欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

光に導かれし勇士

2008-10-22 | poem
今は疲れし勇士よ。足をとめて休みなさい。
母なる大地の上で。急く心をとどめて。
暗闇の道。けわしい道筋にあなたの心はまどわされている。
自らの中にいらだちと嘆きを住まわせていてはなにもはじまらない。
たとえ足を速めたとしても。地図のとおりの術を心得ていたとしても。
頭上からは雹がふり、行く先々の足もとには石が転がっている。

見よ、覆いかぶさるような雲の群を。
光はなく先をうかがえぬ暗がり。
これでは目指す場所はほど遠い。方向を見誤り、崖の方へと導かれかねない。
柔軟さと献身の気持ち。欠けたものを持ち得ずに行く先はあまりにも暗い。
草もない道の片隅で休みなさい。
ひとときの自らを見返る時をつくりなさい。
でなければ、分厚い雲の群は晴れず、道の険しさから抜けることはない。

恐れを抱くことがなくても、そこに威厳を認め祈りなさい。
自らの中に平安と希望を抱くために。
やわらかさもやさしさも心に撒かれる種。
やがて、雲が切れ光がさしこむ。やがて、道には草々が覆いはじめる。
大地に潤いが広がり、わたしの庭を行くようにおだやかな道筋に。
小唄を口ずさみながら、木切れを振りながら。
清い目を持つ羊飼いのように進んでいける。

今は疲れし勇士よ。足を止めて休みなさい。
母なる大地に横たわり、自らの気持ちを探りなさい。
内に巣食ういらだちや嘆きと対面するのです。
もつれた糸をほどくように。にごった水が澄んでいくように。
あなたの心に清さが戻ってくるから。
世界に宿る威厳に一目をおいて、動かずとも道は拓けて。
雲の切れ間から。岩々の間から。
光に導かれし勇士が、本来の姿としてそこを通るから。


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2 Comments

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Unknown (poya)
2008-10-24 01:51:40
一面の星。びっくりとともにすっごい合ってる!秋の澄んだ宇宙に向けて心を解き放つ感じがgoodです(^-^)
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あまり (makoto)
2008-10-26 18:45:52
派手なものは使わないのですが。
今回はしばらくこれでいきたいと思います
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