佐渡の翼

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リストランテ・ヒロ・チェントロ(丸ビル内)    投稿者:佐渡の翼

2013年07月20日 02時49分57秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

無駄と言えば、女に対する投資は結果的に無駄に終わっても、相互扶助システムが機能し、当人の将来の結婚相手もまたどこかで誰かに無駄な投資の対象になっているのだから、一概に無駄とは言えまい。昨年の6月上旬のとある日は雨の予報だった。雨の日の筆者の行動範囲は濡れずに移動可能な地下街に限られる。筆者は東京駅まで行き、丸ビル内のレストラン街に向かった。既に高級店は制覇し尽していたので、今回は比較的安価な庶民的なお店を選んでみた。丸ビルの35階にある「リストランテ・ヒロ・チェントロ」はパスタとデザートで1500円程度のランチが楽しめるCPの高いお店である。メニューは全て店外に掲示してあった。筆者は午前11時の開店と同時にお店にお邪魔し、前菜2品とパスタ・デザートからなるPranzo C (3,675円)(税込)を注文した。

佐渡では、料理メニューとその値段を店外に掲示する商習慣を持つお店は数えるほどしかない。お客の立場からすれば、どんなお料理がどのくらいの値段で食べられるのかの情報はお店に入る前に知っておきたい。皆が皆、「佐渡の翼」のデジブックを見てから来店するわけではないからだ。こうした習慣のないお店が多い理由について、ある人が「メニューの店外掲示は目立つため、佐渡では目立つ事をするとすぐ叩かれるのでそれを避けるの」だと解説していた。

前菜は、フレッシュチーズのサラダ仕立てとフォアグラのローストをにんにく入りの焼き菓子の上に乗せてバルサミコソースを添えた物。前者は凡庸な皿だったが、後者は、プリンのような食感で、やや甘味のあるフォアグラで、新にんにくの風味とバッチリの組み合わせだった。メインのパスタ(画像)はあさりとブラウンマッシュルームのパスタで、ソースはクリームソースのカプチーノ仕立てである。店内はオープンキッチンになっており、パスタ担当の専門シェフが調理するだけあって、さすがの本格派イタリアンである。味出しのベーコンチップをよけるのに苦労したものの、美味しいパスタであった。最後のデザートにはバラのパフェを選んだ。要するにバラで香り付けをしたパンナコッタだが、その上に乗せられたドライアイスにも甘味が効かせてあり、ほどよいデザートであった。サービス料込みのお代は4043円。食べ終わる頃には満席となっていたが、テーブル間の間隔が狭いため、客の会話がかまびすしく聞こえ、落ち着いた雰囲気で食事とはいかなかったリストランテ・ヒロ・チェントロだった。

7月20日の日記:観光不況で、自身が支配人を勤めるホテルが閉館に追い込まれ、止む無くそのホテルの経営系列かどうか分からぬが、別のホテルへ移動し、再雇用されたらしき人がいる。これは佐渡の話である。ホテル閉館の原因を観光客の減少のせいにだけは出来まい。支配人として、集客増を果たせなかった経営責任は免れないだろうからだ。実は筆者はこのホテルに宿泊した経験があった。宿泊は、当ブログが発足する以前の話だったため、その体験記は記事にしていない。されど、部屋のドアの建て付けが悪く、廊下の隅には、子供のおもちゃが無造作に山積みされていたのを見た時、「あ、このホテルは早晩傾くな」と思った。そして支配人氏自慢の温泉にも入ってみたが、湯の中には、湯の花とは違うような、ヌルっとした物が入っており、それが人間の垢では無い事を祈った。かように、散々な印象のあるホテルだったから、ある年の黄金週間に、そのホテルの前を車で通過した時に、玄関入り口に、閉館を知らせる張り紙を見つけ、さもありなんと思った。このホテル、閉館後は、どこかの有限会社の社屋になっているが、今だにホームページを閉鎖していない。まともなホテルならば、「当ホテルは何年何月を持って閉館いたしました。長い間のご愛顧誠に有難うございます」との文言を掲載し、一定の周知期間を経た後にホームページを閉鎖するものなのだが。。。もしかして、宿泊客は増えていたにも関わらず、経営元の事情で閉館したのかもしれないが、その可能性は低いだろう。いずれにせよ、HPの野ざらしは頂けない。

お店の入口

店内の様子。コンデジ画像なのでボカシが入らず見事なパンフォーカスだ!

サラダ

前菜

デザート

紅茶、しかし、こんなに砂糖がいるのだろうか?



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