ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

晴れの日に・・・・

2008年11月29日 | ROSE POSYのひとりごと
今日は、よく晴れて穏やかな日でしたね。

実は、私の作品を買ってくださった方(仮にY子さんとします)がちょうど挙式・披露宴を本日迎えました。私がまるで新婦になったような気分で前日からわくわくしてしまい、・・ついに、この日を迎えたんだなぁと思うとなんだか感無量です。


夢が叶うクリソプレーズ

久々に結婚式の祝電というものを送りました。(最近はいろいろとオマケつきの電報があるんですね。プリザーブドフラワーの薔薇で作った置き物がついたお祝い電報にしてみました。)

そのY子さんから、7月にメールをいただき、『披露宴でお母様への花束贈呈の代りに、記念品としてリングをプレゼントしたい。ついては自分が買ったのとおそろいのデザインで石違いで作って欲しい。』とのご相談を頂戴しました。実はY子さんがしていたリングを、お母様もとても気にいっておられたそうです。

Y子さんからのご報告をいただくまで、その作品はまだお見せできないので、先に”メイキング・ストーリー”をご紹介しますね。(挙式後の作品展示は、ご許可いただいていますので、いずれ掲載します。おたのしみに!)

Y子さんが遠方にお住まいのため、メールによる打ち合わせだけで、”Thanks To Motherリング”の制作プロジェクトがはじまりました。

まずは石選び。Y子さんなりに、いろいろとパワーストーンに関する情報を集められ、お母様に対する様々な願いを込めてY子さんが選んだのが、インカローズとロードライトガーネットでした。

石が決まると、今度はサイズ決めです。最終的なデザインを決める際に、リングサイズは非常に重要なファクターです。幅広タイプのリングゲージをご自宅まで送り、お母様の指のサイズを測っていただいて、サイズは9号ということがわかりました。

事前にサイズがわからない場合、このリングゲージの物理的なやりとりは煩雑ですがどうしても避けることが出来ないプロセスと思います。
よく、通販のジュエリーショップでは、紙の帯を指にまき付けて計るというやり方を勧めていますが、正確ではありません。実際、硬い素材の輪を指につけたりはずしたりをしてみて、関節部分にひっからないか?、圧迫感がないか?といった感触を確かめていただくのが間違いありません。

Y子さんのリング(13号)のと同じ大きさの石を使って、9号サイズのリングとなりますと、大きすぎておかしなバランスになってしまいます。


同サイズの手持ちの石です。汚い指ですいません。(笑)私の薬指がだいたい10号なのでほぼ近いサイズです。これじゃ、網目模様やサイドストーンは見えませんねぇ。

というわけで、手描きデザインで9号サイズにて幅決めをしてから、それにあう大きさの石を探しに行くことにしました。

・・・・いま思えば自分でも非常にうかつでバカだなーと思ったのは、こういうときこそ、ジュエリーCADを使うべきでした。CADで実寸でのシミュレーションをすれば、制作する前にサイズに対するリング幅や石の大きさのバランスを一発でキメることができますものね。手作りするにしても、CADはこういう使い方もあるよな・・と後で気づいた次第です。

 

サイドストーンのロードライトガーネットも用意して、ようやく石が決まりました。はっとするような薔薇色と、落ち着いた赤紫が意外と合うようです。

インカローズはインクルージョンやクラックができるだけ少ないものを選んだつもりですが、それでも硬度が3.5-4くらいしかなく、へき開性(一方方向に割れやすい性質)もあり、割れやすく傷つきやすい石なので、取り扱いにはかなり注意しなければいけません。

実際に、原型を鋳造したのは11月の頭。挙式の1週間前にはお引渡ししなければならないので、この先はもう後に引き返せません。この、納期が決まっていることと、”失敗が許されない”、というのが、マイペース主義の私にはかなりプレッシャーでした。

というわけで、今日はここまで。 
このブログを書き終えた今の時間には、そろそろ、披露宴もお開きになっている頃ですね。

Y子さんの手からリングを受け取られたお母様の反応はどうだったかしら・・・。リングサイズを測られたことでうすうす気づいておられたかとは思いますが、披露宴当日の”サプライズ・ギフト”のため、お母様は今日はじめてリングと対面されたわけです。原型や完成品を一度も試着していただいていないので、お気に召していただけるかどうかは一か八かの賭けのようなもの・・・。ドキドキハラハラです。

Y子さん、本当におめでとうございました。末永くお幸せに!


ピンチもチャンスに?!”プチリッチ”気分を満足させる成功者達

2008年11月20日 | ジュエリーよもやま話
先日、ある女性雑誌を立ち読みしていたら、案の定、クリスマスに向けてか、人気ジュエリー特集をやってまして、前半が『自腹派』、後半が、『おねだり派』とカテゴリー分けされてました。その雑誌、オトナの女性(30~40代)をターゲットにしてるのに、”自腹”、って表現がなんかもうヤブレカブレで、ツッコミ入れたくなります。(笑)

”自腹派”の価格帯は、3万円台中心、”おねだり派”は10万円~20万円台が中心。これがごく平均的な消費者市場の現実なんだと思います。デザインはおとなしく平凡かつ保守的(ちゅうか古臭いぽいデザイン?)なもの、つまり無難な路線というのでしょうか。”飽きなくて長くつけられるそうなもの”という堅実派が大勢を占めているのでしょう。おねだり派の人気ラインナップは当然、ロゴつきのブランドもんかダイヤモンド。こちらは少しでも見栄を張りたい、という心理はバブル時代と変わらないようですね。

この特集が、いわゆるジュエリームック誌のようなメーカーに焚き付けられた”煽り”記事じゃないなと感じられたのは、きょうびのOLさんや奥様達には”自分にご褒美”と言ってエイヤーっと高いものを気合で買ってしまうような消費傾向にない、という世相をきちんと分析しており、正直に”自腹派”の売れ筋として3万、5万という”衝動買い”の許容価格ラインが出ていたことでした。たぶん、ちゃんと小売店でリサーチしたんでしょうね。

    

さてさて、どちらを向いても不景気な話ばかりですが、ちょっと元気になるお話を。先日、近所の酒屋さんで店主から面白い話を聞きました。その方は、まだお若いのにお店を自力で一代で成功させ、とても繁盛しています。

その人によれば、丸の内や六本木あたりのショッピングエリアでは、とにかく高級なものが売れなくなっているそうですが、一方で女性の間で飛ぶように売れているのが、”プチリッチ”な食べ物なんだそうです。たとえば、ロイヤルホストが、あれこれ小皿がついたセットメニューをファミレスのランチにしてはちょっと高い1600円台で出したところこれが女性客にバカ売れでウホウホだそう。一方デパ地下では、1個500円以上もする高いケーキがガンガン売れてるそうです。

前置きが長くなりましたが、そんな”プチリッチ”傾向がオトーサン世代にも反映され、社用で高級料亭や銀座のクラブに行けなくなったかわりに、ちょっとこじゃれた割烹で、ランクの高いお酒を楽しむのが流行っているそうです。この若い店主の酒店では、普通に買える酒は一切置かず、一般には手に入りにくいお酒や通好みの珍しい限定品だけにこだわって置いたところ、料理店から引きも切らない状態なのだとか。航空会社からファーストクラス用の酒を調達したいという引き合いもきているそうです。

そして、彼は”コンサルテイング販売”に近い面白い接客手法を採用しています。やって来た顧客はまずテーブルに座らせ、好みやあわせたい料理をヒアリングし、それにあわせた酒を店の奥から取り出して出してきては、じっくり試飲させて買ってもらうという接客スタイルをとっています。客が試飲して選んだお酒に合う料理をアドバイスしたりもします。なので一人一人にかかる応対時間が長く、待ち行列ができていることもあります。料理店相手でなくても個人客の単価の売上はすごくて一人何万円といった単位で買っていきます。(うちもたくさん試飲させてもらって、いい気分になり、ついついいつもたくさん買ってしまいます。)

商品はほとんど奥に隠されており、店頭にはほんの少しの商品しかおいてなくて、雰囲気のよいディスプレイがしてあるだけです。行くたびに、”今日は何を提案してくれるのかな?”と楽しみになるお店なのです。小さいお店だから定番商品をたくさん在庫するのでなく、少ししか手に入らない限定商品を次々と少量手に入れているのだと思います。手持ちの商品を全部見せない、お客が店主の手中に喜んではまりたがる、こんなことは普通の店では考えられないことです。

最近、大型スーパーが出来て酒類をディスカウントして売るようになったのでその周辺の個人の酒屋は軒並み潰れているのですが、この若い店主はそうしたマーケティングリサーチと独自の戦略を打ち出す勇気があったからこそ、逆境にもまけずに前向きに成功できているのですね。

ロイホ、デパ地下のケーキ屋、近所の酒屋さん、この人たちの成功の共通点は、『不景気だから安売りする』、という短絡的な発想に走らず、マーケットが多様化・二極化していることをきちんと押さえて、差別化を図るマーチャンダイズをしていることですか・・。

不景気だから、を言い訳にしないで、逆にチャンスにしてオリジナルの”ブーム”を作り出している人たちってすごいなぁと、元気付けられた次第です。

自家製のオリーブ塩漬け

2008年11月19日 | ROSE POSYのひとりごと

ベランダにあるオリーブの低木になった実のその後です。

オリーブは1本では実がならないと聞いたので、ミッションとマンザニロという違う種類の木を鉢植えでおいてみたところ、同時に開花したのになぜかミッションだけにたわわに実がつきました。マンザニロも結実する木なのですが、不思議ですね。

chizさん
に教えていただいたサイトや、その他の情報を参考にして、苛性ソーダを使わない伝統的なオリーブの実の塩漬けを作ってみました。(そこに至った理由は、苛性ソーダを手に入れることは出来なかったためです。この辺にあるのはチェーンのドラッグストアばかりですし、調合薬局でも置いてないということでした。)

まずは、あく抜きです。わらびのあく抜きと同じように、重曹をオリーブにまぶして熱湯を注ぎました。


うげー、すごい色だあ。

それから、約2週間、毎日水を替えておいておきます。


毎日替えても翌日はこんな色に。
オリーブの灰汁ってしぶといなぁ。

いつまでやればいいかわからないので、あく抜きは2週間で終わりにし、下漬けとして沸騰した塩水をオリーブに注いで1日置き、翌日、また新しい水で作った塩水をスパイス、ハーブを入れて密封容器に入れて、酸化防止のためにオリーブオイルを水面を覆うように注ぎました。


こんな感じ。

2週間後に食べられるというので、出してみました。


じゃじゃーん!

紹介されているレシピは、保存・防腐のためにかなり塩気がきつめなので、真水で塩抜きしてから、食べてみました。

うわ~、旨みが濃い。芳醇にしてリッチな食感!これはかなり美味しいかもです!!口に含むとフワーっと独特の香りが漂い、がじっぃと奥歯で噛むとじゅわーっとオリーブオイルがにじみでてきます。市販の瓶詰めのオリーブとは食感が違いました。

イタリアではオリーブは調味料としても使われますが、うちでも、アクアパッツアやトマト煮込みなどの脇役として重宝しています。量が少ないからあっというまになくなっちゃうなー。

ミッションにマンザニロ、頑張ったね、ありがとう!もっと大きくなって、来年もたくさん実をつけてね!

chizさんはじめ、いろいろな情報提供をしてくださいましたブロガーの皆様、ありがとうございます!来年も自家製オリーブの修業に励み、さらなる成果を期待したいと思います。


イタリアン鍋の季節ですがな♪

2008年11月16日 | ROSE POSYのひとりごと

寒くなってきました。あー、日本に生まれてよかったと思うのが、四季折々に美味いものが食べられること。

冬と言えばお鍋の季節ですが、ワタシの好きなお鍋のひとつが、『イタリアン鍋』です。ジローモさんがTVで大々的に紹介した前から、自分なりのレシピでやっていました。・・・てか、プロバンスのブイヤベース、がその原型に近いものですかね。


イタリアン鍋の材料はもうなんでもアリ。
肉でも魚介類でもなんだってOK。
野菜だって適当でいいんです。

イタリア鍋好きにはいろいろ薀蓄ありましょうが、わたしの場合は、これで味をキメてます。

・コンソメ 小さじ3杯(2人前)
・トマト缶(2人前で1缶)
・赤だし味噌(名古屋味噌)大さじ1~2
・はちみつ(酸っぱいのが苦手な方)適宜
・ウスターソース少々
・黒こしょう
・ベイリーフ1枚

ワタシの経験では、あまりハーブとか香辛料とかいろいろ加味しないほうがいいです。癖が強いと途中であきちゃいますよって。


やっぱ、冷えた白ワインがあいますわ。

わすれちゃならんのが、赤だし味噌。愛知生まれのワタシは生まれたときから赤味噌とは切っても切れない縁。この愛知産の赤だし味噌は八丁味噌のように辛くなくてマイルド。単調になりがちなトマト味にぐぐーっとやさしい深みとコクを与えるから不思議。


シメはやっぱり・・・・

で、鍋といえば、なんといってもシメがお楽しみ。うちでは、鍋だけで腹いっぱいになってしまうので、翌日にごはんを入れてリゾットもどきのおじやを作ります。たまご(かき混ぜずポーチドエッグにする)と、とろけるチーズを入れれば、完成です。お肉や魚介のダシが効いて、激ウマー!!(涙)
もちろん、スープパスタにしてもおいしいです。


フラワークロスペンダント(その2)着せ替えして遊ぼう!

2008年11月12日 | ジュエリー作品&試作品

前回ご紹介しました、フラワークロス・ペンダント、誰かに指摘されたように、ペンダントトップといっても、こんな大きなトップにあうチェーンなんて、なかなかありやしません。

実は天然石で組んだネックレスに合う、フェミニンなトップが作りたかったのです。

なので、まずは気に入った石(オニキス、水晶、淡水パール)を買ってきて、希望のレングスでネックレスを組んでいます。次にそれを通るバチカンを作り、最後にジュエリーCADでペンダントトップを造形しています。制作の順番がヘンテコですが、全体のバランスからいうと、このネックレスに合うトップはこの寸法しかないなという結論になりました。

さらに欲張り心が出まして、ロザリオ風のネックレスも欲しくなりました。
そこで強引に、基本のネックレスとペントップの間に接続する形で使える”エクステンション・パーツ”をつくってしまいました。

 
エクステンションパーツで、ロザリオ風にも。



とはいっても、簡単でして、エクステンションパーツの両端はカニカンで繋いでいるだけです。

ジュエリーCADと手作りのコラボレーション、今年一番の大作かな?(笑)


フラワークロスのペンダントトップ (その1)

2008年11月11日 | ジュエリー作品&試作品

今年の3月に安井インターテックさんでラヴァーグの生徒たちのために鋳造勉強会を開いてくださいました。(その時のレポートはこちらです)
その1 その2 まとめ

ジュエリーCADでデザインしたデータを、せっかくエキスパートの方に光造形からゴム型制作、鋳造までしていただいたのに、最後まで仕上げずにほったらかしにしていました。作品をやっとこさで重い腰をあげて仕上げたのがこちらです。実に8ヶ月近く、”塩漬け”になっちゃってましたね。

名づけて、『フラワー・クロス』 
花びらをクロスに仕立てたペンダント・トップです。

 
ブラックCZと、センターはクリアCZ

なにせ、石を全部で61個も留めなければならないのが面倒くさくて”放置プレー”になってしまった次第です。

でも、このデザインの趣向的には自画自賛ながらとても気に入っています。写真だとわかりづらいかもしれませんが、まず、中央で斜めに山折状にした花弁状のパーツを、風車の羽のように傾きとひねりを加えて組み合わせています。このパーツは直線的だし、花びらというよりまさに”ウィング、と言うべきかな。

何故こんなややっこしいことをしたかというとですね・・・。石のテーブル面がすべて垂直(平坦)だと正面から見たときしか光りませんが、このペンダントトップはどの方向から見ても、いずれかのウィングが光を反射しています。またトップ全体が揺れる時に、ぐるっとウィングから隣のウィングへ光がウェービングするように輝きます。そういう”光の遊び”を取り入れてみたかったのです。

(それがどうした、ですって?だから~、あくまでも自己満足ですってば。こんなくだらないこと、誰も思いつきませんでしょう。(笑))


Front画面(下方向から見た図)
まさに、”一ひねり”してみました。

こうした形状は、3D光造形のお得意技です。切削機での造形が厳しいな理由は、石座や爪が斜めに向かっており、しかも針が入らない部分があるためです。

   

実は、最初はもっと”羽”の傾き具合が控えめだったのですが、先生から、”もっと思い切って倒さないと、実寸だと傾いているように見えないよ。”と言われて、傾斜を強くしました。地金になってみて、”ナルホド!”と思いましたよ。



ジュエリーCADは、実寸大の何倍もかなり拡大して制作しますので、画面上で見るのと、実際に地金になったときではかなり自分が思っていたイメージと異なることがあります。レンダリングすると、強い光をあてたように陰影が強く出るため、目の錯覚でさらに強調傾向が強くなるようです。しっかり湾曲させたつもりが意外とのっぺりだったり、深く入れたように思った溝が浅かったり・・・。

ジュエリーCADはその辺が難しいところです。いくらデータ作りに慣れても、造形の経験もある程度積まないと、この”調整能力”は培われないように思います。

   

さて、話は戻りますが、このペントップ、造形時に、”まじっすか?ほんとうにこのサイズであってます?”と依頼先から再確認されたほど、大きいです。(縦40mm横30mm)原型や鋳造後の作品を見た人達からも、”デカー!何これ?!”と驚かれました。それだけ見ちゃうとたしかに異様に大きい感じもします。  

むふふ。でもこのサイズは構想時から織り込み済み。この段階では誰もワタシの”企み”に気づきますまいて・・・・。

今回の作品、あえてなぜこのサイズなのか?
それについては、次回に続きます。


あなどれない、郵便局

2008年11月08日 | ROSE POSYのひとりごと
先日、知人からオーダーいただいた品で、納期指定のため急いで仕上げなければいけない作品がありました。いつもなら、急ぎの場合はキャスト屋に直接原型を持ち込むのですが、ここんところ仕事が忙しくてその暇がありません。そこで、宅急便のスピードサービス利用するわけなのですが、郵便局が近くにあるので、似たようなサービスはないかな、とふと久しぶりに行ってみたくなりました。

すると、あるじゃありませんか。『翌日10時便』ちゅうのが。
荷物は、リングの原型1個で、A5封筒サイズでしたが、料金は450円。わーい、宅配便の普通便より全然安いですぞ。(同等のスピードサービスだと、クロネコヤマトのタイムサービスで、1040円、佐川急便の飛脚TOP便で1830円)到着日時が指定できないけど、普通郵便より早く着く速達便ですと、なんと140円。キャスト屋からこちらまでの便は選べませんが、少なくとも往路は節約になりますよね。

郵便局、オヌシなかなかやるではありませんか!民営化してから、いろいろと努力してるとは聞いていましたが。

ほかにも、何かないかな?と思って、日本郵便のホームページをのぞいてみました。お?いい感じ。文字も大きくて整然とした、とても見やすい、ユーザーフレンドリーページです。

年賀はがきがネットで販売していますねー。フリーの年賀状作成ソフトまで提供しています。郵便局がそこまでやる必要あるかって感じですけど(笑)電子メールの普及で年々年賀状を書く人が減ってきてるので、なんとか食い止めるべく頑張ってるんですね。

切手・はがきもネットショップで売っています。これはいいなぁ。たまーに手紙を出すこともあって、綺麗な図柄の切手とか記念切手を常備しているのですが、郵便局だと最新作は店頭に展示されてるけど、いろいろある中からゆっくりと選んで買うことができないんですね。このサービスはかなり嬉しい。

なぬ?アニメシリーズ?ガンダムとかピカチュウとかドラえもん。鉄腕アトム、銀河鉄道999、ガッチャマンなんかもありますね。これはヤバイ・・・。なつかしい~!またしても蒐集癖が疼いてきました。

オリジナル切手作成サービスもありますね。私は、昔から自分のネームがはいったメモ帳とかレターセットといった、パーソナライズグッズを作って自己満足するのが好きでして、このオリジナル切手はかなりキテル。さっそく自分の作品とか、ねね姫のフォトジェニックな姿を切手にしてみたいですね♪

今年から、地球温暖化防止のための、カーボンオフセット年賀はがきも発売されました。いいですねぇ。環境保護のために、身近なところから私たちも参加できますね。今年はこれにしようっと。

郵便局さん、これからも頑張ってくださいね。応援してますぞ。


ねこみみで返事!

2008年11月07日 | ねこの話

最近、ねねがふてぶてしくなってきました。

至近距離で呼んでも、”知らん振り”を決め込むのです。
彼女の作戦はみえみえでして、さらに気を引こうとして、無視したりじらしたりして、”かけひき”をしているのです。

でも、ねこの体は正直・・・。

『ねねちゃ~ん!』

『・・・・』

『!』


名前を呼ぶ瞬間、ねねのみみが反射的にキュルっとレーダーよろしく後ろを向きます。ねね的には頑張って無視してるつもりなのに、耳だけが勝手に反応してしまうのです。


『うるにゃいわね、用もないのに呼ぶにゃ・・・』

そうそう、ねねが激太りということで、ダイエット開始から約1ヶ月がたちました。200g減りました。それって減ったっていうのか?って感じですけど、ねこ体重ですから。

1ヶ月で100gずつのペースで減ってくれれば1年で1200g、つまり、5.0-1.2=3.8kg 理想体重!ホレボレNice BODYのねねを、ミスねこユニバースに出場させるぞ~。

(そんなコンテストないです)


ジュエリーCADは”イマジネーション”が勝負?!

2008年11月07日 | ジュエリー作品&試作品

写真の映りもよくないし、作品としてはイマイチつまんないデザインなんで、ブログアップどうしようかなー??って迷ったんですが、いちおうジュエリーCADで造形したリングの記録程度として・・・・。

これは、もともとはライノセラス4.0の新しいコマンドを試す練習用データだったので造形までしないつもりでしたが、ローランドのJWX-30が導入されたというので、”お試し切削”していただいたものです。
最初は石には爪をつけてましたが、造形してみたら、なんとなく見た目かっこわるい感じなので取ってしまい、伏せ込みにしてしまいました。

こういうぽってりした形を、”月形甲丸”リングと呼びます。横からみると上半分が半月状に見えるからでしょうか。このように、シンプルなようにみえて、真上、正面、サイドのどこから見ても左右対称(シンメトリー)に見えなければならない形というのは、手作業だと慣れていないと大変な仕事ですが、ジュエリーCADを使えばものの数分で出来てしまいます。



ただ、ジュエリーCADですと実際に原型を手に持って目で確かめることができないので、幅、高さ、厚み、腕の絞り具合などは”想像にまかせる”しかないと いう欠点もあります。CADの場合、想像力をもってしてバーチャルとリアルの両世界のギャップを補わなければならないシーンが多々あります。

実際、画面であれだけリアルに描画できて、3Dでぐるぐる回して確認できるのに、造形してみると想像してたのと違った、っていうことが起こるのが不思議です。人間の目がいかにテキトーか、ってことですよね。

私の場合は、一度、粘土で大雑把なモデリングをして全体のフィーリングを決めたり、実寸で出来上がり状態を手描きしてみてから、CADにとりかかります。

いきなりCADの画面に向かってデザインされる人もいらっしゃると思いますが、手作りでの経験が浅い私には、”プレ・モデリング”によるシュミレーションしてみないと、頭に描いたとおりスケールで原型を作ることが難しいのです。特にレディス物の場合、先に決めるリングサイズがかなり全体のスケールに影響してしまうため、CAD設計に入る前に、やはりそうした準備プロセスは欠かせないと思っています。


石は、写真ではわかりにくいのですが、
CZとしては珍しい、
”パライバトルマリン”カラーの
キュービックジルコニアです。

ジュエリーCADを採用している企業でも、手描きデザインの工程や人材が省略できない理由は、CADソフトを扱える人が必ずしも、いきなりパソコン画面だけでデザインを描き、しかも製品になるデータを作れるとは限らないからかもしれません。『手描きデザイナー=CADオペレーター』だとしても、おそらく手描きの工程は必要でしょうね。

そういえば、自動車のCMで、1/1フルスケールの粘土の車をピーラーのようなもので削り出していく、”クレイモデラー”さんが登場するシーンがありましたよね。”うはー、カッコイイ~!職人技じゃーっ。”てシビレながら見てました。CADによるモデリングが当たり前になり、どんなにリアルにレンダリングできるような時代になっても、やっぱり実物大にしてみて”フィーリング”を掴むという過程は大切なのですね。


沈黙は金なり ~展覧会のマナー~

2008年11月05日 | ROSE POSYのひとりごと
ちょっと、久々にぼやき&辛口モードです。

先日、学校主催の作品展示会で遭遇した出来事です。学校の生徒さんらしき人が友達を連れ立って会場に来ていました。私とその人たちはお互いに面識はありません。

そ の友達(お客さん)の方が、私の作品コーナーに立ち止まって、ある作品をしかと手にとり、「可愛いね~。」と言ったので、遠くから心の中でありがとう!とガッツポーズを していました。すると同伴の生徒さんが、一瞥するなり「この人のね、可愛いのは石だけだね。」 と吐き捨てるように言いながら通り過ぎました。

その生徒さんは他の作品もにぎやかに”品評”していたようで、会場はそんなに広くないですから、いやがおうでも聞こえちゃいます。その場にはお客さんだけではなく、私のような他の生徒もいましたし・・・。

  

”可愛いのは石だけ” か・・・。言いたいことはすごくわかります(タメイキ)。まあ、私の場合、デザインも技術も未熟ですから、”可愛く見える石(そんなもんがこの世にあるのか?!)を使って、人の目をくらませてるだけ。作品としては全然たいしたことない。”、と言いたいその人の気持ちもわからなくはないですけど・・・。でも、それを言う場所を考えて欲しかったですね。

一方的に言われっぱなしも悔しいのでこの場を借りて、持論をぶちまけちゃいますと、石というのは、そのままでは所詮はただの石でしかなく、自力で自分をかわいく演出したり、かっこよく見せることができません。無表情の石に命を吹き込み、石自身に何かを”語らせる”のは、ずばり、『ひとの手』(デザイン+造り)です。つまり、人による表現、作為のことです。

陳腐な石でも、デザイン次第で可愛くも見せられるし、クールにも見せられる。同じ石でもつくり次第で、やぼったくもなるし、かっこよくもなる。クラシックな感じにもコンテンポラリーにもなる。けして、裸石がひとり歩きして勝手に可愛い子ぶってるわけじゃないんです。

この世には何のためにデザインがあり、デザイナーという職業があるのでしょうか。それは、『素材』に新しい”価値”を与えるため、ということじゃないでしょうか。布切れだけでは可愛い服は作れません。鉄板だけではカッコイイ車は作れません。・・・とても当たり前のことだと思いますが。
   

たまたま、身近で残念なケースに遭遇してしまいましたが、絵 画など一般的な芸術の展示会でも、他人の作品を”したり顔”で品評している人が必ずいます。絵描きを 趣味にしているうちの姑さんが、まさにこの典型パターンでして、ひそかに心を痛めております。

絵画展に連れて行くとプロの絵を眼前にして、”おかしな色使いだわね”とか、”バランスが悪いね”、”顔の書き方がヘタね。”などと、口さがなくあーだこーだと批評するので、ドキドキハラハラ、思わず周囲に人がいないか振 り返ってしまいます。もし後ろに作家さんがいたら、と思うとぞっとします。悪気はないのだと思いますが、デリカシーもないっつうか。(^^;;

私は絵はまったくの素人なので、姑は人の絵を批評することで自分の技術力や知識をアピールしているつもりかもしれないですが、やっぱり、ネガティブな感想はいい気持ちはしません。そんな貴女はドンダケ素晴らしい上手い絵を描くの~?というと、(まあおそらく巧いのかもしれないけど、)プロの絵と素人のそれの区別もつかない私にはまったくもってわかりません。

  

素人が何も知らずに頭で思ったことをべらべら言ってしまうのは、まだしょうがないと許せるものの、同じ道を志す者同志が作品を鑑賞する場合には絶対にそうしてはいけないのです。その人の品格が疑われるだけです。

良い作品はまずおおいに褒めて、じっくり鑑賞し、なぜ良いのかを自分なりに学び取り、そうでない作品は黙ってやり過ごす。これが芸を志す者同士のプロトコルです。技を極めた人にもいえることだと思います。(ただ、師が直接、生徒に向かって、改善すべき点を言うのはこれまた意味が違いますが・・・。)

工芸・美術に限らず、アートというのは作り手の”世界観”です。ネガティブな発言は、その人の世界観を否定することになりかねません。常に『制作者がそこにいるかもしれない』ということをよく肝にすえて、人の作品を鑑賞する際には、心を込めて拝見し、細心の心配りを したいものです。

ロンドンの雨の色?ブルートパーズのペントップ

2008年11月02日 | ジュエリー作品&試作品

大ぶりなアクセサリーが好きな私は、ついつい石を選ぶ際にも大きなものばかりに目が行ってしまいますが、当然、貴石には手が届きませんので、もっぱら半貴石にて楽しんでいます。

このペンダントトップに使われた石は、ロンドン・ブルートパーズとサファイアです。ティアドロップ型の石は、その名の通り、涙を表す形なので尖ったほうを上にして使うのが一般的ですが、私はその逆に配置するのが気に入っています。(前作のシーブルーカルセドニーのペンダントも逆涙型でした。)


全体像は下から上に末広がりになる
逆三角形のラインを描いています。
実は、この形、女性のデコルテ(鎖骨部分)を
美しく見せる効果があります。

この石は、一般的なブルートパーズよりも深みのある色で、落ち着いた佇まいを見せています。なぜ、”ロンドン”ブルートパーズって言うのでしょうね。

天然の”ブルー”のトパーズは透明に近いごくごく淡~い水色で、ロシア産の「ロシアンブルー」と呼ばれる濃い青色の天然石がありますが非常に希少でめったにお目にかかれません。近年、放射線照射と加熱によるトリートメント技術の登場によって、濃い色の青にカラーチェンジできるようになったとのことです。

その色合いも自由自在で、色合いのイメージから「スカイブルー」「スイスブルー」「ロンドンブルー」「スーパーブルー」などと名前がついています。”ロンドン”、のイメージってなんか雨が多く曇りがちで暗い感じがするから、そう呼ばれるようになったのかしら。。。海、というよりも深く澄んだ湖を彷彿とさせる色です。


太いベルベットリボンを通して、
チョーカーとして付けていただくと
クラシカルな透かし部分が引き立ちます。

トパーズのように本来値段が安い石でも、サイズが大きくなるについれてリニアに値段が上がっていくのではなく或るレベルから途端に値段が高くなるのは何故なのかな?鉱物の状態からクラックやインクルージョンのない綺麗な部分を大きく削りだすのが難しいからかな・・・。


石座のサイドにも控えめな透かしの光穴を。


リボン、コードの他、もちろんチェーン使いでも。
その場合は長めのもので、胸あたりに
トップが来る位置がオススメです。

ラヴァーグの作品展示会に出したところ、ありがたいことに即売れてしまったので、残念ながら手元にございません。気に入ってお嫁にもらってくださった方に心から感謝の気持ちで一杯です。

私の作った作品のほとんどはなんらかの形で人様の手に渡ってしまっているのですが、こうして写真が残っていればずっと思い出になるものです。ついついおっくうで撮影を忘れてしまうのですが、これからは1つ1つ愛情を込めて撮影しておこうと思います。