筆者は、2014年11月1日に2015年9月20日の羽田→ロンドン線(NH211便)のビジネスクラスを予約した際に、ファーストクラスへのアップグレードを空席待ちで申し込んでおいた。2015年の6月頃に、ブロンズデスクに電話をかけアップグレードの空席待ち予約の人数を調べてもらったところ、筆者一人だけであった。ヨーロッパへの出発が近づいた2015年の9月3日に再度ブロンズデスクに電話で問い合わせたところ、空席待ち人数が1名増えていた。その人の会員ステータスは不明との返事だったが、ファーストクラスの空席は残り3席であり、有償で2席以上の埋まりが無ければ、何とかアップグレードは可能な状況だった。電話で応対してくれた男性氏は「〇〇様が強くアップグレードをご希望でしたら、その旨を座席係りにお伝えしておきます」と言った。電話でアップグレードへの強い希望を述べてプッシュしておくと意外に効果があるとの情報がウエブ上に書いてあったので、取りあえず、そのように御願いしておいた。その後出発まで何回か電話をかけて空席待ち人数と有償空席数を確認してはプッシュアップをしておいた。出発1週間前に空席待ち人数が3人にまで増えたが残席数は4席に増えていた。そして出発前前日には再びアップグレード待ち客は筆者一人だけになった。結局、出発前日までアップグレード完了を知らせるメールは来ず、当日空港カウンターでチェックインの際に空きがあればアップグレードが可能かもしれないという、極めて厳しい博打となった。出発前日の午後5時の段階でのウエブチェックでは残席が1席にまで減っていた。ウエブから航空券の購入が出来るのは出発前日の午前12時までだが、ファーストクラスの場合は、電話での予約なら出発予定時刻の2時間前まで予約解約は自由に行えるし、解約時の解約料及び払い戻し手数料は無料である。出発までの間に有償客が現れるか、ダイヤかプラチナ会員の誰かが空席待ちアップグレードを申し込めばこの1席は無くなってしまう。
筆者は祈るような気持ちで、9月20日午前6時35分にファーストクラスのチェックインカウンターに到着した。すると、この日のNH211便のファーストクラスには、筆者を含めて10名ものアップグレード空席待ち客がいる事が判明した。出発前日に、駆け込みアップグレードを希望する客が9人も現れたと言う訳なのだ。もしその中にダイヤ会員が複数名いれば、獲得したプレミアムポイント数の高い方が優先されるので、空席待ちの全員がチェックインを済ませてからでないと誰に席が与えられるかが決定しない。勝利者が決定したら搭乗口で呼び出すとの事であったが、「競争率はかなり高いので、結局筆者の名前はアナウンスされず、ファーストクラスへのアップグレードは不首尾に終わる」そう信じて疑わなかった。
お弁当
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