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STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

♪ エンリコ・オノフリ バロック・ヴァイオリンの奥義

2014年11月22日 | 音楽(コンサート)






音文ホールに、バロック・ヴァイオリンの奥義と銘打った、エンリコ・オノフリのリサイタルに行ってきました。
なかなかのキャリアのあるヴァイオリン奏者です。
チェンバロは形亜樹子さん。

オノフリさん、ヴァイオリンの先端にスカーフのようなものを付けて登場。
先端が床につきそうです。
演奏するに、ヴァイオリンを肩にあて、そのスカーフをマフラーのおように首に巻いてから演奏を始めました。
これ、ヴァイオリンが固定されて演奏しやすいためか、単なるファッションか分かりませんが、初めてみるスタイルです。

冒頭のヘンデルのソナタが終わったらハプニングが。
チェンバロの調律師だと思いますが、客席通路に立ち、「ホールのステージマネージャーさん、音響の確認はしてありますか?」と叫んでいます。
本番1曲目終了後、次のコレルリのソナタが始まる前ですよ。
客席の皆さん(私も含めて)、びっくりした顔で周囲を見回していました。
マネーシャーさんがその人をホールの外に連れ出し、何もなかったかのように、2曲目が開始・・・。
何だったんでしょうね。
休憩中の話では、空調の音が気になったという人もいたようですが、私は別に気になりませんでした。

さて、演奏のことを。
バロック・ヴァイオリン。古楽器なのでしょうが、とてもシャープな響きで、装飾を込めながらも楽々弾いているようです。
後半1曲目、バッハのオルガン曲“トッカータとフーガニ短調”をヴァイオリン・ソロで弾き、技巧を凝らした演奏で楽しめました。
アンコールも、コレルリのソナタから2曲。

終演後サイン会に並びサインもいただきました。

開演19時。20時55分終演。

♪ アルカント・カルテット with オリビエ・マロン

2014年10月02日 | 音楽(コンサート)


音文ホールで、アルカント・カルテットを聴いてきました。
以前にもこのホールで公演があったそうですが、実際聴くのは今回が初めてです。
曲目は、シューベルトの弦楽四重奏曲第12番「断章」、第2チェロとして、オリビエ・マロンを迎えボッケリーニの弦楽五重奏曲、シューベルトの弦楽五重奏曲の3曲。
カルテットのメンバーは、アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、ダニエル・ゼベック(2Vn)、タベア・ツインマーマン(Va)、ジャン=ギアン・ケラス(Vc)の面々ですが、会場のロビーに並べられていたCDを見てビックリ。アルカント・カルテットとしてのCDもありましたが、4人のメンバーそれぞれのソロCDも置かれていました。4人ともですよ。タベア・ツインマーマンにおいては3種類もありました。
演奏もすごい。確かにソリストとしての技量を持ちながら、個性を見せずに4人が一体化している感じで、まさに一人で演奏しているようです。響きがひとつのトーンになっているのです。50分を超える大曲、シューベルトの五重奏曲が終わると大きな歓声とスタンディングもあり盛り上がりました。
1か月ぶりの生演奏。聴き応え十分、充実した音楽に浸りました。
開演19時、終演21時10分。

♪ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2014 マーカス・ロバーツ・ソロ・コンサート

2014年09月03日 | 音楽(コンサート)


サイトウキネンでも、時折ジャズのプログラムを織り交ぜることがあります。
今年は盲目のジャズピアニスト、マーカス・ロバーツが出演しています。
9月1日は、彼のソロコンサート。
ジャズのピアノソロをライヴで聴くのは初めて。しかも、マーカス・ロバーツ、ネットで調べてもCDが少なく、どんな演奏をされるのか、本番まで全く予習なし、でちょっと心配でしたが、そんなこと関係ありませんでした。

会場は重要文化財である旧松校の講堂でしたが、中央にピアノを配置し、周囲を囲むように客席が並べられていました。自由席なので、開演直前の到着だったため、ピアノ背後の席しか残っていませんでしたが…。
木造の造りで、ほんのり暖色系の明かりを灯したシャンデリア。
奏でられる音楽も、繊細、迫力、活き活きとしたリズム…。
会場独特の雰囲気の下、様々な表情を持った演奏で楽しませてくれました。

最後に、本日は小澤征爾さんの誕生日ということで、Happy Birthday to Youの変奏曲で締めくくり、余韻たっぷり浸って会場をあとにしました。
写真は、終演後、重要文化財「あがたの森文化会館講堂の窓に掲げられたSKFのフラッグ」

♪ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2014 オペラ公演

2014年08月21日 | 音楽(コンサート)
ヴェルディのファルスタッフを観てきました。
指揮は、オペラ界で経験豊かな、ファビオ・ルイージ。
海外から実力ある歌手を揃えての公演。このオペラ、ソリスト何人かによる声のアンサンブルが各所にある曲ですが、1幕第2場の女声陣によるアンサンブルのみ、ちょっと弱かったですが、その後は完璧!フィナーレでは、「この世はすべて冗談!」というような歌詞による、まさに冗談のような曲。ソリスト全員によるアンサンブルで締めくくるのですが、スカッと心地良いフィナーレでした。
カーテンコールでは、女声陣のうち何人かと、主役の.ファルスタッフを演じたクインシーさん、(今回、初めてファルスタッフ役を任されたそうです)それに、指揮のルイージさんに大きな歓声(ブラヴォのかけ声)が多く寄せられていました。
幕あい、何度かオペラカーテンが下り、舞台転換しながらの運びでしたが、ルイージさんの早めのテンポ運び、メリハリある演奏でした。オペラカーテンにある紋様(写真3枚目)は何だったでしょうか。
開演19時。終演21時40分でした
まつもと市民芸術館にて。







♪ 品川聖室内楽シリーズvol,1 ヴイオラ・ダ・ガンバとリュートで紡ぐヴェルサイユの響き

2014年06月29日 | 音楽(コンサート)


梅雨の晴れ間、蒸し暑い午後のひととき。
コンサート前、後は、青空が見えていましたが、コンサート中、激しいにわか雨があったようです。





○日時 2014年6月29日(日)14時00分~15時45分
○会場 あづみ野コンサートホール
○演奏 品川聖(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
金子浩(アーチリュート、バロックギター)
○プログラム
マラン・マレ ヴィオル曲集第4巻(1717年)、組曲ニ長調より
ロベール・ド・ヴィゼ ギター曲集1686年)、組曲ニ短調より
マラン・マレ ヴィオル曲集第2巻(1701年)、スペインのフォリアニ短調
マラン・マレ ヴィオル曲集第3巻(1711年)、組曲ニ長調より
ロベール・ド・ヴィゼ ギター曲集1686年)、組曲ロ短調より
マラン・マレ ヴィオル曲集第3巻(17Ⅰ1年)、組曲ニ長調
アンコール
 マラン・マレ アラベスク

品川さんのヴィオラ・ダ・ガンバ、何回目になるでしょうか。
室内楽シリーズと銘打って、新しい取組みを始められたようです。
今回は金子浩さんとの共演で、リュートとバロックギターの演奏が加わりました。リュートは生演奏で聴く機会は少ないですし、プログラムにあるヴィゼの曲はCDも含めて聴く機会はあまりありません。ヴィゼの曲、もちろん、初めて聴きました。途中、金子さんによる解説がありましたが、フランス、ヴェルサイユ王朝期、ルイ14世お抱えの音楽家で、お休み前にベッドの傍らでこの曲を弾いて聴かせられたそうです。確かに、眠くなる曲です。
典雅な響きに、ルイ王朝期にタイムスリップしたようなひと時でした。



♪ マタイ受難曲

2014年05月27日 | 音楽(コンサート)






キッセイ文化ホールに、マタイ受難曲を聴きに行ってきました。

ヨハン・セバスティアン・バッハによる渾身の大曲です。

出演者等はチラシに載っていますので画像をおきます。
このチラシには、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が使われています。この曲のイメージどおり。
会場では全曲の対訳と出演者の紹介が1枚配られました。

マタイ全曲を実演で聴くのは、実はこれで5回目なのです。ども公演も、印象深く思いでに残っています。

今回の演奏では、マタイ伝によるイエス・キリストの受難の物語が、実に分かりやすく聴くことができました。その理由の多くはステージ横の字幕の「わかりやすさ」だったかもしれません。樋口隆一氏によるものでしたが、実に素直に伝わりました。
演奏者は、ほぼ全員アマチュアでしたが、この日の公演のため練習された成果をぶつけてきている感じがよく伝わり、特に県下各地から公募に寄り集まった合唱団の熱気ある歌唱には心を打たれました。
13時30分開演、16時30分終演と、チラシやプログラムにも書かれていましたが(休憩含め3時間。最近多い、テンポの早い演奏ではそうでしょう)、指揮者の持っていき方のせいでしょうか、やや遅めで、時折、間をおいて曲が進行していったせいか、全曲を閉じ、拍手が終わったら17時5分過ぎになっていました。途中20分間の休憩を置いたので、実質3時間15分の演奏でした。終演時間を予告されていたので、帰りが遅くなり困った方もいたかもしれません。演奏には、ダレた感じは全くなく、私としては、じっくりと聴かせていただいた分、満足でした。

♪ 松本バッハ祝祭アンサンブルⅣ

2014年02月11日 | 音楽(コンサート)


♪ 松本バッハ祝祭アンサンブルⅣ ロ短調ミサ曲全曲

○日時 2014年2月11日(祝)15時00分~17時30分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 松本バッハ祝祭アンサンブル
指揮:小林道夫
コンサートマスター:桐山健志
○プログラム
J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232

松本市の市政100周年に結成された、松本バッハ祝祭アンサンブルの演奏会。2年ごと開催され、今回で4回目。過去、ブランデンブルク全曲、管弦楽組曲全曲、フーガの技法と演奏されてきました。今回初めて声楽入りの作品。バッハによる宗教曲の集大成といわれる大作です。
2000年のサイトウ・キネン・フェスティバルで聴いて以来2回目です。

素晴らしい演奏会でした。
合唱が良かったです。
冒頭の曲、“キリエ”で、残響豊かなホールの響きと澄んだ合唱のハーモニーに身を委ねました。

ミサ曲といっても、もちろん荘厳さもあるのですが、変化に富み、生き生きと躍動感のある曲想も交えてあるので、とても面白く聴けます。

ホール、舞台右上の壁面には、電光表示で歌詞対訳が映し出されていました。(写真)

演奏の各所で、視覚的、聴覚的にも効果的な演出がいくつか・・・。
声楽のソリストは、合唱団のメンバーからで、前に出てきて歌われました。その都度、別の歌手がソロを受け持ちました。
器楽のソロでは、奏者が立ち上がり演奏されました。声楽ソロとのかけあいなど見せてくれました。
後半の“オザンナ”では、男性パートは中央に移動、曲自体も印象に残る場面なのですが、聴覚的にも効果的な演出でした。



♪ 教会で聴くヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの調べ  品川聖プロデュース・南信州阿智村コンサートⅣ

2013年12月21日 | 音楽(コンサート)






○日時 2013年12月21日(土)14時10分~16時00分
○会場 南信州チャペル
○演奏 ヴィオラ・ダ・ガンバ:品川聖
チェンバロ:曽根麻矢子
○プログラム
J・S・バッハ/グノー:アヴェ・マリア
J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲ト長調BWV988より「アリア」
アーベル:ヴィオラ・ダ・ガンバのための27の小品より2曲
ヘンデル:組曲第5番ホ長調HWV430より「エアと変奏“調子のよい鍛冶屋”
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調BWV1028
スカルラッティ:ソナタK9、K10
ラモー:新クラヴザン組曲より2曲
F・クープラン:クラヴザン曲集第4巻第27オルドルロ短調より3曲
マレ:ヴィオル曲集第2巻よりスペインのフォリアニ短調
アンコール
 J・S・バッハ:G線上のアリア
 きよしこの夜

品川さんと曽根麻矢子さんとの夢の競演です。品川さんの弟さんが阿智村在住ということで、この地で企画され4回目。
会場は、南信州チャペル。アマチュア天文家が牧師さんをされているチャペルなのです。
早めに到着したので、教会周辺を散策。建物の裏にスライディングルーフが…。ちょうど、本人にもお行き会いでき、開会前のお忙しい中、スライディングルーフの鍵を持ってきてくれ、中を見せていただきました。最近は、この地も空が明るくなり、30分ほど車で出かけると良い観測地があるので、スライディングルーフの望遠鏡で自動撮影をしている間、観測地に出かけてそれぞれで撮影されているとの話もお聞きしました。撮影されている天体写真は以前から拝見しているのですが、日ごろの努力の賜物ですね。
さて・・・。
曽根さんのチェンバロ、生演奏は初めてですが、木のぬくもりのある教会の心地良い音響もあって、素晴らしい演奏会でした。
なかなか聴く機会のない、F・クープランとラモーのクラヴザン曲が聴けたのが良かったです。
最後は、アンコールの「きよしこの夜」(クリスマスも近いし、教会ですし・・・)で、参加者皆の合唱でお開き。
受付で販売されていた曽根さんのCDのうち、2枚購入し、サインもいただいてきました。



♪ ミッシャ・マイスキー、チェロリサイタル

2013年12月05日 | 音楽(コンサート)




○日時 2013年12月5日(木)19時00分~21時25分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 チェロ:ミッシャ・マイスキー
ピアノ:リリー・マイスキー
○プログラム
J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタイ短調D821
シューマン:民謡風の5つの小品集作品102
ブリテン:チェロソナタハ長調作品65
アンコール
 カタロニア民謡(カザルス編曲)鳥の歌
 シチュドリン:アルベニス風のスタイルで
 R・シュトラウス:朝に
 ファリャ:火祭りの踊り
ラフマニノフ:ヴォカリース

マイスキーが松本に来たのは、2001年以来とのこと。確か、前回も聴いています。今回は、娘さんがピアノ伴奏者としてご同行です。
以前より、懐の広い演奏になっていました。結構個性的な表情をつける弾き方です。その分、無伴奏は、ちょっと自分の趣味には合わない気がしましたが、ルペジョーネ・ソナタは絶品でした。休憩後のシューマンも同様。
ブリテンのソナタは、なかなか聴く機会のない曲です。曲自体も個性的で面白く聴くことができました。フィナーレの情熱あふれる演奏に、私たち観衆も湧き上がり、アンコールは5曲も弾いてくれました。


♪ ザ・フレンチ・コネクション in 松本

2013年11月22日 | 音楽(コンサート)


○日時 2013年11月21日(木)19時05分~21時15分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 フルート:エマニュエル・パユ
チェロ:ジャン=ギアン・ケラス
ハープ:マリー=ピエール・ラングリメ
○プログラム
ブルッフ:トリオのための8つの小品より
シューマン:幻想小曲集 作品73
ヘンツェ:墓碑銘
プロコフィエフ:前奏曲ハ長調
ブラームス:2つの歌曲
ヨンゲン:トリオのための2つの小品 作品80
ドビュッシー:ソナタニ短調
カーター:スクリーヴォ・イン・ヴェント
ラヴェル:ソナチネ
アンコール1曲

フルート、チェロ、ハープの名手たちによる珍しい公演に行ってきました。
ちょうど、ベルリン・フィルが日本をはじめアジアツアーを終えた直後、その主席奏者(パユとラングリメ)がふたり加わっています。贅沢なメンバーによる夢のような公演でした。
特に、ハープのラングリメの超絶技巧のようなハープが聴きものでした。ロビーでは、ラングリメによるモーツァルトのピアノソナタ集のCDがありました。ピアノソナタをハープで弾くのです。プログラムにあるプロコフィエフの前奏曲もピアノ曲だと思いますが、ハープで弾いてしまうことがすごいですね。
ケラスのチェロもノーブルな響きで魅力的でした。パユのフルートも言わずもがな…です。
幻想的な夢の世界にトリップ…でした。

終演後、サイン会があり、サイン帳にお三方、モーツァルトのCDにラングリメさんからいただきました。