ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

梅仕事 2013

2013年08月10日 | ROSE POSYのひとりごと


猛烈な暑さですね。じっとしているだけでも汗が噴出。
言ってもしょうがないんですが、『あーーぢぃーーー』となります。

今年も、梅酒と梅干を仕込みました。 

実は”よっしゃー!ことしもやるぞー!”といった気合いはあまり入ってませんでしたが、スーパーで生梅を見かけると、パブロフ犬よろしく無意識に梅に手が伸びてしまうんです。

梅仕事も、慣れるとなんてことのない作業なんですが、うまくできるかどうかは時の運です。
梅酒はほっといても何となく出来るのでいいのですが、問題は、梅干です。
昔は一般家庭でどこでも普通に作っていた漬け物なはずですが、『手塩にかけて』とか『いい塩梅に』といった表現からわかるように、手間がかかって難しいことも確か。毎年出来栄えが違うからこそ、面白いし、うまく出来たときの喜びもひとしおなのです。

どんなにインターネットでノウハウが公開されていても、梅を干すタイミングは、作り主が判断しなければいけません。 ”土用だから鰻を食べましょう”、ではないのです。

今年は、予想を超えた異常気象状況でして、7月も関東は天候が不安定でした。天気予報で、晴れだとしてもにわか雨が頻繁にあるので怖くて干せません。

私の中での梅を干す日の条件は・・・

・最低2日間、"晴れマーク”が出ていること (にわか雨予想もない)

・干している間、家に居られること(突然、雨が降り出したらすぐ取り込めること)

というのがあります。

そして、今週末、東京は土日続けて晴れで最高気温は37度という予想が出され、外出の予定もないため”梅日和”だと判断したのであります!

なんと、うちのアパートの外装リフォームが今日から始まりまして、足場を組むための工事が始まってしまいました。やべぇ・・・足場を組んだら、ペンキが周囲に飛び散らないための防護布をかぶせるんだよね・・・。 今週末をはずしたら、もう干すタイミングないでしょっ!!!

・・・というわけで、晴れたり曇ったりの酷暑の中で、梅を干しました。

今年は、1kgだけです。去年と同じ、”ZIPLOCK糖漬け”です。

そうそう、去年の梅干を今時期に食用開始しましたが、”Ziplock糖漬け”正解だったようです。梅酢を上げる段階で最大の脅威となるカビや菌が出ず、仕上がった梅干は、梅の快い酸味はそのままに、まったく塩辛さや塩のカドを感じさせません。糖分がたっぷり入っているのですが、甘さも感じません。”糖漬け”は、梅の風味と酸味だけがいい感じに引き出されるようです。ジップロック1枚で漬けられるのも魅力です。


・・というわけで、去年漬けた梅干は、美味しくてあっという間になくなりそうです。この美味しさを、先に知っていたら今年5kgくらい漬けてたかもなぁ・・・。

今年のも同じ製法なので期待したいところですが、なにせ1kgしか漬けていないので、美味しかったらきっと、”もっと仕込めばよかったー”となるんでしょうね。

紀州梅でもいろいろ等級があるようで、昨年の4Lに比べてかなりコブリちゃんです。でも、おにぎりにはこのくらいのサイズがちょうど良いのです。

次に梅酒。

いつもは紀州梅を使うのですが、スーパーで、今年は見慣れない群馬産の梅、しかも出荷時期が遅かったのか、毎日そのお店に通っているのに、突然はじめて見た、"見切り品”の梅を使ってみました。

なぜか、かなり色が出ている。リカーがブランデーのような茶褐色になっています。なにこの色、アク?

失敗の予感がしますが、このまま年末の味見タイミングまでほうっておくことにします

 


ガラス彫刻展 ”涼” 本番

2013年08月07日 | ガラス工芸・サンドブラスト


7月24日~28日にわたり、世田谷区の世田谷美術館分館の「清川泰次記念ギャラリー」にて開催されたサンドブラストの作品展示会は好評のうちに閉幕となりました。


私のつたない作品も、晴れてお披露目と相成りました。嬉しいような、恥ずかしいような・・・。


ガラス教室、今年初めてとなる展示会のお題は、”涼”。 

どうせなら、誰も手がけたことがなさそうな素材を選ぼうと考えたのですが、夏らしくて涼しげな題材を選ぶのに苦心しました。

夏 → 暑い → 冷たいビール → ホップ!! Yeh (^^)V

ということで、ホップをデザインすることにいたしました。

まずは、図書館や画像データベースで大量のホップの写真を観察し、つくりを理解するところから始まりまして、図案化に進みました。
手でラフスケッチを描いたあと、イラストレーターのソフトを使って最終図案を引いたのですが、ツールに慣れないこともあって、これが意外と時間がかかって大変でした。

上の小作品は、大物の花瓶を作る前に、ホップの「毬花」(まりばな)とよばれる、松ぼっくり様の実のテクスチャーについて、実験と練習のつもりで作ったものです。

・・で、こちらが、本番作品です。 花瓶の内側は、白い斑模様が入っていて、いい感じに空間を演出してくれています。

下準備の段階でのんびりしすぎてしまい、、展示会の直前までの2レッスン分で焦りながらハイピッチで彫り上げて、ギリギリセーフで間に合いました。かなり雑なところがあり、反省する点も多いのですが、サンドブラストを初めて1年目の自分としては、自己満足ではありますが、まあまあうまくいったのではないかと思っています。人様にお見せする機会があるとモチベーションが上がりますね。