ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

宙吹きガラスを体験しました

2014年07月01日 | ガラス工芸・サンドブラスト

 

武蔵新城にある、ガラス工房、彩グラススタジオさんをお訪ねし、宙吹きガラスの体験と製作のデモ見学という大変貴重な機会をいただきました。

このグラスは、そのときにはじめて制作体験させていただいた作品です。ガラス工場は、過去に何度か見学したことがありますが、自分で吹いたのはこれが初めてで、感激しました。

 

写真撮影は自由です、とのことでしたので、工場内をいろいろ撮影させていただきました。

工場はドアや窓はめいっぱい開けっ放しですが、炉の熱のせいで、室内はものすごく暑いです。まだ涼しい季節だからよいものの、これが盛夏だったら1時間もいれない感じです。この中で毎日作業する工房のアーティストのみなさんに頭が下がります。 この炉の中に、生地となるガラスが溶けてドロドロの状態で作品になるのを待っています。

棚にはさまざまな色ガラスの素になる材料が並んでいます。



宙吹きグラスの体験では、自分の好みの色ガラスの粒をこうしてグラスの生地となるガラスにまぶしつけて模様をつけます。実際には出来てみないとどんな色や模様になるのかわかりません。そこが体験の楽しいところでもあります。


これが、私の作品を底からみたところ。 万華鏡みたいです。



私たちが宙吹きを体験させていただいた後に、いよいよ先生のデモがはじまりました。最初は小さく溶解したガラスをとり、まわしながら玉状にしています。ずっと回していないと、下にぽとりと落ちそうになります。まるで蚊取り線香のようです。

二人一組で作業されていました。このお二人はほとんど言葉を交わさないのに、ほんとうに息が合っているご様子。粛々と作業が進んでいきました。

じゃじゃーーーん、夢にまで見た、生地となるガラスに表層の色ガラスを被(き)せる瞬間を拝見することができました。右が生地となるガラス、左が表面を覆う色ガラスとなる部分です。これは花瓶ですが、底の部分から縁に向かって表層のガラスを被せるみたいです。ガラス玉がガラス玉を、丸ごと飲み込むように見えます。

途中の工程はもう、カメラのシャッターを押すことよりも、この目に焼き付けるのに夢中になってしまい、撮影ははしょってしまいました。最終的にはこんな器ができあがりました。金茶(ピンク)の生地に瑠璃色がかぶせてあります。

本当に貴重な経験をさせていただきました。スタジオのみなさま、ありがとうございました。

 


おだまきの一輪挿し

2014年07月01日 | ガラス工芸・サンドブラスト


初夏の花、おだまきは、山野草に属する植物で、”苧環”と書くそうです。語源は、『「苧(お)」という繊維を中を空洞にして丸く巻き付けたもの  (苧玉(おだま))に 花の形が似ているところから。  ”苧(お)、玉(たま)、巻き(まき)”が  「苧環」という漢字で 「おだまき」と呼ばれるようになった』 (季節の花300さんのHPから借用)とのことです。


一説によれば「苧(お)」は麻糸のことだそうなので、「苧環」とは、よく100円ショップでみかける麻糸の玉みたいなイメージですかね。(^^;わかったようなわからないような。調べるまで、おだまきの漢字は、”小田巻蒸し”(うどんいりの茶碗蒸し)と同じ字かとおもってましたが、その”小田巻蒸し”の小田巻も、”苧環”が語源なんだそうです。(うどんの玉がおだまに似てたとか?)

花びらのように見えているものは、実はガクなんだそう・・・。その花弁にみえる中心の丸い部分が「苧環」に似てるのだそうで、なんとも花の名前は奥深いものがあります。

そして、こんな可憐なのになんと毒があるそうで、口にすると心臓麻痺とか胃腸炎とか、触るとただれたりえらいことになるようです。毒をもつことは繁殖環境としては厳しい山岳帯に咲く花が自分を守るための自己防衛策なのでしょう。

あんまりいい感じにならなかったのですが、背景にぼこぼこしたテクスチャをつけてみました。

先に投稿したユリの花瓶のときも思いましたが、花を生けるものに花模様をあしらってしまうと、リアルな花は飾りにくくなりますね。ケンカしてしまいます。花器といいつつも、単体でオブジェとして飾っておくものとして割り切るしかないようです。