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佐渡の翼

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東北新幹線グランクラス乗車記(その2)        投稿者:佐渡の翼

2014年06月22日 04時33分10秒 | 国内旅行記

この「はやぶさ」は東京駅を出た後は、上野と大宮に停車する以外は仙台まで途中の全ての駅を通過し、仙台以北は各駅に停車する。「はやぶさ」は全車両座席指定となっているが、仙台以北は空席があれば自由席特急券でも座席の使用は可能である。グランクラス車両の隣はCAさんが飲み物や軽食などを準備するスペースになっており、その対面にマガジンラックが設置されていて、そこには全国紙とスポーツ新聞が置かれていた。そしてそれらの新聞には「グランクラス専用」と書かれた赤いスタンプが押されている。飲食物準備スペースの隣のスペースには男女共用トイレと身体障害者用のトイレ及び洗面所が配置され、広い入口部分の通路デッキを隔てて奥のグリーン車へと続いていた。以上がグランクラス車内の紹介の全てだが、帰りの一関→東京のやまびこ52号も同じE5型で席数が3席多い以外は、はやぶさと造りは同じであった。ただ一人掛け席は、はやぶさの場合は進行方向右手に窓があり、下りのやまびこでは進行方向の左手に窓があった。つまり往復共、太平洋側を見る構造になっていた。最新鋭のE5型の乗り心地は、上越新幹線に比べ高速走行時でも揺れが少なく騒音も軽減されており、段違いである。上越で感じる発車や停車時のガクンと来るような衝撃などは全くなく実に静かであり、スムーズに時速300kmまで加速していく感じだ。一たびグランクラスに乗ってしまうと、船の特等に乗船した客が二度と二等には乗れなくなるのと同じように、二度とグリーン車などには乗れなくなる。

ところで、このブログの読者の佐渡島民は「何故上越新幹線にグランクラスが新設されないのだろう?」と素朴な疑問を抱くと思うが、多分、上越新幹線には永遠にグランクラスは登場しないであろう。その理由は明白で、乗車時間が二時間を超えないとグランクラスのシートの快適性を享受できないからだ。従って、上越新幹線にグランクラスが設置されてもそのほとんどは空気を運ぶだけになりかねないため、北陸新幹線に導入されるE7型が上越を走る事になったとしても、グランクラス車両は普通車に改造されて運転されると言われている。

筆者は平泉での観光を終えた後、一関発15時48分のやまびこ52号に乗車して帰京の途に就いた。入り口では、はやぶさ同様、CAさんがにこやかな笑顔でお出迎え。グランクラスの車内には既に3人の先客がいた。筆者の前方にはパソコンのキーボードを叩くビジネスマンがおり、右隣にはカップルがいた。着席すると早速CAさんがおしぼり持参でやって来て、飲み物と軽食の注文伺いをした。筆者は夕食前に食べる気はしなかったので、アイスコーヒーだけの注文に留めておいた。おつまみとワインを注文する事も出来たが、飲酒にはまだ早い時間だったので、その勧めもお断りしておいた。飲み物の持ち帰りは不可だがおつまみは持ち帰り可能だったが、カメラバッグだけしか持って来なかったので、小さいながらもそれらを収納する余裕がなかったため受け取らないことに決めた。このやまびこ号、仙台から次々に乗客が増え始め、ついに宇都宮を出る頃には8割ほどの混みようになった。宇都宮・東京間などは40分ほどの行程だが、そんな短距離乗車でもグランクラスを利用する人がいるくらいこのクラスは快適なのだ。筆者はトイレに行った際、扉が開いた時に隣のグリーン車内を見たらがらがらであった。しかるにグランクラスは満席に近い混み様である。航空機の国内線のエコノミー席はがらがらなのにプレミアムクラスが満席状態なのは日常茶飯で、これと同じ構図が列車に於いても繰り返されるのは、快適さを金で買いたい人が多いという現実の裏返しなのであろう。やまびこ号は一関を出発してから2時間半後に東京駅に着いた。往復4時間40分の列車での日帰り移動にも関わらず全く疲労を感じなかったのはグランクラスの快適さのお陰であろう。

マガジンラック

グランクラス専用!

グランクラス専用通路

隣のグリーン車

はやぶさの後方席

帰りは「やまびこ52号」に乗車した

グランクラスの表示のある所で列車の到着を待った

これがE5型の新幹線

再び3A席を指定

アイスコーヒーだけを注文した

やまびこの前方席



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