ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ビーズステッチ、はじめました

2014年09月23日 | ジュエリー作品&試作品

ユーキャンの通信講座を通じて基本的な技術を学んだところで、今まで長年抱いていたビーズに対する一種の偏見(笑)や苦手意識は克服したと思われ、もうしばらく続けてみることにしました。

しかしながら、やってみようといっても、いきなり何を作って良いやらわからない。基本型→応用→オリジナル、これはどんな分野の芸術や手工芸にも共通する大切なステップ。そこで、市販のキットを使って経験を積んでいけば、そのうちパターンを覚えて自分でも自在に作れるようになるんじゃなかろうかなと、お試ししてみることにしました。
キットは、作品に必要な量だけの材料が入っているので、無駄が出ないのもよいです。

まずは、シードビーズの基本の基本、テグスだけを使った小作品から始めます。
「金属アレルギーなので指輪が出来ない。」といっていた友人へのプレゼントに1つ。


天然の淡水パールとメタル調ビーズを使っているので、ぱっと見は安っぽい印象はありません。



ビーズにただテグスを指で通していくだけの作業です。途中できっちり糸を引き締めながら形を整えていくことがコツといえばコツでしょうか。



裏はレース状になっているので肌への密着部分が少なく、通気性がよいところがいいですね。そして、ボリュームのわりに、とても軽いです。夏にするリングによさそうです。ちなみに、友人はこのリングをいたく気に入ってヘビロテしてくれてまして、今度は、白とGoldのパールをご所望とのこと。私自身もほしくなったので同じのをもう1個作りました。(^^)

ビーズに関してはあまり詳しくないのですが、もっぱら日本ではテグスが主流のようですが、欧米では刺繍や裁縫と同様に、針と糸を使うそうで、昔から受け継がれてきた伝統的な編み方のパターンがあるようです。テグスは切れにくく丈夫で耐久性があるという長所を持ちますが、個人的になんとなーくチープな印象をぬぐえないのと、いかんせん扱いづらくて作業が楽しいと思えません。そこで、欧米的な?針と糸でのやり方にチャレンジしてみることにしました。

そしてまたもや、リングから。初ビーズ・ステッチです。

この編み方は、「ペヨーテ・ステッチ」というそうです。デリカビーズという円柱型のビーズを使うと、このようにきっちりと規則的に並べることができます。



テグスに比べて、とてもしなやかです!つけてみると、自分の指の形にぴったりと寄り添い、接点もなめらかで、まるでつけていないかのような心地よさです。テグスではこの柔らかさは出せません。


リングにビーズでわっかを縫い付けて、そこにじゃらじゃらパーツをぶら下げています。このパターンはいろいろ応用できそうですね。ビーズで編んだパーツと自作のメタルパーツを組み合わせても面白そうです。

針と糸を使うビーズステッチ、とても気に入りました!茶の間でテレビみたり音楽聴きながらの手慰みにもってこいです。ひととおり、パターンを理解するために、しばらくの間キットでの学習を続けてみたいと思います。

基本的には通販を利用したいと思いますが、いろんなビーズショップを物色してみて、ROSEがもっとも気に入ったのが「ビーズファクトリー」さんのショップです。しばらくお世話になります!


珍しい生地を使ったアイビー柄のグラス

2014年09月22日 | ガラス工芸・サンドブラスト

昨年、錦糸町で開催された、「すみだガラス市」で手に入れた、一点ものの宙吹きの被せガラスを使って作品を作りました。

このグラス、今までみたこともない不思議な色に惹かれて衝動買いしたのですが、帰宅してから、平らな机に置くと水平ではなく、2度ほども傾いていることに気づきました。低い台に置かれて売っていたので、上からしか見ておらず、手にもって観察しただけだったのが失敗でした。 トホホ・・・。

底を見ると、切り跡が平らでなく若干出っ張っているのが原因で、まっすぐ立たないようでした。せっかく買ったのにあきらめるのは悔しいので、ダメもとでジュエリー用の平ヤスリで、底の隆起部分をゴリゴリ削って力技で平らにしてやりました。成せば成るもので、なんとかまっすぐになりました。(仕上げはリューターで研磨しました)



外生地が緑、中生地が青緑色というなんとも珍しい、不思議な組み合わせです。しかもフォルム、一般的に売られている被せグラスのコップにはない形状です。大きさも、タンブラーにして小さめだし、冷茶グラスにしては立ち上がりすぎていて、なんだか中途半端。(笑)もしかすると、この職人さんは最初、キャンドルホルダーかなにかを作ろうとしていたのかもしれません。


段彫りにしたのですが、地色が濃いために、グラデーションがうまく表現出来ませんでした。外生地の厚みを利用して、はっぱの重なりの立体感、遠近感を出すのが精一杯で、平彫り風になってしまいました。
彫ってみないとどのような感じになるかわからず、計算どおりにならないところが、サンドブラストの醍醐味です。


ツタ(アイビー)は私の好きな植物の1つでして、以前からこの模様を前から描いてみたいと思っていたので、まずは念願がかなって嬉しいです。



図柄はこのグラスの形に合わせてデザインしています。このような立体形状に合うようにデザインを描くのは難しいのですが、ROSE流のやり方を紹介しますと・・・。まずはグラスを詳しく採寸し、CADソフトでサーフェスだけ再現し、それを切り開いた平面展開図を作ってイラストレーターに読み込んで、その上で最終的な構図を決めました。この方法ですと、ガラスをぐるっと一周するような一体的な絵を描くことができます。

完全な手作業の場合は、まず器全体にブランクのマスクを貼り、その上にフリーハンドで絵を描くことになりますが、私はそこまで熟練できていないので、力不足の分をITで補っている次第です。


私には持ちやすく丁度よいサイズで、手のひらにしっぽりと心地よくおさまり、なかなかいい感じです。
焼酎のオンザロックが、おいしそうに見えますこと。(^^)


ゴーヤ 2014

2014年09月21日 | ROSE POSYのひとりごと

ようやく心地よい季節になりましたね。いやはや、今年は東京でも経験したことがない異常な気象が続きました。気候が平準であることが、日々の生活においてどんなに大切なことかを思い知らされるばかりです。

さて、今年久しぶりにゴーヤを作りましたが、種まきが遅すぎていつもとは調子が狂ってしまいました。通常ですと、ゴールデンウィークまでには種から仕込んだ苗をプランターに植えつけていたのが、今年はもたもたしていて6月末になってからの苗付けになってしまいました。

ゴーヤも賢いもので、どんなに遅く作付けされても、時がくれば引き際を知るようです。8月も末になると、それまでがんがん伸びていたツルの伸張が止まり、葉もそれ以上大きくなるのを止め、沢山成っていた小さな実もぴったり成長が止まりました。

「なんか、急に涼しくなってきたね」
「それって、もう夏が終わるってことじゃん。」
「やば!成長をとめなくちゃ!」
「いかん、はやく子孫を残さないと無駄成りじゃ。皆の衆~、種作りの準備じゃ!」


結局、今年は最盛期の素敵な緑のカーテンの写真を撮るのを忘れてしまいましたが、ところどころ撮影したので・・・。

2024年、ゴーヤの観察日記、プレイバック一挙公開。

今年は苗の植え付けが遅くなってしまいました。家にあるいつものゴーヤの種がなかなか芽を出さず、バックアップ対策として、はじめて花屋さんでゴーヤの苗を買いました。(それも園芸店の最後の売れ残りでした。ラッキー!)その苗から成った実が上↑の写真の子です。”アバシ”という品種だそうです。写真右下に見えるように、今年はプランターではなく、大きい植木鉢にしました。1鉢につき、苗1本で育ててみました。(アバシ1本、普通のゴーヤ1本)

立派なゴーヤがたくさんできました。
アバシは、今まで作ったゴーヤと違い、丸っこくてずんぐり短いです。ずっしり肉厚、ジューシーでとても美味しかったです。普通のゴーヤよりも苦味は柔らかかったように思います。

アバシの赤ちゃんたち。開花して受粉を終わった二日後にはこんなになってました。
アバシとは、沖縄の当地の言葉で、”ハリセンボン”のことだそうです。いかにもそんな感じ。かわいいですね。

7月末の状態。実は苗を本植えしたのが7月頭ですからすごい成長振りです。よく頑張ったね!

この後もガンガン成長し続け、みっちり葉が茂って、しっかり日射をさえぎってくれる立派な緑のカーテンになりましたが、写真を撮るのを忘れてしまいました。今年は真夏でも雨が多く、湿気がひどいせいもあって、日よけしてもその不快感は太刀打ちできないほど。夏ばてですっかりヘタレておりました・・・。ガッカリ~。

いつも植えている、おなじみの長細いゴーヤも実がなりました。

長細いのもアバシも、同時にたくさん実をつけてくれたので、そのまま成長を期待していたのですが、猛暑が落ち着いた途端に事態が急変しました。

小さい実たちが成長を止め、どんどん熟して黄色くなっていったのです。

一部分がなんだか黄色ぽくなったかな?と思ったら、一晩にしてこうなるのです。黄色というかオレンジに近いですね。熟した実は、苦味が減って甘みが加わり、普通に食べらるそうですが、”甘くて苦い味”を想像すると、試す勇気がありません。(汗)

通常、暑い盛りの頃に成ったゴーヤは20cmくらいまでに成長するのですが、この時期になると、小さい実たちはこれ以上大きくなることをあきらめ、発育不足ながらも、けなげに子孫繁栄のために”繁殖モード”に切り替わるようです。

小さいまんま、どんどん黄色くなってしまい、これ以上の肥大は期待できないので、残っていた実たちを慌てて収穫しました。

もっと早く苗付けしていれば、盛夏に大きな実が大量に成り、涼しくなったころにはすっかり収穫を終えて、自然に枯れていくの常なのですが、今年は実を着け始めるのが遅く、急に秋になってしまいました。

この子、不思議でしょう? ふたつの実が合体しています。どうやったらそうなるの?!
小さい子のほうが先に熟しはじめています。なんともいじらしくて、ちょっぴり切なくなりました。

完熟した実(さきほどのような黄色い実)にはこのような種が入っています。実が熟しすぎるとパカーっと割れて、ねとねとした赤い液体がダラーーっと地面まで落ち、おぞましい図になるので、黄色い実も放置せずに割れる前に収穫です。赤い皮膜状のものは洗うと簡単に取れます。

赤いのを洗い終わったところです。1.5cm程度のとても堅い殻です。

完全に乾きました。首だけ出している亀さんのようにみえますね。いい種ができました。この子たちは、ジップロックに入れて保存しておきます。来年の春までゆっくりお休みなさい。来年はもっと早く育苗しますね。


バラとぶどうのペア・ピルスナー

2014年09月14日 | ガラス工芸・サンドブラスト

御贈答用にペアの作品を作りました。

このピンク色の生地は、「金赤」といって、希少なお色なのだそうです。他の色の生地に比べると大変お値段が張ります。しかも生産数が少ないため、お教室でもたまにしかみかけません。その理由は、この色を出すために希少金属を使っており、その金属が年々手に入りにくくなっているために、値段が上がっているそうです。”高いと売れない”→”売れないから作らない”、のマイナススパイラルに陥っているそうで、私はその話を聞いて、このグラス生地を見つけたとき、迷わず手に入れていました。

師匠のいう”三大人気柄”(葡萄・バラ・ユリ)のうち、今回は、葡萄とバラを用いました。

ぶどうは男性、バラは女性に人気なのだそうです。

そういえば、体験コースにいらっしゃっているお客さんを見ていると、男性はぶどうの柄を選ぶ人が圧倒的に多いですね。お花は女子っぽくてなんとなく照れくさいのかもしれません。


金赤の生地はかなり薄い色ですが、濃淡の調整がしやすいので、ぶどうやバラのようなパーツが多層に重なる図柄やグラデーションもびびらずに(笑)気持ちよく彫ることができます。


ユリのマグ

2014年09月13日 | ガラス工芸・サンドブラスト

ガラスに戻ってきました。(^^)

今回はちょっとおおぶりな宙吹きのマグカップです。

お師匠さんいわく、誰にも好まれる人気の三大柄は、「ぶどう」「ゆり」「バラ」だそうです。

なかでもユリは、たしかに凛として清楚なのに華やかさもあり、私も大好きです。百合はスラっとした美人を形容する花でもあり、「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」、なんていうことわざを、みなさんはご存知ですか?

地色はちょっとだけアンバーがかかっています。取っ手の部分、さすが手作りの雰囲気が味わい深いです。このマグカップは宙吹き職人さんの手作りの一点ものです。



宙吹きの被せガラス、日本で作れる職人さんはいまや少なくなってしまったそうです。 後世に遺すべき工芸技術の保存・育成をもっと 国や自治体が奨励・助成してほしいものです。ただ、サンドブラスト工芸については歴史も浅く、江戸切子や南部鉄器のようにその商品価値がまだまだ認知されていないため、将来への継承が難しいかもしれません。





[U-CANビーズ講座] 作品その5

2014年09月04日 | ジュエリー作品&試作品

U-CANのビーズ講座で制作した課題紹介はいよいよ最終回です。(その1その2その3その4

ワイヤーを使った作品をもう1品作ります。



ワイヤーをねじりながらビーズを留めています。これは初めて知ったテクニックで、なかなか楽しい作業でした。


そして、最終課題。バンチ・ネックレスです。この最終課題では、送られてきたいろいろな色のシードビーズの中から、自分で好きな色を組み合わせて、自由に制作をすることができます。


私は、緑と青を選び、ショート、ロングの2つのネックレス作品を制作しました。



新しく学ぶテクニックはありません。ひたすらビーズを糸に通して束ねるだけです。この課題で学ぶことは、「カラーコーディネート」。

複数の色を組み合わせて1つの作品を完成する、これは教えてもらって習得できることではないんですね。まさに生まれ持ってのセンスということになります。しかし、自分がよいと思っても、人様に支持されるとは限りません。自分のインスピレーションで心地良いと思う色合わせで作った作品が万人受けするのか気になります。大変よい勉強になりました。

まだ赤系、ピンク系のビーズが大量に余っています。さて、何を作りましょうか・・・・。

全課題を終えてみての印象としては、「やってよかった」です。独学だけでは知らなかったことがいろいろありました。また、初めての人のコースにしては、かなりレベルが高い作品の割に、テキストがしっかり丁寧に作りこまれているので、おおよそ誰でもマスターできるのではないかという感想を持ちました。また、キットとして経験者も十分に楽しめる内容だと思います。

このコースを開発したU-CANさんにお願い事項があるとすれば、本だけでなく、動画(DVDかWebセミナー)を提供してほしいですね。


[U-CANビーズ講座] 作品その4

2014年09月01日 | ジュエリー作品&試作品

U-CANのビーズ講座で制作した課題作品、後半戦に来ました。 (その1その2その3


7作品目は、またテグス・ワークです。ひたすらビーズをテグスに通す、、根気と忍耐が問われます。

ガラスのロングパールのネックレスと、シードビーズのブローチのセットです。



ブローチは、単独で使ってもいいし、ネックレスの好みの位置に留めつけることができます。(ネックレスのパールの間にもブローチと同じシードビーズが使われていて、セットアイテムとして使えるようになっています)


このネックレスは二重にしても使える長さなのですが、素材がガラスなのでかなり重いです。 コットンパールの驚異的な軽さに慣れてしまった私としては、ちょっとこの重さは厳しいです。

8作品目も、テグスをつかいます。

実はこれも、勝手にアレンジです。真ん中のぶらさがりのパーツは課題にはありませんが、材料が余ったので付けてみました。


チェーンと直結している部分はテグスだけで編むようにして作られています。そこのビーズはTピンをつかっているようにみえますが、テグスを通して極小のメタル色のビーズをストッパーにしています。 (真ん中部分の自作のぶらさがりパーツはチェーンとTピンを使っています。)