佐渡の翼

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かもめ荘再び(佐渡市小木)    投稿者:佐渡の翼

2011年03月17日 06時00分34秒 | 佐渡のお宿評価

羽茂の串焼き「えんまん」さんを出た後、筆者は「明治の美味しい牛乳」を購入するために羽茂のセーブオンに立ち寄った。筆者の当日のいでたちは、伊勢丹メンズ館4階でレデイメイドで仕立てた濃い茶のテイラードジャケット、ユナイテッドアロウズの白襟・茶格子柄のクレリックシャツ(トップスに茶を着るときは好んでこのシャツを着回している)、メイソンクロカードのグリーンのジーパン、コールハーンの焦げ茶の完全防水靴と同色のベルトであった。つまりスナック「愛」に行った時と全く同じコーデだったが、今回はマッキントッシュフイロソフイーのパターンオーダーメイドで仕立てたミントグリーンのコートを羽織って行った。本来、青や緑は収縮作用のある色だが、鮮やかなグリーン系はむしろ膨張効果を持つ、それゆえ、足の太い人が細身のグリーンジーパンを穿くと、パツパツ感に加えて、更に足が太く見える。筆者はこのカラーパンツを夏のセール時に購入した。つまり売れ残るくらい、このパンツを着こなせる人が少ないという事のようだったのだ。

 

筆者がこの格好でお店に入ったら、レジに居た二人の若い女の子が一斉に筆者の足元を見、そしてジャケットへと視線を動かした。まるで、雛には稀なる洒落者かあるいは不審者でも見るような眼差しで。。。そうなのだ、スナック「愛」のみなみさんが言うように、都会では「お洒落な人」と思われる程度のコーデでも佐渡では異端児あるいは変人扱いされて目だってしまい、人々の好奇な視線の対象に晒される事を実感した瞬間だった。牛乳を購入した後、車でかもめ荘へと戻った。パワーズフジミでカクテルパートナーを買い求めてはあったが、食後酒を楽しめるスナックがあればそちらで飲もうと思い、小木の街まで歩いてみた。中華料理の名店である「や志満」さんの駐車場には軽自動車が4台停まっており満員の御盛況であった。しかし小木の街の明かりは寂しく、かつて遊郭が軒を連ねた通りにも往時の賑やかさはなかった。栄寿司の明かりを右手に見ながら、スナック「六花」が営業しているのを確認し、その真向かいにあるスナック「マドンナ」が惜しくも休業中であることを見届けた(それが返って良かったかどうかは別にして)後、どこへも寄らずに宿へと戻った。部屋で予定どおりカクテルパートナーとサントリーの生ビールを空けてから温泉に入ってみた。源泉かけ流しの湯である。それが証拠に湯の出口には温泉成分中の結晶が固まり、まるでホワイトチョコレートのように変化して岩にこびりついていた。夏季には熱すぎるので加水する事があり、冬季は逆に加温する事もあるというが塩素消毒はしていない。そのようにしてこまめに温泉の温度を一定に保つ努力を欠かさないのだから御立派である。

 

翌朝の朝食は午前7時半に洋風の朝食会場に用意されていた。焼き鯖が相変わらず美味しい。お豆腐の柚子味噌かけ、わらびの和え物、煮込み豆、漬物、これにお豆腐と若布のお味噌汁。おひつのご飯を全て空けてしまった。宿泊客は筆者を含めて5人だけだったが、一泊朝食付きのお代はたったの7500円。このかもめ荘さん、全室にウオシュレット付きのトイレが付属し、暖房用エアコン完備で温泉は24時間入浴可能だ。観光閑散期限定とは言え、民宿並みの低料金でこれだけのサービスを提供できる宿は佐渡ではここと佐渡グランドホテルさんだけだし、全国的にもこんな宿はそうざらにはあるまい。毎年、年末年始には満館となる盛況ぶりもさもありなんと思わせた佐渡屈指の温泉宿「かもめ荘」さんだった。



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