佐渡の翼

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キャノンEOS5DSを買った   投稿者:佐渡の翼

2015年07月28日 03時50分40秒 | ショッピング

ニコンが昨年の7月に、有効画素数3700万画素のニコンD810を発売した時は、美術品や花などの静物を撮影するのが得意なハイエンドアマチュア達が、一斉にこのカメラの購入に走った。それから1年を経過した今年の6月18日、キャノンが満を持して、日本のカメラ史上に於ける最高画素数である、5060万画素を誇るデジタル一眼レフカメラを市場に投入した。筆者は、7月19日に新宿のビックカメラでこのカメラを定価の505,440円で購入した。果たして、これだけの画素数のカメラを使いこなせる人はどれほどいるのだろうか?そんな疑問を抱きつつ、何枚か試し撮りをしてみた。その画像たるや、ノートパソコンやスマホでは、ニコンD810との違いは全く認識できない。口コミなどでは「いままで見えなかった物が写っている」などと仰々しく書き込む輩もいたが、筆者には新鮮な驚きなどはなかった。操作法自体はEOS-1DXと共通する部分が多いので、すぐに要領を飲み込めた。筆者に取っての目新しい機能は、望遠が少し足りないかなあ~と思う時に、ファインダー内の画像の一部を切り取って撮影出来るクロップド・アスペック撮影機能である。つまり撮影後に施すべきトリミング作業を撮影時に行えると言う機能だ。これは確かに便利な機能で、望遠レンズなしでも拡大撮影が容易に行える。トリミングに耐えられるほどの高い画素数のお陰だからだ。5060万画素ともなると、画像一枚のファイルサイズが軽く10MBを超える場合もあるため、取り込み時にパソコンへの負荷がかなりかかるし、64MBのCFカードでも1000枚程度の撮影でカードがすぐにフルになってしまう。

画素数と言う物は高ければ高いほどいいと言う訳ではないのはプロカメラマンならすぐに分かるが、いかんせん、画素数信仰が高い、ど素人カメラマンの頭の中には、高画素=高級の図式が出来上がっているので、この種のカメラは価格がいくら高くても売れる構図になっている。キャノンEOS5DSには、高画素機に特徴的に出現する偽色や模様(モアレ)を低減するためのローパスフイルターが装着されており、これを取り除いた機種がEOS5DSRで、5DSよりも数万高い価格設定になっている。だが、メーカー側は「キャノン機にはローパスフイルター機能は必要」との認識で一致しており、実際に5DSの方が良く売れているし、カメラ本体のエンブレムの色も5DSの場合はゴールドだが5DSRのそれはシルバーでしかない。ローパスフイルターを装着すると解像度が落ちると言う欠点があるが、5060万画素ともなると、少々解像度が落ちた所で大勢には影響しないので、あえて高い5DSRを購入する必要はないと思う。

それにしてもネット上の作例や自身が撮影した画像を見るに付け、この程度のカメラに50万も出す価値はあるのか?と思えてくる。結論から言おう、画素数競争はニコンD810の登場で既に終わっており、キャノンEOS5DSを購入出来る資金があるのなら、来春のEOS-1DXの最新機種発売を待った方が賢明である。

筆者は海外旅行時に、建築物や博物館内の撮影の際にはこのカメラを使用し、夜景撮影と高速連写必要時にはEOS-1DXを用いる予定で、お料理撮影時は今までどおり、ニコンD810を使用する予定だ。

エンブレムはゴールド

裏面はこうなっている。アイピースを装着する前の状態

作例1

お料理写真の作例

センターフォーカスの作例の出来映えはニコンD810とさほど変わらない

ソニーα99と比べてもさほど変わらない

クロップド撮影

全自動(シーンインテリジェントオートモード)で撮影後に切り取った画像

クロップド撮影

全自動撮影、パット見はEOS-1DXとさほど変わらない

全自動撮影

クロップド撮影

クロップド撮影、向日葵の幹の部分の産毛状のけばだった部分も見事に写し出している。ちなみに、撮影時にミラーが上下に動作することで発生する機械的な振動を「ミラーショック」と言うが、EOS5DSにも「ミラーアップ機能」があり、これを使うとミラーショックに寄る手ぶれを低減出来る。筆者は、シャッターボタンを全押しするとミラーが上がり、その1/8秒後に撮影が行える設定にしている。

全自動撮影

全自動撮影

全自動撮影

10万円の安物カメラEOS Kiss X3で撮影した喜多山のお弁当写真。さすがに10万と50万の差は歴然!



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