佐渡の翼

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日本料理「梢」(パークハイアット東京内)その2  投稿者:佐渡の翼

2015年04月05日 02時53分02秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

先付けは、香箱蟹の身に外子と内子を加え、賽の目切のリンゴをあしらった後に土佐酢餡かけに浸した一品。甘酸っぱい味の先付けで、お茶碗を両手で持って中身の餡を全て飲み干してしまった。二品目は煮椀で、胡麻豆腐の上に白子と堀川牛蒡の輪切りを乗せた物。おダシは鰹と昆布で取ってあるが、薄い塩味の関西風だ。お造りは、ネギトロを海苔で巻いた物、墨烏賊、鰤である。烏賊に添えられた緑海苔は味が付いているため、烏賊は醤油に漬ける前にこの海苔で召し上がれとの事。鰤は氷見産だがまだ走りで少し脂の乗りが弱いと言う印象。御造りの後には八寸(トップ画像)が出された。八寸は、炙り鯖の寿司、鮭のさらさ、茶麩、湯葉、公魚の南蛮漬け、栗、そして柿に見立てた卵黄の味噌漬けである。どれも手の込んだお料理で目と舌の両方を楽しませてくれた。焼き物はそいの西京焼きで仕上げに赤味噌をかけてあった。添え物は海老芋の揚げ物。進め肴は鯛のかぶら蒸しで、聖護院蕪と栗麩を加えてダシと共に煮込んだ一品。これもダシが良く効いていて美味しい。最後のお食事は、山形産の新米「夢心地」を釜で炊き上げたご飯。最初の一杯はそのまま食べて、次の2杯目は卵を醤油で割ったタレに混ぜて卵かけご飯風にして食べる趣向だ。魚の脂でねっとりした口の中を島根の辛口酒で洗う。そして最後のデザートは胡麻アイスと干した杏を揚げパンで挟んだ物だが、杏はチョコのような食感だった。

先付けから締めのご飯、そしてデザートに至るまで一切の手抜きのない仕事ぶりで、数年前の訪問時と全く変わらない味であった。こうした日本料理の繊細さは外国人旅行者に理解されたであろうか?お酒二杯と食事代の総額は18,183円の豪華版だった。

パークハイアット東京は夜の室内の照明を落とし気味にするため、レストランの店内はどこもやや薄暗い。梢などはまだ明るい方である。41階にあるピークラウンジなどはほとんど真っ暗と言ってもいいくらいに照明を落としている。夜空に浮かぶパークハイアットの夜景は、ベルリンのアドロンホテルに比べたら暗くてどうしようもない。新宿の高層ビル街の夜景を暗いと思うのだから、佐渡などはどこも夜景撮影の対象にはならないほどの低照度である。相川祭りの日の相川の街を除いてはだが。。。佐渡で灯台の灯りを頼りに夜の海の撮影を試みる人がいるようだが、風の強い日や冬にはそんな試みはしない方がいい。高波に巻き込まれて事故に遭う確率が高くなるからだ。現に米兵が沖縄でそうした行為の果てに事故死した事例がある。夜の海を撮影した写真をブログでひけらかしても誰も褒めはしないので、夜景撮影はライトアップされた時期だけに限った方が賢明である。

煮椀

御造り。低照度のため、被写界深度が浅くなり、真中の烏賊と緑海苔の一部にだけピントが合う写真になる。

おしぼりも洒落ている

焼き物

進め肴

新米「夢心地」

お米がつやつやしています

二杯目は卵かけご飯風にして食べる

お茶

四万十産の青海苔をお好みでかけて食べてもいい

デザート

揚げパンの下はこうなっている



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