ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

2017 ガラス展示会作品 ~睡蓮とカワセミの大皿~

2017年06月29日 | ガラス工芸・サンドブラスト

今年のガラス展示会の作品テーマは、初夏の出展に合わせて、カワセミのカップルと睡蓮にしてみました。他の出展者さんは植物(花)の作品が多く、いきものを題材にする人はあまりいないので、目先が変わってて面白いかなと・・・。

カワセミのオスは大変愛情深く、好きなメスに自分の捕った小魚をプレゼントするそうです。写真集でカワセミの給餌による求愛行動を見て、なんてキュートでけなげな姿なのだろうと胸が温かくなる気持ちでした。

そこで、今年は、かわいいカワセミちゃんを主役にして、見る人がなんとなくホンワカした気持ちになれるような、ストーリー性のある作品にしてみたいと思いました。

こっちが小魚をプレゼントする男の子。実際のカワセミも、メスが食べやすいように、魚の頭のほうを向けて捧げるそうです。なんてジェントルなのでしょう。

そして、求愛を受ける女の子。

実際のカワセミの羽毛と違い、一色の濃淡でしか表現できないのと、一発勝負で彫りながら描画していくしかないので、出来上がるまでどんな風に仕上がるか想像ができませんでした。

でも、なんとなくイメージどおりに出来たかな~、と自画自賛。(^^)


そして睡蓮。(よくハスと間違われますが、。ハスとの違いは花芯部分とつぼみの形状です)

瑠璃(るり)のきせガラスは、グラデーションがやりにくく、とても難易度が高い色です。

しかも、この器の色層の厚みが均一ではなくムラがはげしく、全体の色をが均一にできなかったところが残念な点でした。

今回の作品は、水面の風景を表現するため、モティーフの周囲のみ色を落として、背景の青を残したところです。結果、賑やかな感じになりました。

大きさは、直径26cmくらいです。左手で器を持ち、右手にノズルを持って彫るのですが、器が重すぎて、腕がすぐに疲れてしまい、休み休み出ないと続きませんでした。

カメラの写し方が悪くて、実際よりも小さい感じに見えていますが、かなり大ぶりの器です。
そうですね、今の季節ですと、そうめん鉢なんかにしたらよいでしょうか。