7月8日の午前9時20分、筆者はいつものように、伊勢丹駐車場に愛車を停め、小田急百貨店近くのキオスクへ新聞を買いに行くために地下道を歩き始めた。すると、今年の3月に閉店した三越アルコット跡を改装し、7月5日にオープンした、ビックカメラ新宿東口新店の開店を待つ人々が行列を作っているのに遭遇した。どうやら扇風機などの節電製品の安売りがあるらしく、それ目当ての客が、行列を作っていたようなのだ。伊勢丹近くの地下街での行列見学は、1月2日の初売り以来であった。筆者は、電気カミソリの替え刃購入のため、新装なった、ビックカメラに入ってみた。三越時代はロエベやルイヴイトンなどのブランド店が入居していた1階は、女性客を意識したビュ-ティー家電売り場に変り、そして地下一階は、スマホを始めとした携帯電話売り場に変貌しており、携帯各社のブースが軒を連ね、店員の呼び込み声が所狭しと響き渡っていた。今秋には1~3階部分にユニクロが開店予定らしく、コジマとさくらやを傘下に収めたビックカメラのビルは、旧新宿三越のブランド高級路線から低価格大衆路線へと様変わりする模様である。ユニクロは佐渡島民の憧れの的だが、都会ではただの安売り店にしか過ぎないのだが。
さて、そんな喧騒をよそに、筆者は、地下鉄丸の内線に乗り、国会議事堂前駅で下車し、キャピトルホテル東急に隣接するフレンチレストラン「ラ・ロシェル」を訪ねてみた。だが生憎、結婚披露宴のために貸し切りとなっていて、入店できなかったため、諦めて「オリガミ」へ行く事にした。午前11時半丁度にお店に到着した。季節の自然野菜のサラダとプチスープがワンプレートになった物と魚か肉のメインを選ぶ、オリガミセットと言うのがあったのでこれを注文した。野菜は伊豆の河津産で、みずみずしく甘味のあるサラダである。スープはホワイトアスパラガスのポタージュで、これも美味!大好きなミルクパンを一個食べ終えたところで、メインのスズキのポアレが運ばれてきた。トマト、ケッパー、ヴイネガーの酸味が効いたさっぱりとしたソースで頂くポアレはさすがのオリガミであるが、冷蔵庫から取り出した魚をすぐに焼いた感じでやや水っぽかったが、スタッフのいつものきびきびしたサービスに免じ、それは許すとしよう。最後に、1週間に一度の楽しみであるデザートに、ガラスショウケースの中にあったチョコレートケーキを注文したら、ウエイター氏は、「チョコケーキは二種類ございますがどちらになさいますか?」と言い、サンプルを乗せた皿を持ってきた。この辺のサービスの素早さが、筆者がこのホテルをこよなく愛してやまない理由なのだ。筆者はやや甘味のあるチョコケーキを注文した。甘くて美味しいなあ~。全てを食べ終え、お代の3580円を支払い、いつもの「オリガミ」を後にした。