飛騨天文台の見学に行ってきました。(中央公民館主催)
正式には、京都大学大学院理学研究科付属飛騨天文台と言います。
安房峠を越えて高山市、旧上宝村の大雨見山にあります。
塩尻市出身(現在は在住)で、この飛騨天文台の研究技官として活躍されていた赤羽徳英さんの案内により、この見学が行われました。
前日の雨降りは出発時刻まで続きましたが、天文台に近づくにつれ空は明るくなり、到着すると晴れ間が出てきました。
この天文台は、現在では太陽観測の最前線の場所。いくつかの太陽専門の観測機材が並んでいます。また三鷹の国立天文台と並び、東洋一の屈折望遠鏡、65センチ屈折があります。火星をはじめ惑星観測の先進地でもあります。赤羽さんは火星観測が専門で、この65センチを使われていたのだと思います。
見学した観測機材(望遠鏡)を紹介しましょう。
■SMART(太陽磁場活動望遠鏡)
Hα光や磁場測定望遠鏡など、4本の望遠鏡が併設されている機材です。やぐらのような上に搭載されています。
■太陽フレア監視望遠鏡
6連式の望遠鏡です。
館内のモニターでリアルタイムの太陽像を見ることができました。晴れて良かったです!
■65センチ屈折望遠鏡
15メートルドームに納められた、口径65センチ、焦点距離10.5メートルの屈折望遠鏡です。
まさに巨大!
観測者の目線に合わせて、床が上下します。
晴れてくれたので、昼間の金星を見せていただきました。
そのほか、ドームレス太陽望遠鏡の施設も見学させていただきました。
ここには垂直式と水平式のふたつの分光器があり、それを使ったリアルタイムの太陽スペクトルも見せていただきました。
それぞれ担当の研究者から親身になってお話しいただき、とても感謝しています。
個人では行けない場所なので、貴重な機会に参加することができました。