2015年5月5日、午後5時54分筆者は両津加茂湖畔にある佐渡グランドホテルに到着した。そしていつもの、別館5階にある4541号室へと案内された。いつものと書いたのは、筆者が黄金週間にこのホテルに宿泊する際は、支配人氏は必ずこの部屋を割り振ってくれるからだ。二畳ほどの応接セットが付属した十畳の和室には既に布団が敷かれていた。このホテルにも「あおきや」さん同様、新潟県内の中学生の合宿集団が宿泊していたが、彼らは本館部分の安い部屋に宿泊しているらしく、筆者の部屋の周囲は静粛さが保たれていた。黄金週間真っ盛りとは言え、満館とはいかないらしく、昨年よりは宿泊客は少ないように感じられた。
翌日の5月6日は同じ両津にあるホテル「吉田屋」に宿泊したが、このホテルの部屋から見た佐渡グランドホテルの夜景はEOS-1DXを持ってしても撮影不可能なほど暗かった。小木・直江津航路に高速カーフェリー「あかね」が就航したにも関わらず、2015年の島内の宿泊施設の稼働状況には厳しいものがあったのかもしれない。観光不況で次々と島内の大規模ホテルが廃業し、かなり部屋数のダウンサイジングが図られたとは言え、まだまだ供給過剰状態を脱し切れてはいない。佐渡金銀山が世界遺産に登録されたとしても一気に観光客が増えるとは限るまい。佐渡相川にある「道遊」さんのような、部屋数を10室程度に抑えてもてなしを手厚くするタイプの宿泊施設が増えて行くような気がする。
ホテル全景
お部屋には
既に布団が敷いてあった
5月6日午前2時30分に撮影した佐渡グランドホテル
玄関部分
対岸にあるホテル「吉田屋」さん
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