ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ヘリンボーンステッチのブレスレット

2014年12月25日 | ジュエリー作品&試作品

ブログ投稿のジャンルを指定するたびに、いつも迷うことがありました。
それは、"手芸”か、"工芸”か・・・・?Wikipediaによる工芸と手芸の違いとは・・・・


工芸(こうげい)とは、実用品に芸術的な意匠を施し、機能性と美術的な美しさを融合させた工作物のこと。多くは、緻密な手作業によって製作される手工業品である。あくまでも実用性を重視しており、鑑賞目的の芸術作品とは異なる。

手芸(しゅげい、英: Crafts)とは、個人的に行う裁縫、刺繍、編み物などの創作活動をいう。
基本的に経済活動を伴わない家庭内での生産活動を指し、余暇活動の趣味の場合は特に「手芸」とされる。(中略)しかし、カルチャーセンターなどの設備が整った現在では、以前は難しかった彫金・彫刻、七宝焼きなどの美術工芸も素人でも製作に手を出すことができるため、手芸と捉えられることが多くなり、広義には一部の工芸を手芸に含む場合もある。


個人で営む創作が手芸、経済活動を伴うと工芸ということなのか・・・・。なるほどねぇ。自分的には、身近な素材で比較的簡単に制作できるものが手芸、それ以外が工芸だと思っておりました。
刺繍や編み物などでも、意匠性が高く、なおかつ高度な技術で制作された経済的・芸術的価値の高い作品は”工芸”に部類するようです。

さて、あくまで自分のログ(記録)的な意味で、今まで作ったビーズステッチの作品をアップしておきたいと思います。(前に、初作品として2点ほどUPしてます)ビーズステッチの技法を学習することが目的のため、ビーズ屋さんが提供するキットやレシピを使用しております。(えっと、けして私はショップの回し者ではございません。笑)オリジナル作品ではないので、このブログを見ていただいている方にはしばらく退屈な投稿が続きますが、あしからずご了承くださいませ。m(--;)m

以下は、「ヘリンボーン・ステッチ」という方法で作ったブレスレットです。
(Kit販売元:ビーズファクトリー

ビーズステッチは、織物や編み物に近い作業です。針でビーズを拾いながら模様を編んでいきます。

ビーズが斜めに並んでいくのでヘリンボーンの生地に似ています。テグスではなく糸を使うのでとてもしなやかで柔らかく、肌に沿うように心地よく着けられます。

ビーズステッチは、規則性を覚えるまでがちょっと大変で、最初の数列がなかなか思うように出来なくて何度かやり直しました。パターンさえわかってしまえば、あとはもう手が勝手に動いてくれるというか、ひたすら同じことの繰り返しですが、時間がかかるだけに出来上がったときの達成感ははんぱないです。

何につけても飽きっぽい性格の私には、ブレスレットくらいまでが限界のようです。(笑)

 


ワイヤーのぐるぐるリング

2014年12月16日 | ジュエリー作品&試作品


久しぶりのワイヤーワーク作品です。

ワイヤーをコイリングして、パールや天然石を通して作ります。これは、ホビー用品屋さんの店長さんがネットのお客さん向けにアドホックで開催した講座で教わりました。

工程説明図とかマニュアルはなく、ほとんど口伝てで、”こーやって、あーやって”、と言われても言葉では理解不能で、「先生、こうですか?」「ここはどうしましょう?」などと。いきあたりばったり作ったので、まったく同じのをもう1つ作れといわれたら、たぶん作れないです。(笑)そのときに作ったものは、ひどい出来でとても見られたものではないので、家で作り方を思い出しながら作り直したのがこれらの作品です。

なんとなく、まっとうな形になったでしょうか?(いつも自画自賛)


そういえば、最近、リングをしてる女子ってみかけなくなりましたよね。(前にも言ったか。笑)エンゲージとブライダル以外のリング、いったいどこで売れてるのか?と思ってしまうほど。今は指のおしゃれといえばネイルですし、たしかに、リングよりもネイルのほうが手指が確実に綺麗に見える。それなりにお金や時間がかかっているネイルアートを最大限目立たせたいなら、リングはむしろ邪魔な存在となるかも。とくに石がついたリングは、ネイルのキラキラデコとケンカしちゃいますしね。まして、ルビーとかサファイヤ、エメといった大きな色石をつけているヒトなど、富裕層のおばあちゃん世代以外、ほとんどみかけなくなってしまいました。いいや、私も自作リングはとっといて、おばあちゃんになったらつけようっと・・・(笑)

 


富士山キター!

2014年12月15日 | ガラス工芸・サンドブラスト


サンドブラストに親しんでくるについれて、草花などの具象物の世界から一歩外に出て、風景画のようなものに挑戦してみたくなりました。教室ではまだ誰もやっていないみたいだし、一番乗りです。(^^)

まずは、構図が簡単でそして誰が見ても美しいと思う名峰、富士山を彫ってみました。(描く、ではなくて彫るんですよね。ガラス表面の色層を落としていくことで図柄を造っていきますので・・・)



グラデーションのつけかたなどまだまだ改善の余地があります。(瑠璃色なので難しいのですが・・・)

本当は山と山の境界をもうすこしぼんやりとさせたかったのですが、瑠璃色は難しい。すっと色が飛んでしまう。

コップはどうしても、図柄に裏と表が出てしまいますが、裏が空白なのはもったいない。

ということで、富士山の裾野をこんなふうに裏でつないで、木を配置してごまかしました。(^^;;空に鳥の群れをとばしてみたりとか、もう少し工夫の余地があったかな。木の部分はあえて砂をかけず、鏡面のままで被せガラスの美しさを残しました。

これ、図柄は満足なのですが、仕上がりがまだまだ未完成な感じなので、またチャレンジしてみます。

サンドブラストで描画するには、絵画と違っていろいろな要素を省く作業が必要になります。単色のみしか使えないこと、器によって色層 の厚さに個体差があること、1個の器でも色層の厚さにムラがあること、細い線や陰、リアルなテクスチャーなどの表現が難しいこと、などなど・・・。そうしたことを考慮して、サンドブラストで表現可能なように、単純化したり、デフォルメしたりして、独自の図案を考える 必要があるのです。

なーんて、いろいろ考えたところで、実際、彫ってみないとどう転ぶかわからないんですよね。人間の手作りの素材に対して、さらに手で加工するのですから・・・。だから、サンドブラストは奥深くて面白いのだともいえます。

今度は同じ図柄で、「赤富士」を描いてみようかな。薄いブルー地もいいかもしれない。

ちなみにガラスと全然関係ないですが、「富士山麓」という富士山の伏流水で作られる、キリン・ブランドのウィスキーがあります。キリンの富士御殿場蒸留所にお邪魔したことがあるのですが、綺麗な空気と天然水で作られるお酒は本当に美味しい。丁寧に作られた純国産ウィスキーと、そして生地も職人さん手作りの純国産のグラスのコラボレーション。このグラスで飲むウィスキーはどんなお味がするでしょう・・・。


木蓮のピッチャー

2014年12月08日 | ガラス工芸・サンドブラスト

うわ~、最後の更新が9月23日!ブログ、どんだけサボってるのや~。

前の投稿で宣言したとおり、この数ヶ月間はガラス教室の合間にビーズステッチの"一人特訓”に没頭しておりました。来る日も来る日もシードビーズを使った市販キットをたくさんこなして、いろいろなステッチを覚えました。(作品はまとめてアップします。)さすがにそればっかりやっていると飽きてしまい食傷気味なので、しばらくお休みしてまた気が向いたらちょくちょくやろうと思いますが、そうやって無駄に作り散らかしては溜まっていくばかりの作品たちをさてどうしたものか・・・・。

さて、久々の投稿で前置きが長くなりました。今日ご紹介するサンドブラスト作品は木蓮のちょっとこぶりな水差しです。

彫ってみると、被せガラスの地色がピンクでした。またもや当たり、ラッキー!生地の色で随分と印象が違ってきます。

何度も同じことを書いていますが、紫色の被(き)せガラスは、とてもグラデーションがやりやすい色生地なので、ついつい、安易にこの色を選んでしまいます。濃淡のコントロールがイメージどおりにできるので、私のような未熟な者でも、慎重に作業すれば、大きく失敗することはありません。まさに絵を描くように彫ることが出来る色です。

ほんわりと優しく、そして温かみを感じるような作品に仕上がったと思います。

水差しにはちょっと小さいので、日本酒を入れる片口のかわりに酒器として使うのがよさそうです。