ようやく心地よい季節になりましたね。いやはや、今年は東京でも経験したことがない異常な気象が続きました。気候が平準であることが、日々の生活においてどんなに大切なことかを思い知らされるばかりです。
さて、今年久しぶりにゴーヤを作りましたが、種まきが遅すぎていつもとは調子が狂ってしまいました。通常ですと、ゴールデンウィークまでには種から仕込んだ苗をプランターに植えつけていたのが、今年はもたもたしていて6月末になってからの苗付けになってしまいました。
ゴーヤも賢いもので、どんなに遅く作付けされても、時がくれば引き際を知るようです。8月も末になると、それまでがんがん伸びていたツルの伸張が止まり、葉もそれ以上大きくなるのを止め、沢山成っていた小さな実もぴったり成長が止まりました。
「なんか、急に涼しくなってきたね」
「それって、もう夏が終わるってことじゃん。」
「やば!成長をとめなくちゃ!」
「いかん、はやく子孫を残さないと無駄成りじゃ。皆の衆~、種作りの準備じゃ!」
結局、今年は最盛期の素敵な緑のカーテンの写真を撮るのを忘れてしまいましたが、ところどころ撮影したので・・・。
2024年、ゴーヤの観察日記、プレイバック一挙公開。
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今年は苗の植え付けが遅くなってしまいました。家にあるいつものゴーヤの種がなかなか芽を出さず、バックアップ対策として、はじめて花屋さんでゴーヤの苗を買いました。(それも園芸店の最後の売れ残りでした。ラッキー!)その苗から成った実が上↑の写真の子です。”アバシ”という品種だそうです。写真右下に見えるように、今年はプランターではなく、大きい植木鉢にしました。1鉢につき、苗1本で育ててみました。(アバシ1本、普通のゴーヤ1本)
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立派なゴーヤがたくさんできました。
アバシは、今まで作ったゴーヤと違い、丸っこくてずんぐり短いです。ずっしり肉厚、ジューシーでとても美味しかったです。普通のゴーヤよりも苦味は柔らかかったように思います。
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アバシの赤ちゃんたち。開花して受粉を終わった二日後にはこんなになってました。
アバシとは、沖縄の当地の言葉で、”ハリセンボン”のことだそうです。いかにもそんな感じ。かわいいですね。
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7月末の状態。実は苗を本植えしたのが7月頭ですからすごい成長振りです。よく頑張ったね!
この後もガンガン成長し続け、みっちり葉が茂って、しっかり日射をさえぎってくれる立派な緑のカーテンになりましたが、写真を撮るのを忘れてしまいました。今年は真夏でも雨が多く、湿気がひどいせいもあって、日よけしてもその不快感は太刀打ちできないほど。夏ばてですっかりヘタレておりました・・・。ガッカリ~。
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いつも植えている、おなじみの長細いゴーヤも実がなりました。
長細いのもアバシも、同時にたくさん実をつけてくれたので、そのまま成長を期待していたのですが、猛暑が落ち着いた途端に事態が急変しました。
小さい実たちが成長を止め、どんどん熟して黄色くなっていったのです。
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一部分がなんだか黄色ぽくなったかな?と思ったら、一晩にしてこうなるのです。黄色というかオレンジに近いですね。熟した実は、苦味が減って甘みが加わり、普通に食べらるそうですが、”甘くて苦い味”を想像すると、試す勇気がありません。(汗)
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通常、暑い盛りの頃に成ったゴーヤは20cmくらいまでに成長するのですが、この時期になると、小さい実たちはこれ以上大きくなることをあきらめ、発育不足ながらも、けなげに子孫繁栄のために”繁殖モード”に切り替わるようです。
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小さいまんま、どんどん黄色くなってしまい、これ以上の肥大は期待できないので、残っていた実たちを慌てて収穫しました。
もっと早く苗付けしていれば、盛夏に大きな実が大量に成り、涼しくなったころにはすっかり収穫を終えて、自然に枯れていくの常なのですが、今年は実を着け始めるのが遅く、急に秋になってしまいました。
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この子、不思議でしょう? ふたつの実が合体しています。どうやったらそうなるの?!
小さい子のほうが先に熟しはじめています。なんともいじらしくて、ちょっぴり切なくなりました。
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完熟した実(さきほどのような黄色い実)にはこのような種が入っています。実が熟しすぎるとパカーっと割れて、ねとねとした赤い液体がダラーーっと地面まで落ち、おぞましい図になるので、黄色い実も放置せずに割れる前に収穫です。赤い皮膜状のものは洗うと簡単に取れます。
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赤いのを洗い終わったところです。1.5cm程度のとても堅い殻です。
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完全に乾きました。首だけ出している亀さんのようにみえますね。いい種ができました。この子たちは、ジップロックに入れて保存しておきます。来年の春までゆっくりお休みなさい。来年はもっと早く育苗しますね。