ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

【ピアスフェア♪】フープピアス Vol.3

2009年07月24日 | ジュエリー作品&試作品


フープピアス・シリーズ最終回の巻となりました。(しかし、こんなに沢山作ったものよ・・)

◇第1弾はこちら    ◇第2弾はこちら

先日、ラヴァーグで、別のコースの生徒さんで私のピアスをつけてくださっている方に出会いました。お洋服の色とピアスを合わせてコーディネートしてくださっていました。ショートヘアにとてもよく似合っていらっしゃいました。ちょっと大ぶり過ぎたかな?と思っていたのですが、実際に着用した状態を拝見して、ちょうどよい大きさでした。その方の全体の雰囲気によく馴染んでいたのでしょうね。大変嬉しく幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。


こちらは、ターコイズだけのシンプル版

フープシリーズの写真はCANON Kiss2でマクロレンズを使って撮ったものですが、写真の仕上がりにイマイチ納得できません。カメラ側でホワイトバランスや露出など色々調整してみるのですが、なんとなく冴えないというか、コンデジのリコーのCaplioで撮ったものと比較すると、ガッカリなくらい見劣りがします。Capilioは、なーんにも考えなくても綺麗に取れたのに・・・。レンズの問題なのかな?いや、きっとやはり私のスキル不足ですね。コンデジのような最適化がマニュアルで出来ないといけないですね。

Kiss2は、花とか風景、人物などはとてもいい感じにとれるのですが、接写については、どうも何か一工夫が必要そうです。一眼レフカメラは、撮影者の技術力がモロに作品のレベルに出てしまうってことですね・・・。カメラのこと、もっと勉強しなくちゃいけないなと思いました。Kiss使いの方、もしTipsをお持ちでしたら、ぜひアドバイスをいただけると助かります。



ペリドット



アメシスト
ローズクォーツ


モスアゲート



黒くならないシルバー

2009年07月17日 | ジュエリーよもやま話
  
フープピアスの投稿にて、『Argentine Silver』と書いてしまいましたが、 Chizさんからコメントをいただきまして、ハっとしました。
正しくは、Argentium Silverの間違いでした。 うろ覚えのまま書いてしまいまして、本当に申訳ありません。この場をお借りしましてお詫びします。

さて、せっかくいただいたお題ですので、このArgentium Silverについてわかったことを少しだけ、ご紹介させていただきます。

Argentium Silverを知ったきっかけは、いつも私のブログに遊びに来てくださる、『はりいさん』からブログコメントの中で教えていただきまして、大変気になったので自分でも調べてみました。

Argentium Silverのメーカー、Argentium International Ltd.公式サイト
http://www.argentiumsilver.com/

取り扱い販売店はこちら

(この中の通販店、Rio Grandeさんにお世話になってます。)

Argentium Silverの特長はひとことでいうと、シルバーにありがちな酸化に強く、空気に触れていても黒くならないこと、それとFirescaleとありますが、(これは火ムラのことでしょうか?)、それも起こらないとあります。
そして、靱性(延性)に優れながら硬いので、キズや変形に強いとあります。

どうも、『ゲルマニウム』にヒミツがあるようです。
かなり怪しいですが、部分抜粋翻訳してみました。
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ゲルマニウムは酸素を好みます。Argentiumに含まれるゲルマニウムは、空気にふれると銅と銀に対して選択的に酸化をさせ、表面層に目に見えないゲルマニウムの保護層を形成します。ゲルマニウムの分子が表面に移動することにより、酸化物が外気温で継続的に蓄積されていきます。このゲルマニウムの選択的な酸化によって、黒ずみやムラを防止することができるのです。
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私は専門的なことはよくわからないので、ご存知の方是非フォローをお願いします!

板や棒といった地金が売られているようですが、彫金をやる方は、笹吹きのArgentium Silverを購入することでArgentium地金の作品を造形できますね。

できることなら、キャスト屋さんにも、Argentiumの扱いがあるとよいなと思いました。果たして、鋳造に使える地金なのかはわかりませんが、Argemtumサイトの作品ギャラリーをみるかぎり、可能そうです。



【ピアスフェア♪】フープピアス Vol.2

2009年07月15日 | ジュエリー作品&試作品

フープピアス第二弾です。(第一弾はこちら

すべてオリジナルデザインなので、Beaderの方にはレシピ制作の参考にしていただけそうなネタですが、彫金・WAX・CAD派にはまことにつまらない話題でごめんなさいっ。m(^^;)m

さて、オール天然石づかいといながら、こちらは、通常は私は使わないクリスタルガラスのパーツをアクセント的に使用しました。私のアクセサリー制作履歴でガラス使いははじめてかもです。蝶々のモティーフがとても可愛らしかったので・・・。色違いの同系色でまとめ、異素材の色のコントラストを楽しんでいただけるフープピアスにしました。


サーペンティン
クリスタルガラス(蝶)
淡水パール

淡い黄緑色の石は、”サーペンティン”というそうです。薄い黄色とブラウンのパーツとケンカしない石はないだろうかと探していましたら、見つけました。単体ではちょっと押しの弱い主張のない色合いですが、このように他のパーツを主役とする場合はよい脇役になりました。後で知ったのですが、サーペンティンはヒーリングのパワーストーンでもあったのですね。





ブルーカルセドニー
クリスタルガラス(蝶)
淡水パール

こちらも、ミルキーな優しいカルセドニーと、オパールのように虹色に輝くクリスタルの面白い組み合わせです。フープに使用している、Argentine Silverは、かなり堅くて真円に丸めるのにてこづりました。Silver独特の色合いを保ちながら、変色しないという特殊な地金です。




ローズクォーツ
クリスタルガラス(蝶)
淡水パール

最後はちょっと甘めなピンク使いです。蝶々のルビーのような鮮やかな色合いを邪魔しないよう、こちらも自己主張しないローズクォーツをフープ部分に使用しています。

    

ピアスやイヤリングといった耳につけるアクセサリーは、装飾品の中でも最も失くしやすいものなので、普段リングやペンダントは貴金属を買う方でも、ピアスやイヤリングはお値段 が安いものを数多く買ってバリエーションを楽しむ方が多いようです。かくいう私もそうです。しょっちゅう、なくします。以前、ダイヤのピアスを買ったのですが、すぐに片方なくして悲しい思いをしました。

今回の展示会は、作品発表というよりも、購入する方のためにできるだけお安く提供することを 第一に考え、ワイヤー作品をメインにしました。

プライシングは難しいですよね。今回は作品展示会ということもあって特別にお店の手数料が10%と破格にお安くしていただいています。だいたい1500円から2500円以内におさまるように設定しました。原価が高い素材を使った数点は2500円を超えてしまいましたが、こういう場であまり利益追求してもしかたないですものね。。。

フープピアス、まだ続きます♪

作品にご興味のある方(購入、作り方)はこちらにご連絡ください。

このブログに掲載の作品はすべて1点ものですが、石の在庫があって再制作可能なものは、イヤーアクセサリフェア展示期間の特別価格+送料でご提供いたします。
 (・・・って、こんなところで商売するつもりではないのですが・・・)

ダイヤモンドヴェール

2009年07月14日 | ROSE POSYのひとりごと
ジュエリーに関係ない話題ですが、御題が、”ダイヤモンド”つながりということで・・・。

先週、東京湾のナイトクルーズツアーに参加しました。
漆黒の静かな海から、きらびやかな東京の夜景を眺めるナイトクルーズは、東京にいながらちょっとした脱日常的な世界を楽しむことができる納涼イベントです。

私はかれこれ3回目になりますが、今回は、仕事関係で来ていたイギリス人をこのクルーズに招待しました。シンフォニー号というわりと大きめな客船で、内装はまさにタイタニックのようなクラシックで瀟洒な作りに豪華なバンケットルームでのフランス料理など、まるで貴族のようなリッチな気分を仕事帰りの姿や普段着で気軽に味わうことができます。船はからっきしダメな私も、唯一、このシンフォニーでの東京湾クルーズだけはなんとか大丈夫のようです。

東京湾から見た東京タワーが、普段の白いライトアップから、8時ごろに青色に変わりました。青色の光のヴェールに包まれた東京タワーは、なんとも幻想的でした。

何だろうと思って帰ってから調べたところ、『ダイヤモンドヴェール』というライティングパフォーマンスなのだそうです。


東京タワーのHPからお借りしてきました。
私がみたのは、この中の濃い青色が
一色のタワーでした。
カメラを持っていなかったのが残念です。

東京タワー誕生50周年を記念して去年から通年行われているそうで、17段階の光の階層がそれぞれ七色に変化するため、いろいろなメッセージが表現出来るそうです。たとえば、昨年のピンクリボンデーには、タワーがピンク一色だったのを記憶しています。でもそれは年に数度の特別なことだと思ってました。そんな年中頻繁にいろいろな色に変化しているとは知りませんでした。

2011年に地上デジタル放送に切り替わるにあたって、曳船に新しい電波塔(東京スカイツリー)が誕生し、東京タワーはテレビ塔としての役目を終えます。その後も観光施設として存続するようですが展望料金の収入だけではかなり経営が厳しいようです。できることなら、東京のめざましい発展を見下ろし続けてきたこの歴史的建造物をずっと後世まで残してほしいものです。

もうひとつ、クルーズ中にプチ発見がありました。

乗客が口々に、”あれ、なんや”、”でっかいロボットだのう”、と指差す方向を見ると、遠くから見てもはっきりわかる、とんでもなく巨大な『ガンダム』が蛍光色のライティングを浴びて海の中にそびえたっていました。はぁー?なんじゃこりゃー!外人観光客もガンダムを知っているらしく大喜びで写真撮影していました。

これも帰って調べたところ、7/11から8/31まで実物大(18m)のガンダムが展示されるのだそうです。ガンダム30周年のお祝いみたいですが、なにやら行政が絡んでいるようです。


asahi.comのガンダムプロジェクト写真集より
ライトアップされたお台場のガンダム

Yahoo特集ページより抜粋
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財団法人東京都公園協会などで構成するGREEN TOKYO ガンダムプロジェクト実行委員会は、緑あふれる都市再生と魅力あふれるまちづくりに向け、お台場 潮風公園を中心に、都民と企業・行政が一体となって東京のメッセージを発信していく新しいプロジェクト“GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト”を2009年7月11日(土)~8月31日(月)に開催致します。
同プロジェクトは、都市の緑化推進及び公園の活性化、各種の文化発信を図ることを目的にしております。
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このガンダムは、お台場という東京湾に面した埋立地に立っています。多くの人はこれを陸から眺めるわけですが、海からガンダムの全景を見られるとはなかなか面白い経験をさせてもらいました。


【ピアスフェア♪】フープピアス Vol.1

2009年07月09日 | ジュエリー作品&試作品

現在、恵比寿のAllyで展示していただいているROSE POSYのピアスを少しずつご紹介していきます。

自分がこの夏使いたいアイテムを作ったら、結局、組みモノになってしまいました。品質のよい天然石を使い、石そのもの魅力を楽しんでいただこうという趣向にしました。

今回の主力作品は、小粒の天然石ビーズを巻き付けたフープピアスです。自分で言うのもなんですが、実際につけてみるととっても可愛いです。(笑)



センター:ローズクォーツ
フープ:チェリーアゲート/ピンクコーラル

このワイヤーとピアスフックは、Argentine Silverという、シルバー特有の柔らかな白さを保ちながらも、黒く酸化しないという特殊なシルバー素材を今回初めて使ってみました。
優しい色合いの多色チェリーアゲートに彩度のはっきりしたコーラルを合わせるととてもニュアンスのあるフープができました。






淡水パール

こちらは、フープ部分に、ちょっと変わったワイヤーをつかってみました。ツイスト状になっていて揺れるたびにキラキラっとしてかわいいです。センターのパールは淡いピンク系ですが、フープの小さな淡水パールはマルチカラーなので、どんな洋服ともばっちり決まります。結局、パールものが一番ヘビーユースになりますですね。






センター:淡水パール
フープ:ラピスラズリ

こちらも、ツイストワイヤーのフープをつかいました。ラピスラズリの藍色とゴールド色はとても相性がよいです。ただ、濃色は重たくなりがちなので、センターに白の淡水パールを配置して軽快な爽やかさを出してみました。


では今日はこのへんで。。。。

マイレ、マイレ、マイレよ参れ

2009年07月07日 | ジュエリーよもやま話
ジュエリームック最新誌、『BRAND JEWELRY 』Autumn 2009号に、別冊付録として、ハワイアンジュエリー特集の小冊子がついていました。



今、ヨーロッパとアメリカでハワイアンジュエリーが大ブレイクしているそうですので、次に日本に来るべきニュートレンドとして紹介したのかもしれませんね。



秋号といっても、今から夏本番ですから、ファッション的にもハワイアンジュエリーが小麦色の素肌に似合う季節です。また、欧米のトレンドに追随する日本のジュエリー界でもハワイアンジュエリーは、”旬な”話題なのかもしれません。年齢に関係なくいつまでも愛用できることから、結婚指輪にする方も増えているようです。

本場のハワイアンジュエリーは、ハワイアンキルト同様に昔から伝わる伝統工芸として職人さんの手で1点1点手作りで作られています。大量生産のキャストものの値段を見慣れた目には、かなり高く感じられるかもしれません。ハワイの旅行土産に衝動買いできるような値段ではないことは確かです。

でも、自分で挑戦してみて、そりゃそうだよ、と思いました。
彫りにはかなりの熟練が必要です。私みたいに週末の午後、ふらっと教室にやってきて、のんびり練習してるようじゃ、なかなか上達しませんです。毎日欠かさず練習に来ている生徒さんにどんどん追い越されて落ちこぼれてます。(笑)いつか雑誌に載っているような作品が作れたらいいなぁと思いながら、自分のペースでユルユルやってくつもりです。

まだまだ練習途中なのでものすごい恥ずかしいのですが、私のブログは練習作品も失敗作も正直に見せるというお約束なので、途中経過をお目にかけますね。これは”マイレ”という、葉っぱの模様の練習です。縁は、”ロープエッジ”と呼ばれる縄目模様の彫りです。
形が不揃いですねぇ~。(笑)道具の操作に慣れるのにいっぱいいっぱいで、思い通りの形状に綺麗に形を整える余裕がない感じです。



本場のハワイアンジュエリーが値段が高いもう一つの理由は、彫るための台(リングやペンダントトップなど)の加工にも手がかかっているからではないかと勝手に想像しています。

よ く鍛錬した地金の密度が高い堅い地金の場合は、彫り口も鋭くキラっとするのですが、キャストあがりのままの密度のゆるい地金だと、やわらかくて粘りが出るため、タガネがスっと切れていかずにブルトーザーが土砂を押していくようにずりずりと地金をひきずって彫り進むため、エッジの切り口にガサガサしたバリや金属の塊が出て汚くなってしまうようです。

超痛い、My First Hawaian。はぁ~。orz われながらテンション下がりまくり。



圧縮加工された固い真鍮板ばかりで練習していて、いきなりキャストしたままのペンダント台に彫ったのですが、や、やわらかい。。。地金が粘ってグレーバーがサクっと小気味良く先に進んでくれない・・・。

校長先生からも、『やっぱりキャストしっぱなしの台はダメだってことだねー。次回からは、よくしめた地金を使ってみよう。』とのコメントを頂戴しましました。

そもそも私の実力がまったく伴っていないからしょうがないのですが、柔らかい地金でもよく練習してコツがつかめれば、それなりのものが出来るのだと思います。なんでも上達するには試練が必要ですね。

まあ世の中思うようにいかないもんです。週末にぶらっと通って、1,2ヶ月で素人がプロ並みになってたら、ハワイの職人さんはみんなくいっぱぐれてしまいますし、有閑マダムの手なぐさみみたいに、誰でもそんなに簡単に出来てしまうものだったらすぐに飽きてしまいそうです。頑張り甲斐があります。

土台は、メタルから彫金技術で台を作るか、キャストしたものをバーナーで熱して急冷したり、ハンマーで叩いたり、指輪は大きめのサイズを作ってサイズ修正器で圧縮するなどして、地金を”しめて”やる必要がありそうです。ワックスとCADで軟弱化した私には、地道な彫金作業はいやはやキツイです。orz


EARY ACCESORY FAIR 2009

2009年07月06日 | ジュエリーよもやま話
お久しぶりでございます。
ブログ、すっかりご無沙汰になってしまいました。。。。
最終更新日が6/1ですね。(^^;;

この1ヶ月間、なにやってたの??と聞かれますと、まずは、週末はハワイアンジュエリーのための彫りの練習に、平日はラヴアーグさん主催の、『EARY ACCESORY FAIR 2009』に出すピアスを粛々と制作しておりました。



ところが今回のイベント用にと張り切ってデザインした肝心のCAD作品のピアスを2点作ったのですが、キャストが提出期限に間に合わず、出しそこなってしまいまいました。ショック・・・。仕上げが完成しましたら、このブログにて寂しく”ひとり展示会”をさせていただきます。(^^;

期限に間に合った作品は全27点、ワイヤーワークまたは組み物にて、すべて天然石を使って作りました。空いている時間でチョコチョコと毎日組んでいたものです。こちらも少しずつアップしていきます。

他のクリエーターの作品を拝見しましたが、本当に皆さん意匠を凝らされたものばかりで素晴らしいです。プライシングもみなさん工夫されておられますね。イヤーアクセサリーは価格設定が難しいです。ゴム型をとったとしても、パーツが2個になる分だけ、磨きや石留めといった仕上げ作業に1点あたり2倍の手間がかかるわけですが、かといってそのままペンダントトップの2倍の値段にして売るのってなかなか勇気がいることです。とても手の込んだ一点物なのに、大変お買い得な価格設定で臨まれている方もいらっしゃいました。

お近くにお越しの方はぜひ、お立ち寄り下さい。

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『EARY ACCESORY FAIR 2009』

7月3日~8月31日まで、恵比寿のALLYジュエリーショップで
開催中です。
Allyジュエリーのご案内はこちら
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