「扉を閉める」マークの付いたボタンを押した。するとエレベーターの扉が閉まった。普通ならこの操作でエレベーターは動き出すはずだ。しかしいくら待ってもエレベーターは止まったままで一向に動こうとしない。その状態が数分続いたため筆者は慌てて「扉を開ける」マークの付いたボタンを押し続けた。ところが扉は開かない上、エレベーターはびくともしない。まるでフリーズしたコンピューターのごとく、にっちもさっちも行かなくなった。「し、し、しまった。地震か火災か何かが起きてエレベーターが緊急停止したのだろうか?うわあ~、このまま動かない状態が続いたらそのうち酸素欠乏で死んでしまう」と、恐怖感から酔いが一辺に醒めた。だがまてよ、ドイツは地盤が強固で地震とは無縁のはずだし、火災なら非常ベルが鳴るはずだ。落ち着け、落ち着くんだ「Stay calm, calm down, do not be panicked!」筆者は自分にそう言い聞かせた。そしてふと前を見たらベルのマークがあるのに気付いた。「これを押せば外部と連絡が取れるのでは?」と考えた自分は、酔っていたにも関わらず頭の肝心な部分は冴えていた。案の定、マイクから「Is there any trouble?」の声が聞こえてきた。しめた、これでようやく外部と連絡が取れた。筆者が「エレベーターに閉じ込められて困っている、早く救出して欲しい」と懇願すると、エレベーターの上方から女性の声が聞こえて来た。

「お客様、ただ今エレベーターは正常に作動しておりますが。。」(女性)
「だったら早く動かせよ」(筆者)
「Let me check, please」」(女性)
「Operationが正常なら扉は開くはずじゃないか、開かないのはおかしい。Something is wrong!だ。とにかく早く誰かをこちらに寄越してくれ」(筆者)
「Yes, somebody is on the way. Please wait for a while」(女性)

1分ほど経過したところでマイクから

「Are you hard?」(かなりきつい状態でしょうか?)の声が聞こえた
「ああ、very hardさ、hurry up!だ」

ほどなくしてエレベーターは下降し始めた、そして地下一階まで降下し扉が開いた。するとそこには屈強なホテルスタッフの男性氏が二人待機していた。そのうち1名は、舞踏会の会場で鋭い目付きで客を監視していたあの男性氏であった。この人物であるが、多分ホテルの支配人であろう。



ここまでのトリミングにも耐える画像を撮影するEOS-1DXは凄いわ!

彼は、「お客様お怪我はございませんか」と気遣った後、「First, put the card key on this reader and then push the button, if you do it, you can move the elevator」と言った。筆者は「ああ上等だねえ~、さっきcleaning peopleに乗り方を尋ねたら、カードをタッチさせる必要はないと言われたんだ、そいつを充分教育し直しておいてくれ」と筆者はそう言い放った後、カードキーをタッチさせ5階のボタンを押した。



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