ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ジュエリーCADを勉強しながら痛感していること

2008年02月29日 | ジュエリーよもやま話
次の作品はいつアップするの?と聞かれましたが、そうそう次々とたくさん作れませんってば・・・。(時間もお金もないっすよ・・・)

今、いくつか頼まれているのを片付け中ですので、許可がとれたら写真アップします。

なので、繫ぎの埋め草として、ジュエリーCADネタばかりですみません。知らない人には詰まんないですよね・・・。

それとも、ねね姫の話題のほうがいいですか?


レンジのフタに乗っちゃダメだっちゅーの!


そうそう、以前、CADで作ったキンモクセイのリング

を気に入ってくださったお客さんから、サイズ違いでくださいというリクエストがありました。これは11号でデータ作ってゴム型とってありましたが、ご要望は15号とのことでした。このデザインだとゴム型からとった原型からのサイズ直しでは前後2号までが限界のため、元のデータをちょこっといじって15号にサイズ直しして、再造形しました。

いやー、いきなりCADの恩恵を実感しました。手作りだと、同じのを一から作らねばならず、超ウンザリでしょうに・・・・。
デザインにもよると思いますが、ペアリングの男女サイズ程度の差異でのサイズ展開でしたら、1つのデータから、ほとんどデザインを歪めることなしに、簡単にサイズを変更することができます。ありがたいことです。おっと、石付は当たり前ですけど石枠のサイズも大きくなってしまうので要注意ですね。。

   

さて、先週は、ジュエリーCADで、オリジナル作品を作りましたが、私としてはかなりの大作に挑みました。(出来上がりは、鋳造までうまくいったら、お披露目するとし ましょう。)まだまだ実力が伴わないんだからやめときゃいいのに、あまりにいじくり倒して、いろんなことを試していたら、えらい目にあいました。

一 番ショックだった大事件は、家のライノで作って保存したデータファイルが、学校のライノで原因不明のエラーで開けなかったこと。ライノもプラグインもバージョン同 じなのに、これは全くの想定外でした。わーん、、、家でおおまかに作って、学 校で細部を仕上げようと思ってたのに。。
痛すぎる~。
 
結局、学校のPC環境で、一から作り直しました。トホホすぎ。
家のPCで作ったのがどれも必ず開けないというわけでもなく、開けないのはそのデータだけですがライノの3.0では一度も起こらなかった現象なので、これはおそらく4.0からのバグと思われ、ライノセラスのHelp Deskに質問しようと思います。(ライノ買った人は、直接サポートが受けられるのが嬉しい。しかも何度でも無料だし。♪)メジャーアップデートしたばかりのソフトには新しいバグはつきもの。はやくサービスパッチでないかなあ。

それでも気 を取り直して、しこしこ作っていると、また摩訶不思議な珍現象に遭遇です。エラーもなく、データとしては完全につじつまが合っていて、ナメ回すようにみ てもホレボレするほど(笑)完璧なデータなのに、レンダリングして見てみると、ワイヤーフレームモードでは見えていなかった、ナゾの面(サーフェス)がおかしなポジ ションに忽然と出現している。なんじゃ、こりゃーー!!!!
またしても想定外かい!(泣)

私はこのナゾの面を”お化け”と名づけました。
お化けの出現原因がわからないんで直しようもなく、”お化け”が消えるまでコマンドを元に戻して、前とは異なる方法でアプローチしますが、このお化けはしつこい。どうもブール演算で出やすいっぽいところまでは突き止めました。規則性がつかめれば回避もできるのですが・・・。

ワケがわからない現象や不整合が現れてひとり悩んでいると、きまって先生は、「あなたのせいじゃない。コンピュータが悪いんだから。」って慰めてくれますが、理屈っぽい私は、原因がわからないということ自体が気持ち悪くて、つい、「キィ~ッ」となってしまいます。

    

ソフトウエアも、結局ヒトが作ったもんなので、トラブルがつきもの。
マ イクロソフト様だってしょっちゅうアップデート(バグパッチ)出してますもんね。今時はソフトも超短期サイクルでバージョンアップしていくので、そんなカ ンペキにテストする時間がないのです。だから、シロウトのユーザがとんでもない操作をすることで、開発者も想定しないとんでもない現象が起こったりするの です。バグ出しをするのはユーザの役目。技術の進歩に犠牲はつきものです。(^^;;;;

あ、、ちょっと横道にそれてしまいました。

どんなソフトでもそうですが、ト ラブルシューティングの技を極めることこそが、そのソフトを飼い慣らしたことになるといえるんですね。自分の操作が原因ではないエラーや不具合は、どうし てそうなるのかいくら考えてもしかたがないので、そこは割り切るしかありません。

どういう演算やコマンドの組み合わせでそのエラーが起こるのか、ある程度、法則性を見つけて、実際にエラーを起こして再現性を確認し、エラーを引き起こす操作を回避・予防するようなオペレーションを身につけるしかな いということを痛感しています。
  
割り切りということでは、ゴマかしを認めることも必要ですね。無理にエラーを解決しようとせず、そこは大雑把に作っといて、あとでワックスになってから、自分でちょちょっとやすっちゃえばいいや!くらいの鷹揚さがあってもいいかと・・・。完璧なデータを作ろうとするあまり、エラーをびびってつまらない無難なデザインにちじこまるのも面白くないですもん。

暴れまくってなかなか私になついてくれず、いいように私をコケにしてくれてるライノ君ですが、近頃なんだかだんだん可愛くなってきました。いつか手なずけてやるどー!!

一流の猛獣使い、いや、”サイ使い”になる道はまだまだ遠い・・・。

※Rhinoceros(ライノセラス)とは、動物のサイのことです。

ライノのロゴ。メカっぽくてカッコいいようなキモイような。


頑張ってる自分を自分で褒めたい

2008年02月28日 | ジュエリーよもやま話
ジュエリーCADの勉強を始めて、約1年が過ぎました。
でも、まだまだヒヨッコです。

1年といっても、月に1,2回、週末にフラ~っとラヴァーグさんに遊びに行き、家では復習したりしなかったり、といったチンタラペースなのでして、ELAPSタイム長すぎです。たぶん、超集中してやったら、2,3ヶ月で全課題を楽勝で履修完了できるんじゃないかな。全部終わるのに1年もかかったな人って私以外にもいるのかな。

この場を借りて告白すると、レッスンが早く完了してしまうともう、大好きなラヴァーグに行く理由がなくなってしまうので、わざとダラダラやってしまった次第で、まるで、もう治っているのに病院に行くのが好きで毎日通院してるオバーチャン達みたいなです。先生、ごめんなさい。 

課題はほぼ完了しましたが、まだ全然学び足りてません。ライノセラスを知れば知るほど、疑問・質問だらけです。論理的には、習ったコマンドの組み合わせだけで、もう何でも作れなければいけないはずなのに、、”こういう形はどうやってつくるのでしょう?”といちいち聞かないとわからない。(その点は、作りと似ているかも)単に経験不足もあるけど、そもそも私のオツムも足りてないせいもあって、人よりも何倍も苦労してます。
 
それでも、途中で挫折しないで、よく続いとるわい、と自分で自分を褒めたい気分です。 なにせ短気で飽きっぽく、集中力が長続きしない性格なので、よほど、ジュエリーCADというものが好奇心旺盛な自分の性格のツボに見事にハマったのだと思います。

続いている理由は、ものすごく奥が深くて楽しいからですが、それ以前にラヴァーグさんの雰囲気がなんとも、まー、まったりと居心地が良過ぎまして・・・・。(笑)おやつやお茶をいただけるお休みタイムもあるし、完全に癒されてます。予約さえすれば好きな時間に来れることも通いやすい理由ですね。平日も夜遅くまでやってるし、土日もやってるし、勤め人にはこれほど有難いことはありません。ほんとに超長時間労働の先生方には頭が下がります・・・。

CADもそうですが、ジュエリー制作をどこのスクールで習おうか迷っている人は、一度ラヴァーグさんを見学されるといいですよ。
全然関係ないけど、前に、東京ウォーカーの取材で、なんとタッキーがラヴァーグでシルバーリングの制作体験をやったそうですよ。生タッキー、見たかったなぁ。ラヴァーグさんはよくメディアの取材を受けるそうで、イマ的な、いい感じ♪のスクールだということでしょう。

   

人のつくった作品をよく見る

2008年02月27日 | ジュエリーよもやま話
先週末、ラヴァーグでジュエリーCADコースをご一緒させていただいている生徒さん(プロの企業ジュエリーデザイナーさんです。Hさんとしましょう。)の勤めるメーカーさんのクローズドセールというのでしょうか、展示会兼即売会のご招待にあずかりました。

目的?もちろんショッピングではありません。(メーカーさん、ゴメンナサイね!)かなり気後れしたのですが、会場にはゴッチャリ人がいて、しかもHさんも同伴で一緒にコーナーを回ってくだったので、堂々と手にとって1つ1つ気になった商品を拝見することができました。

鑑賞・・ではなく、観察、です!

うっとりと鑑賞してる場合じゃあございません。
「これは どうやって石が留まっているんだろう?」
「こんな細かい隙間をどうやって磨いたんだろう?」

などと、作り方を頭の中でシュミレーションしてみたりしながら、1点1点眺めるのは本当に楽しくて時間の経つのも忘れてしまいます。横だとか裏ももちろん要チェックです。上から見たり斜め横のフォルムというのは、ジュエリー雑誌やカタログなどで見ることができますが、真横や裏がどうなっているか、というのはなかなか知ることができません。実物を手にとって見る以外ないのです。

商品の中に、HさんがジュエリーCADで作った作品の1つがありました。ものすごい細かい透かしの細工を施してあり、接近してみると和風文様な感じ、でも遠めにはモダンなアールデコ調。こんな細工はプロの職人さんでもきっとかなり難しいと思われるものでした。

まだジュエリーCADを習いたてのときの作品だと聞いて、ますます感動しました。Hさん、ペーパーデザイナーから、短期間で原型制作もできるデザイナーに大転身ですね。 超カッコイイわ~!センスのある人って違いますね。

会場には、新旧さまざまなデザインのジュエリーが並び、目の保養にもなりましたし、とても勉強になりました。最近はどういうものが売れ筋なのかといった、トレンドも知ることができました。ついうっかり、もう少しでお財布を出しそうになったほど、魅力的な商品もありました。衝動買いはいかんいかん、そんなお金があったら、工具を買いたいのでした。。。(色気ゼロや・・・)

Hさん、本当にありがとうございました!


エンゲージリング考 ダイヤモンドの選び方

2008年02月20日 | ジュエリーよもやま話
時々、タイだのインドだの海外旅行した知り合いから、土産物屋で買った得体の知れない原石やカット石を渡され、「この石、ルビーらしいんだけど、これでリング作ってくれる?」などと言われることがあってかなり困ることがあります。(「割れてもいいなら作ってあげるよ」、というとみんな逃げます) 
 
それよりもっと困るのが、ダイヤモンドの選び方について聞かれることです。とくに、結婚が決まった(であろう)男女からノロケ半分に相談されるのですが、ワタシは、ダイヤ商じゃないつーに・・・。

いちおう、”つくり”に首を突っ込んでしまった以上は、いろいろな石の性質や特性、扱い方は最低限、知っていた方がいいというわけで、いや、本当はタダの好奇心で某学校の宝石鑑定の短期集中講座で基本だけは学んだとはいえ、資格持っているわけじゃないし、ニセモノとホンモノの言い当てあてっことか、ダイヤのグレード鑑定まで出来ませんので、あしからず。。。 でもいちおう宝石用の顕微鏡もってます。いろんな石を拡大して眺めるのが楽しいからです。(ガッケンの”科学と学習”の鉱石セットにときめいた記憶がよみがえる・・・)

その講座では、さまざまなグレードのダイヤを見る実習がありましたが、そこで言えることは、すべて並べてみればなるほどなんとなく違いが判るけれ ど、隣接するグレード同士のダイヤだけを並べられると、レベル間での差異が肉眼ではほとんど区別がつかない、ということです。とくにグレードの高いものほ ど、差がよくわかりません。
・・・なので、たとえば、VVS1とVVS2、(VVS2とVS1でもいいや)あるいはDカラーとEカラー、など、グレードの微妙な差にこだわることがどんだけ意味があるのか?ということを考えさせられる次第です。

さて、話は元に戻りまして、人にダイヤのことを聞かれたときは、必ず「ここを見てみなはれ。」といっているお気に入りサイトがあるのでそのサイトをご紹介します。私の主観ですが、とてもいいサイトだと思います。

タカラ貴宝さんという御徒町の宝石店さんのホームページにある以下の話なのですが、かなり参考になります。「4Cとは?」といった基本的なことは判っている人が読むべきページと思います。その社長さんも、結局は、鑑定書がつくような一級品の石は目で見てわかる品質の差異はないとおっしゃってます。ならば最低限の基準として何を条件にし、またその条件をクリアしたら、あとは何を優先して選べばいいでしょうか。このページに答えがあります。


★ダイヤの選び方★

婚約指輪のダイヤとそうでないダイヤの選び方、とくに4Cのうち、何にプライオリティをおくべきかについて平易に説明しています。


あとは、オマケネタです。

さてさて、世の幸せなカップルは、婚約が決まると、まずゼクシィとかカタログを見て好みのスタイルをチェックしますよね。(女にとっては最高に楽しい時間なのだ!)そして彼氏と二人で銀座あたりで「テ○○○ニー」とか、「カ○○エ」とか「ミ○モ○」といった有名ブランドショップをよろしく見物したあと、そこで決める人もあれば、街の宝石屋さんや御徒町にまったり落ち着くというパターンがほとんどかと思います。

ところが中には、4Cについての事前知識もバッチリ仕入れたつもりでも、現地でブツをいろいろ見るとかなり迷いが生じる人もいるのです。私が相談を受けた人たちは、たいていいくつかの店を下見した挙句、わけがわからなくなって頭を冷やすべく、いったん帰ってきて人に意見を求めよう、という人なのです。高い買い物というのは、自分の中に選ぶ基準がないと見れば見るほど迷ってしまうものです。

どういうわけか、やはり男性側はこのグレードにやたらこだわりすぎる人が多いようです。スペック狂というか、家電でもコンピュータでも、仕様ページや比較サイトのマルバツ表が大好きな人たちは、やはりダイヤモンドも数字や表を見せられると比較魂に火がつくらしい・・・。

あるカップルが駅ビルに入っている宝石店でエンゲージリングを真剣に選んでいました。商品を物色するフリして耳ダンボして聞いていると、彼女は、多少グレードは落ちても見た目さえ綺麗であれば、できるだけ大きいのが欲しいといい、カレシは石のサイズは小さくてもグレード、ダイヤ本来の価値にこだわるべきだよ、などなど言っています。

彼から予算を聞いた店員が、その店の最高グレードだという0.3ctの石を出してきて見せたところ、彼女が、「うわっ、ちっちゃっー!もうちょっとグレード低くていいんで、同じ予算で買えるもっと大きいの見せてくれません?」と言い出すと、彼氏が急にむくれてしまいました。店員さんが0.8ctくらいの石を出してきました。

「そんなもん、やめとき。これ(0.8ctのほう)、VS2やんけ?ぜったいこっちのVVS1がええて。カラーもDやで。」
「だって、私そんなの見ても違いわかんないもん。あんたわかるの?」
「輝きが違うて!だいたいお前の指にそんなデカイ石、似合わんて。」
「そんなこと言うならもういらないっ。ああ気分ワルッ。わたし、もう帰る!」
あららー。かなり険悪なムードに・・・。

彼女が欲しいやつを買ってあげればいいのに。彼氏、いろいろ前知識を突っ込みすぎて、頭でっかちすぎてますよ。

そういや、この会話どっかで聞き覚えがあると思ったら、以前のブログで書いた私の知り合いの話に状況が酷似してました。(そこはケンカもせず、めでたく折り合いがついたそうですけど)

いまどきは、ダイヤの値段も下がって買い易くなり、ファッションリングで0.2~0.3カラットくらいのダイヤもっている女性ってたくさんいますよね。グレードにこだわらずともかなりきれいめなダイヤが、自分にご褒美できる値段で買えるようになりました。

先のタカラ貴宝の社長さんもおっしゃっていますが、
女性も年を重ねることで風格が増していきますから、若いときには似合わなかった大きい石や豪華な石が良く似合うようになるのです。そして、(だんなさまの”経済成長度”にもよりますが)周囲の女性達も年齢に見合っただけのものを着ける様になりますので、0.3ctどころか0.5ctでもソリテール(一粒石)スタイルのリングでするのはちょっと指元が寂しいかも?という印象になるかもしれません。

ソリテールの型枠にも流行がありますから、途中でリフォームするとしても、一貫してフォーマル感のあるソリテールリングとして使おうと考えている人は、グレードは少々を妥協しても、カラット数は大きいほうがいいと思います。
 
そういう私自身もそうです。当時は、0.5で十分な大きさだと思ってました。でも、今になって多少グレードを落としても0.7くらいのにしてもらうべきだったと思いました。真珠のネックレスもそうです。7mmの花珠を買いましたが、やっぱり8mmにしとけばよかったとちょっぴり後悔しています。 そう、女って欲張りな生き物なのです。




シトリン&ブルートパーズの母子愛リング

2008年02月15日 | ジュエリー作品&試作品

自分の普段使い用に作ったお遊びリングです。
なんとなく、机に向かってぼんやりと思案していた時に、ふと、いくつかのルースがいつの頃からか使わないままホコリをかぶって放置され,
机の隅にころがっているのに気づきました。すでに長いこと”景色化”した光景であり、このままだといつかはこいつらは掃除機の餌食になるんだろうな・・・と思い、”救済”した次第です。



ただ、その辺にころがってた使い道のない石を使ってそそくさと作ったものなので、意匠もなにもありません。割り腕に適当に石座を配置して終わり、です。自分用のはいつも雑で手抜きです。自分ひとりで昼ごはんを食べるときはつい手抜きして前の日の残りものとか、インスタントラーメンで済ましてしまうのと似ています。



得に披露したいほどのものではないんですが、出来上がってからゆっくり眺めていると、お母さんが子供をおぶっているような姿に見えてきました。2つの石が寄り添いながら、光に向かって

「私たちはいつも一緒よ。何があっても二人で明るく生きていこうね!」

と言っているような気さえしてきました。うう、けなげな母子よ!



それにしても、お父ちゃんはどこへいってしまったんだろう・・・・。






ライノセラス版ジュエリーCADについて

2008年02月11日 | ジュエリーよもやま話
24カラットさんからこんなご質問をいただきました。

ライノセラス4.0購入されたそうですが
アカデミック版でしょうか?
一般用でしょうか?
ちなみにラヴァーグ割引でお値段おいくらで購入されましたか?
購入考えてましてこんな時間までネットでいろいろライノのこと調べてました。
プラグインは高いのかも教えて下さい。

こういう場で特別価格を公開していいものかどうかわからず、プラグインベンダーさんやラヴァーグさんになんらかのご迷惑がかかるといけないので大変申し訳ありませんが、値段については伏せさせてください。お役に立てずすみません。

これは言ってもさしつかえないと思いますが、私の購入したライノセラスは「商用版」です。

ライノのアカデミック版は、学校法で定められた大学・大学院・専門学校の生徒と先生、と限られているため、もし貴方が社会人の場合は、商用版を購入することになると思います。
詳しくはライノセラスの公式ホームページをご覧下さい。

ライノセラス商用版+プラグイン単品で買うよりも、ラヴァーグ・ジュエリースクールさんでセット購入した価格のほうが安いということだけは言えます。ただ、ラヴァーグのCADコースを履修している生徒向けの特別価格だと思います。コースを履修せず、単品で購入の場合はまた価格体系は違ってくると思いますので、ラヴァーグさんに直接お尋ねになってみてください。

ジュエリーCADって、やっぱりいいなぁ

2008年02月10日 | ジュエリーよもやま話
2月8日の私のブログ、『幸せ2倍のクローバーペンダント』

 

を掲載した翌日、他の方のブログに、このデザインをジュエリーCADに起こした画像が掲載されました。
お二人いらっしゃるのですが、いずれもプロの宝飾業界の方で、ジュエリーCADをテーマにしたブログです。ライノを買ってから、他のソフトとの違いを知りたくて、検索エンジンで情報を探していたところ、たまたま見つけたブログでつい最近からRSS登録させていただいたばかりです。
これも何かのご縁ですのでご紹介させてください。
なお、ブログから画像を借用させていただくことを何卒お許し下さい。

まず、neo mkoさんの2月9日のブログから。
(画像をクリックすると該当記事へジャンプします)


私のブログに遊びに来てくださり、コメントを頂戴しました。バチカンと丸カンはもっと攻め込む余地があるとのアドバイスをいただきました。私がお手本のご教授をお願いしたところ、この方が大変ご親切な方で、素敵なデザイン・パターンをいくつか作ってご自身のブログで紹介してくださいました。(レンダリングもキレイ!)すごく嬉しかったです。とにかくバチカン、丸カン1つで作品の印象がここまで変わるなんて、小さな部分もおろそかにしてはいけないと反省しています。大変勉強になりました。neo mkoさん、ありがとうございました。

次に、佐藤 善久さんの同じく2月9日のブログ。
(画像をクリックすると該当記事へジャンプします)
この方はジュエリーCADを普及させる活動をされているとのことで、大変参考にさせていただいています。「デジタルジュエリー」という言葉をこの方のブログで始めて知りました。


こちらは特に断り書きがありませんが、タイミングからいって、おそらく私の作品からヒントを得たものと思いますが、たった5分で作られたそうで、やっぱプロはすごいです。私じゃCADでも5分じゃできません・・・。今度CADで作ってみようっと♪

いずれの方も、私の投稿の翌日ですから、CADデータは短時間でチャッチャと、いとも簡単に作られたのだと想像します。手作りだと、そうですね、ワックス原型つくるのに3時間はかかりましたから、やっぱり、CADは早くて、しかもカンペキにシンメトリックでキレイな面が出せるので、いいなあと思います。丸カン、バチカンなどの付属パーツも、CADだとあれこれといろんなパターンを着せ替えしてバランスを見ることができるので、大変便利です。

「ジュエリーCADを勉強してるのに、なぜいまだに手作りなの?」って突っ込まれそうですが、それは、手作りそのもののプロセスが楽しいからです。早く正確に綺麗に作りたかったらCADにはかないませんし、多分、すべてのジュエリー作品はCADで実現可能だと思います。でも、手で作る(創る)ことは理屈ぬきにして楽しいのです。

このクローバーは一点物だし、知人へのプレゼント用だったので、手作り(=心がこもっている)、というイメージが大切なので手で作りました。しかもその知人はコンピュータばちばちで、DTP(イラレ)を扱えるので、コンピュータで制作したっていうと、いかにも”簡単にすぐにできちゃいました”、なイメージがわいて、せっかくのプレゼントのありがたみが減っちゃうかもしれません。

スカパーなどの通販番組でジュエリー特集を見ていると、誰がどう見てもキャストの大量生産品なのに、「職人さんが1つ1つ手でコツコツ丁寧に作りました。」、ということをやたら強調したりしています(まあ、量産とて石留めぐらいは手でやってるでしょうから嘘ではない)もともとジュエリーは美術品・工芸品として長い歴史と伝統を経てきた価値のあるものですから、消費者にとっては今後も「手作り=良いもの」というイメージはずっと残っていくであろうと思われます。(そういや、毒入り餃子も”手作り”がウリの商品だったな。

たとえ、CAD全盛時代が来て、紙と鉛筆がコンピュータ、ヤスリが切削機に取って代わったとしても、売るときには、「これはCADによるデザインで、しかも原型は機械で正確に彫刻されてます。磨きも高性能の研磨機で仕上げています。」なんて絶対に言わないだろうと思われます。

あと、私がCADでめったに作品を作らないのは、原型を作るためのコストの問題もあります。あくまで今は趣味の範囲でやっているので、自分の作業時間は費用に入らないという前提での話ですが・・・。とくに1点制作の場合は、CADでやるのはもったいないなーという、プロとは逆の発想になります。

CADの場合、データをワックス原型に造形するには、専門ビューローに依頼しますが、この造形代がとても高いのです!CADで起こしたデザインが実用に耐えるか、装着感はどうかといったことは、本当は造形までやって原型を見て確認したいところですが、この費用が高いために、次々とCADデザインを作っては原型造形を発注するというわけにいきません。どうしても金属にして仕上げまでやってみて様子を見たいというケースのために、造形は取っておきます。

この造形料は、実用段階では量産品や高級ジュエリーの場合、コストに吸収させられるものですが、その値段の高さがまだ勉強中の人々にとっては共通の悩みだと思います。ジュエリーCADの生徒の多くは企業から派遣されたデザイナーさんと思いますが、私のように自費で勉強している人にとっては、切実です。造形代がもっと安くなることを願っています。


愛が実った!

2008年02月09日 | ジュエリーよもやま話

あたしのことじゃありませんよ。
以前ご紹介しました、クリソプレーズ・リングをお買い上げいただいた女性から、結婚が決まりました! との素敵なご報告をいただきました。

このリングを恵比寿のALLYさんに展示させていただいたところ、一目惚れされたそうで、”この子は良い方にお嫁に行ったわ♪”と喜んでいたところ、この方までめでたくお嫁に行くことになったのですね。
電撃的な出会いで始まり、世間でいう”スピード婚”とのことですが、きっとその方とは運命の赤い糸で結ばれていたのでしょう。

前のブログで、クリソプレーズについて、心を鎮静して精神を安定させると同時に、夢や希望に向かって前進していく力を強め、前向きな心と自信、勇気をもたらしてくれる石』ということを書きました。

結婚には、大いなる勇気と決意が必要ですから、本当に石のパワーが彼女を迷いのない結婚へと導いたのかもしれません。
挙式までの日々は準備で忙しいながらも女性にとってはとても幸せな期間です。ぜひこのリングをはめ続けて、”精神を安定させながら、夢に向かって前進”していただきたいものです。

本当におめでとうございます。どうかお幸せに。

※『このアートな網目はどうやってつくるの?』という質問をいただきました。盛りワックスです。なのでリング本体はアっというまに完成。石座はハードワックスですが、サイドのエメラルドのメレの爪もワックスを盛って爪を立てています。


幸せ2倍のクローバー・ペンダント

2008年02月08日 | ジュエリー作品&試作品
前回のハートに続いて、今回もごくシンプルなクローバーのペンダントトップを作りました。幸せの四つ葉もジュエリー界の王道シェイプです。


ふんわりハートが4つ並びました

ううっ、ありきたりすぎる・・・。簡単すぎてツマラナイ。
でも、ここで終わらないのがROSE POSY流。
ワックスをホジホジ裏抜きしながら、何か面白い趣向はないもんかと考えました。 お花に見えます?


クローバーペンダントの裏面
(どっちが裏でどっちが表だって?)


光をあますところなく集めて
石が最大限に輝きを放ちます

別アングルから見てみます?


ほのかな桜色が地金に映ります

このように石座を作らずに本体を石座がわりにする、”一体型”のフォルムは、最近ROSEのお気に入りの工法です。(コレとかコレもそうです。)

シンプルに見えるので簡単そうにみえますが、実は石座を作って本体に組み込むよりも一体型のほうが手間がかかるのです。ワックスモデリングの場合、キャスト(鋳造)するとワックス原型のサイズより微妙に縮小します。しかも縮小率は均一ではなくゆがみが生じます。なので、キャストあがりのままの状態では、必ずといっていいほど石は納まるところに納まってくれません。ここからは”磨り合わせ”といって、地金を削ったり爪部分をヤットコで曲げたりして、石が座るよう根気良く調整します。手作りならではの作業です。

このリバーシブル・ペンダント、ツンデレなカノジョにぴったりでしょう?オフィスではCOOLなお姉さま仕様(表)、彼氏とのデートではたちまち甘え上手のお姫様風(裏)

ON & OFF、1粒で2度美味しいペンダントです。



演技する猫

2008年02月06日 | ねこの話

ねねは、家人が出かけようとするのを察知すると、たちまち『いじけモード』体勢に入ります。

最初の頃は、上の写真のように、『家政婦は見た!』のポーズを毎日バカのひとつおぼえのようにやっていました。襖の向こう側へ行き、半分だけ顔を出して、ぢぃーーーっとこちらを凝視し続けます。さっきまでリビングでくつろいでいたかと思うと、私が化粧を始めたのを見るや否や、いそいそと襖の部屋に移動して半顔を出して座っています。玄関を出るまで、その姿でずっと動こうとしません。

この哀れっぽい姿を見てしまうとかわいそうで胸がキューンとしてしまい、出かける気持ちが萎えてしまうんですよね。今は慣れてしまい『ほら、またイジケやってるよ・・・。半顔ちゃん、じゃーねーバイバイ♪』と手を振って出かけることができるようになりました。

ねね的にも”半顔”ポーズは効果がなくなったと悟ったか、このごろ『いじけモード』に変化がでてきました。忽然と視界から姿を消して我々が作業部屋と称する部屋に隠れる『おこもり』バージョン、”半顔”の進化版として、体を前半分だけ出してシナを作る『ぶりっこ』バージョンもあります。懸命に『一人ぼっちにされて、可哀相な私』を演じて、気を引こうとしています。



本棚やTVの裏、押入れに隠れていることもあり、人に自分を探させるのを面白がっているようでもあります。

しかし、きっと人が玄関を出た途端、『ちっ』と舌打ちしながらお気に入りの場所にいそいそと戻っているに決まってます。

ねねは、自分の行動に対する人の反応をよく観察しています。ねねが、たまたま意味不明な偶然面白いしぐさをして私が大笑いすると、次から同じ行為を繰り返すようになり、その際ウケてるかどうかちゃんとこちらの反応を見ています。(たとえば、猫踊りとか、スリッパを前足で抱いて後ろ足で超高速猫キックをするとか。)

そして、”こうすれば、ああなる”という因果関係もきっちり把握しています。私と目が合った途端、顔を引きつらせて脱兎のごとく逃げていくことがありますが、その直前に決まっておイタをしていたな、とわかります。(ねねのイタズラは台所の流し台やカウンターの上に乗ること。見つかるとツレにめちゃくちゃ怒られる)

猫は犬ほど感情表現が豊かでないだけに、一見バカそうに見えますが、知能指数は非常に頭がいいのかもしれません。


ダブルハート・ペンダント

2008年02月04日 | ジュエリー作品&試作品
もうすぐバレンタイン・デーですね。

日本では女性から意中の男性に告白を意味する贈り物をする日として定着していますが、西欧では男女関係なく、恋人同士、花やケーキやカードなどの贈り物をしあう日だそうです。アメリカでは、男性が日頃お世話になっている女性、それは彼女のみならず、たとえばお母さん、奥さん、妹、先生などに、ちょっとしたものをプレゼントする習慣になっていたと記憶しています。素敵な習慣ですね。

最近、知り合いに頼まれたオーダーのリングを仕上げ段階で失敗してしまいました。難易度も高かったのですが、とても気合をいれて時間をかけて作ったものだったので、落ち込みまくり、すっかり自信を失いました。

そういうときは、すぐに再作成にかかるとまたプレッシャーで自意識が過剰になりロクなことがないので、しばらく、テキトーに簡単なものを創ってゆるゆると遊ぶ時間を作って頭と心を鎮静し、エネルギーを充電することにしています。

その一貫として作ったのがバレンタインデーにちなんだ今回掲載の作品です。作品というのもおこがましいくらい、テクニカルには簡単なものですし、デザイン的にもその辺に売ってそうですよね?

上のオープンハートも下のソリッドハートも、動くたびに前後左右にスィングし、ハート・モティーフながら、甘くなりすぎず、クールでアクティヴな・・・そうですね、ガーリーなドレスだけでなく、カチっとしたスーツの襟元にも似合うデザインで作りました。(要するに自分がそういうのを欲しかっただけなんですが!)



とくに、下のハートは磨きがけっこう大変でした。あまりにツルピカすぎて、着ける人も指紋や脂の付着跡が気になってしまいそうです。
次に作るときは、テクスチャー(鎚目とかスターダスト)にしてみましょう。



自分の心に描いた好きなデザインを造形するのは実に簡単なことです。
しかし、誰にも好まれるジュエリーを創ることは、実に難しいと思います。

”息抜き”ジュエリーは、この後、まだ2作品続きます。


デジカメが壊れました・・・(痛)

2008年02月03日 | ジュエリーよもやま話

私の愛用のデジカメです。リコーのCapio R3。
景色も、猫も、ブログに掲載する自作ジュエリーも、会社の仕事用としても、すべてこの1台で撮影しています。(え?じゃこの写真はどうやって撮ったかって?それはツレのを借用しました。)

このカメラ、とくにマクロモードでの撮影が得意で気に入っています。2cmまで寄れるのが決め手で買いました。光学7.1倍に5メガピクセル。しかし、すでに、Capioの最新世代は、R7になっており、1cmまで
寄れるようです。(大した差ではないですけど。)

先日、突然このデジカメのレンズが本体に引っ込まなくなりました。故障らしい・・・。リコーさんはこういう場合のアフターフォローが非常に親切で、ホームページから簡単にその場で見積もりや修理依頼をすることができます。保証期間はすでに切れてるということで、さっそく見積もりのための調査依頼をWebフォームから申し込むと、すぐにカメラを送るための梱包材が送られてきました。しかもリコーに送るのは着払いだし、戻ってくる場合も送料無料。いたれりつくせり。しかし、見積もりの結果は 19,500円也。え”ーー!?うひょ~~~。
19,500円て、うーん。安いデジカメが1台買えちゃいますがな。

さんざん悩んだ挙句、このカメラ、直して使うことになりました。リコーさんの修理部門に電話して、『お願いするわ』と言った途端、担当の方の声がすっごく嬉しそうでした。自社製品を愛しているからこそと思います。

結局、レンズの筒部分の部品は総とっかえでした。調査と修理にかかる人件費や、パーツの需給の関係を考えると、この値段は仕方がないと思います。

大事にするからね。長生きしてね、私のCapioクン。


ライノセラス レッスン

2008年02月03日 | ジュエリーよもやま話

ジュエリー制作をちょっとお休みして、汎用CADソフトとしてのライノセラス(Rhinoceros、通称ライノ)を勉強中のROSE POSYです。

オフィシャルトレーニングガイドを注文したのでその到着を待つ間、ソフトに添付のチュートリアルで遊んでおります。上の画像は、私の駄作品、アヒルのおもちゃです。(みりゃわかるって?)曲面を自在に変化させる操作がなかなか楽しいです。

このソフトはイラストレータのようなグラフィック(お絵描き)ツールではなく、モデリング(造形)のためのツールです。このデータを工作機械に投入すると、リアルな物体モデルを作り上げます。自動車や飛行機や船舶といった大きなものから、携帯電話、ペットボトルなど、ほとんどすべての工業製品はこうやってモデリングツールを使って試作を重ねて作っていきます。

専門用語が難解で理解するまでが大変ですが、幸い、ライノはヘルプ機能が充実していて、1つ1つのコマンドの使用例をなんと動画で見ることが出来るところが気に入っています。

ところで、ライノの公式ページの投稿ギャラリーからジュエリーでの応用作品が参照できます。デザインも素晴らしいのですが、FLAMINGO(レンダリングツール)を使っているのでバーチャルな作品とは思えないほどのリアルさといい、、ため息がでるような美しさです。その中から数点ご紹介したいと思います。

Sergey Katz, ESTEEM

Edgar Gyulnazaryan, 3D Jeweller.am

Richard Follett

Giuseppe Iannotta