オセンタルカの太陽帝国

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『宇宙家族カールビンソン(SC完全版)11』。

2006年07月23日 16時47分02秒 | 小説・漫画

   

なななななななんてこったぁ!!
私の最愛の漫画のひとつに、あさりよしとおの『宇宙家族カールビンソン』というシリーズがあったのですが、キャプテン・コミックス版の最終巻(第13巻)が1997年に出たきり、沈黙・・・・・ というか変な方向に作品が行ってしまった。
2000年に「パラレルワールドを舞台にして新設定で物語を仕切り直す」という宣言とともに開始されたアフタヌーン版『新・宇宙家族カールビンソン(ロスト・イン・ユニバース)』は第一巻の刊行のみで沈黙してしまい、それと平行して「完全版」と銘打って刊行されだしたアフタヌーン・コミックスによる旧シリーズの復刊を、「何が完全版なのか」とドキドキしながら2冊だけ買ってみたら、おまけページすら無かったので、憤慨して購入を断念。
以来十年、宇宙の迷子となったあの宇宙家族はいったいどうなってしまったんだろう??? と切なく、懐かしがっていたんですが、、、、。

なんと、その、私が怒り狂ったりした「SC完全版」の最終巻で、未発表の作品が数編収録されていたんですって!(←つい最近知りました)
ぬをおおおおおおおっっっっ、これまで首を長くして待っていたファンの気持ちをもてあそびおってぇぇぇぇぇ!!(怒)。喜び勇んで私は本屋に走ります。しかし、2000年に発行されたマイナー漫画が現在簡単に本屋の本棚に並んでいるわけもなく、20軒ほど古本屋を巡り回ったのちに、ようやく私はそのまだ目にした事のない珠編を、手にする事ができたのでした。やれやれやれ。

この最終巻には、キャプテン版に未収録の短編が五編収録されています。
果たして、あの家族がどうなったのか結末を示す結末の話はあるのでしょうか? ドキドキしながら読み進めます。で、5話のうちの3話が前・中・後の続き物となっている大作なのですが、絵柄はまぎれもなく十年前の絵柄なのに、作風がなにやら違います。(ギャグが少ない) 喩えてみると、HPLの『宇宙からの色』と『宇宙戦争』と『まんがサイエンス』と『ナ○レオン軍記』と『エヴァンゲリオン』を足して8で割ってみたような感じかな。そして、なんと、主人公たちはよその星に出かけていて、主人公たちが一切出てこないまま話が進むのです。大作なのに。おとうさんがいれば一発で話が済むのに。(←だからこそ留守なのか) しかし、いい部分が全くなかったわけでもなくて、げしょとサンドワームとうしたちがやたらと可愛かった事と、これまでずっとナゾだったライカ嬢の最終形態が現れたこと。

つづく作品は、映画屋ジョンが主人公の話です。ところがこの作品は、めっきり絵柄がこれまでのとは違う、作者の現在の絵柄になってしまっています。一体これはいつ書かれたのでしょう? そして恐ろしい事に、この話はジョンが久し振りに映画を撮るとこに物語を費やしていて、主人公はエキストラとしてたった1コマ出てくるのみです。うわーーーん。でも、3巻のときにジョンが映画を撮る話があって、その話が滅法おもしろく、今回の話もそれを踏まえた作品なので、それはそれなりに楽しかったです。

最終話だけがこのシリーズっぽい掌編でした。喩えてみるならば、モスラとキングギドラの物語を足して100で割ってみたような感じの物語かな。でも、やっぱり「最終話」とは言い難い「ちょっとしたかんじの」話だったんです。(一応前述の前・中・後と同じく「世界の危機」が訪れるんですけどね)。うわーーーーーん、宇宙家族はどうなるのーーーー? そして、私の一番のお気に入りキャラであるリスのターくんとペットのデンすけは今回出てこなかったんです。トホホホ ・・・・結局、これまでどおり、この作者がふたたび続きを書く気になるのを待つのみです。トホホホのホ。でも、待ち望んでいるファンは多いはずですからね。私はまた黙って待つです。



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