欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

ガラスの部屋

2007-11-25 | poem
君は今なにを思う?
じっと目をつぶって、膝を抱えている君。
こっちへおいでよ。
ガラスの部屋をうちやぶって、ここへ出ておいでよ。

君の答えはいつ出るの?
君の笑顔はいつみられるの?
いつまでそんなところにいるつもり?
さぁ、こっちへきて、いろんなものを感じてみようよ。

ここには風がある。あたたかな日ざしもある。
いろんな町の音も聞こえてくる。そう、いろんなものがここにはある。
でも、そこはなにかに守られているようで、実はただのまやかしの部屋。
そこにいたって、君にはなにも訪れないよ。
すべてはガラス越しだから。感じるすべてが変わってしまう。
そこにいてなにかを感じたとしたら、それはつかのまの幻想に過ぎない。
夢からさめるように、またいつか今の自分に戻ってしまうよ。

そこにいるのを責めているわけじゃない。
君のなにかに変えようとも思わない。
君は君のままでいい。
ただ、それをわかったほしいから。こっちへ出てきてほしいんだ。
ガラスの部屋をうちやぶって。いろんなものを感じてほしいんだ。

さぁ、こっちへおいで。君が君でいられる場所に。
ここにはいろんなものがある。いろんなヒントがあちこちに隠されている。
だから、こっちへおいで。ガラスをうちやぶって。
その勇気はやがて希望へと変わる。
君の顔にふたたび笑みが戻っていく。
そこを後にして。本物を手に入れておくれ。
君は君のままでいいって心底わかってもらうために。
ガラスをうちやぶって、ここへ出てきておくれ。


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