ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

弔事におけるジュエリーの話

2008年08月22日 | ジュエリーよもやま話
最近は、寂しいことに結婚式や二次会などの晴れやかな行事がめっきり少なくなってしまい、代りに親族縁戚の高齢化に伴い、やたらと弔事ばかりに呼ばれることが多くなりました。

私は東京在住ですが、最近の弔事に参列して、”誰かが冠婚葬祭のマニュアルを書き換えたの?”というほど、参列者のさまざまなスタイルに驚かされました。かなり無知な私でさえ、”それって、いいの??”というようなスタイルで参列している人に出くわしました。しかも告別式なので、”取るもとりあえず、駆けつけた”が許されない席です。

・クロコダイル、オーストリッチのバッグ
・サンダル、ミュール 
・一部エナメル使いのパンプス、ワニ柄のパンプス
・ロゴプレート、装飾金具が目立つブランドもののバッグ
・半そでやフレンチスリーブのワンピースのみ。(ジャケットなし)
・せっかく全身黒なのに普段のお出かけ用の色つきバッグ。

ジュエリーに関しても、気になる人がいました。

・パールの二連ネックス 
・パールなんだけど、ネックレス、イヤリング、指輪、ブレスレット、
 購入時についてたセットを”全部つけてきちゃいました” 
・大粒の南洋真珠
 (ピンポン玉のほどのシルバーグレーのチョーカーをお召しの上、珠が指をはみ出るほど巨大な指輪)
・色石の指輪(いくら肌身離さず、のものであっても、色物は弔事のときははずすか、石を指の腹に回すべきでは・・・)

あくまでも哀しみの席ですので、主張しすぎるファッションは故人や遺族に対して、失礼かと思います。心ある参列者には、知性や品のなさを露呈するようなものでもあります。

私が残念に思ったのは、まっとうな服装なのに、あまりにもみすぼらしいパールのネックレスを付けている人が多かったことでした。テリもツヤもまったくなく、黄ばんでいて、”お義理で付けています”、という御座なりな感じ、中にはオモチャのようなプラスチックのパールの人。それが若い人ならまだしも、いい歳の中高年の方が・・・。

真珠ほど、品格をはっきり表す宝石はありません。真贋はもちろんのこと、ホンモノであっても良いものと安物がはっきりとわかってしまうものです。手入れを怠って汚くなったということも見ればわかります。

冠婚葬祭ってとにかく疲れますよね。帰宅して、”アー、疲れた~!”と、真珠に大敵な汗や脂、化粧をふき取らずに適当に仕舞ってしまったりしがちです。しかも、たまにしかつけないから、その変化も気づかないし、他の綺麗な真珠を見ていないと駄目になった真珠だということもわかりません。だから、次に使うときに長年の劣化にも気づかないで、汚くなったものを惰性で着けてしまうのです。

結婚式の席ではイミテーションでも華やかなほうがいいでしょう。でも弔事におけるジュエリーはその人の格が顕著に出ます。下手な装飾品を着けていくと、わかる人たちから失笑を買うだけです。まだ何も着けない方がマシということです。

元が良質のパールでしたら、お手入れ次第でテリも色も保てます
これから、一生ものとしての冠婚葬祭用の真珠を買う方は、かならず真珠のお手入れ用の専用クロスと洗浄剤を一緒にお求めになることをオススメします。真珠を購入する店では必ずといっていいほど扱っているはずです。

そして着用後は、どんなに疲れて帰っても必ず汚れを落としてから寝てくださいね。だいたいの人はこれを怠ってまたもとの場所に戻してしまいがちなのです。

私の個人的な意見ですが、ダイヤは多少グレードが低くても大きい方が良いと思いますが、真珠のネックレスについては、粒は小さめでも、予算内で買える最高級のクラスを選ばれると良いと思います。

私も、弔事にはしばらくは装飾品なしで参列していました。ようやく真珠のネックレスを買えるお年頃にになったとき、お店の人から、”長く使うことをお考えでしたら、粒の大きさよりもグレードで選んでください”とのアドバイスに従い、7.5mm粒と小さめですが等級としては最高級の花珠を購入いたしました。10年近く経った今でもこの選択は正解だったと思っています。おそらく、おばあちゃんになっても使えるだろうと思っています。

歳を取り肌が衰えるに従い、貧相なジュエリーはそれなりに貧相に見えます。額面どおりに見えるどころか、その人を安っぽく、老けて見せてしまいます。ある年代からのジュエリーは、”肌映り”のよいもの、つまり顔色を明るくきれいに見せてくれるものでなければいけません。本人の気づき次第ですが、まず、お出かけ前に、体全体が見える鏡でジュエリーをつける前と後の自分を客観的に観察してみることをオススメします。

つやもなく黄ばんでくすんだ汚い真珠をつけることに抵抗がない人は、ストッキングが伝線していても平気ではいてしまうのと同じレベルだということだと思います。


2008年製 マイうめぼし、イッチョ上がり♪

2008年08月12日 | ROSE POSYのひとりごと

雷雨が発生しやすい不安定な天気ですが、ここ数日でようやく安定してきたので梅漬けを干すことにしました。

うめしごとの季節です♪ のトピックでご紹介した、6月20日に仕込んだ梅です。(白梅干しなので赤シソは入ってません)


梅酢がしっかり上がって、
今年はカビにもやられずに
上々です。

よく、”三日三晩干し、夜露にあてろ”、というようですが、私の場合は1日から多くて2日程度干してあげてしまいます。夜は家の中に入れます。うっかり寝ている間ににわか雨に当ててしまうのを避けたいためです。夜露に当てても当てなくてもできばえはあんまり変わらないし。(^^;かなり自己流のテキトーですが、それでもちゃんと美味しく出来るので自分の勘を信じてよいと思ってます。


ザルの上にこんな感じに並べて、天日干し開始。
下側も風通しの良いように、100均で買ったシェルフの
上に乗せます。ときどきひっくり返します。


こんな風に茶色くなったら
完了です。


よしよし。やわらかくておいしそう♪
やっぱり紀州南高梅はいいです。


うちでは、しっとり感を保つために梅酢をまぶし、
タッパーに入れて保存します。
塩がなれた来年以降のお楽しみです♪


淡水パールのラリエット

2008年08月10日 | ジュエリー作品&試作品

先週はジュエリーCAD三昧でスパークしました。(クロスのほか、リング2点モデリングしました。UP予定です。)

激しく頭脳を使うCADの後は、コリをほぐすべく癒し系の組み物でもしてマッタリしましょうか。(^^)

というわけで、淡水パールや水晶などを使ったラリエットを作りました。
実は種明かししますとこのラリエットも、組物の講座で習ってました。すでにレシピがあります。なので、オリジナルとはいえませんね。m(_ _)m


私が一番好きなスタイル。
ネックで一巻きして、先端部分で交差させます。

120cmもあるこのラリエット、いろんなつけ方のアレンジができますのでカジュアル、ファンシーいずれのスタイルにも合います。黒のサマーセーターや、白いコットンのぱりっとしたシャツにぴったりです。
ロングネックレスが流行のこの夏おすすめのアイテムでしょう。

ラリエットは、タテのラインを強調するので私のように背の低い人がするとすらっと見せる効果があります。


淡水パール、水晶、カイヤナイト
+シルバーパーツ使用

大変気に入ってしまい、またしても一人ファッションショーをやって悦に入り、私物にする予定だったのですが、作ろうと思えばまた作れるし、思い直してちょうどこの月に誕生日を迎える私の親友のバースデープレゼントにしました。


ジュエリーCADでオリジナルクロスを作る ~その2~

2008年08月09日 | ジュエリー作品&試作品
ジュエリーCADでオリジナルクロスを作るの巻その2です。

2つのデザインのミックスチャーから派生した初版デザイン
がこれです。



私のほうから、”フラットなデザインに表情をつけてみては?”という提案をすべく、曲線的なラインを出してみました。あくまでも本人のホンネの好みを引き出すための呼び水です。



すると、最初は、”なんでもいいです。おまかせします。”と言っていた友人から、思わぬ反応があったのです。
上記のデザインを見て、まずクロスの外形線のくびれたラインをまっすぐにして欲しいということと、ミル様の装飾は、サーフェス上ではなく一段落として欲しい(つまり溝を彫ってその下に落とす)という、アグレッシブな逆提案がありました。ほんとに嬉しかったです。”ヤッター!!!”と思い心の中でガッツポーズを出していました。

お洒落にちょっとこだわりのある女の子なら誰でも、自分の理想のデザインを持っているはずです。たいていは、市販品の選択肢から一番良いと思うものを選ぶのですが、フルオーダーだとなかなかうまく好みを伝えられないと思います。でも、目の前にたたき台があれば、それに対して好みも伝えやすいので、ジュエリーCADはまさに、Rapid Prototyping Toolといわれるゆえんだと思いました。

そういうわけで、最終的にはこのようなデザインと相成りました。




この前のブログエントリーに、リアルなレンダリング機能が欲しいときが来た、という記述をしましたが、それはセンターストーンをどうしましょう?という相談に及んだ時でした。

ライノセラス単体ではジュエリーぽいレンダリングができません。ジュエリープラグインを入れてもです。これにはさすがに困った・・・。

たまたま、ご本人から黒い石がいいかな、とのご希望でしたが、やはり選択肢があったほうが楽しいに違いありません。違う色を見れば気が変わるかもしれなのです。こういうケースは今後おおいにありうるわけで、今後はやはりレンダリングソフトの購入も検討しようかなと思っています。


ジュエリーCADでオリジナルクロスを作る ~その1~

2008年08月07日 | ジュエリー作品&試作品
再びジュエリーCADのお話です。

ライノセラスは、単独ではジュエリー用のレンダリング機能はありません。本格的なレンダリングをするには同じMcNeel社の”Flamingo”というソフトが必要となります。代替手段としてジュエリー用プラグインで用意された金属テクスチャーをオブジェクトにマッピングするコマンドを使って、出来上がりの雰囲気を見ることができます。
(シルバーはそこそこですが、ゴールドがイケてないんです。黄色すぎて雰囲気が逆にわかりにくい。もっと落ち着いた色のテクスチャを提供してほしいな・・・。)

ジュエリーデザイナーが顧客にプレゼンや提案するときは、爪も留めた状態にし石も載せて、高性能のレンダリング機能を使って演出する必要がありますが、造形のためだけにジュエリーCADを利用するなら、このマッピングコマンドだけあれば十分だと思っています。

リアルにレンダリングした画像をネットで展示ということも一瞬考えましたが、レンダリングに骨を折る時間があったら、最後まで作っちゃって実物を展示したいよなあ・・・、と個人的には思ったりして、Flamingoの習得は、いつか時間に余裕ができたら(そんな時が来るのか?)と先延ばしにしています。

ところが、やっぱり自分にもレンダリング機能が欲しいなぁと思う場面がやってきてしまいました。

   

友人のために、クロスのペンダントを作ることになりました。しかし、いかんせん、相手は素人さんです。デザインの希望を聞いたのですが、最初は、「何でもいい。おまかせしまーす!」と言われて困ってしまいました。でも、人の好みは千差万別、その人の好みじゃないものを押し付けるわけにもいきません。

でも、だいたいの人のスタート地点は皆同じで、”おまかせします”からはじまるんです。たいていの人は、ハートだのクロスだの、好みのモチーフまでは決まっても、そこから先のデザインを自分で描くのは難しいことです。

私の場合は、”おまかせします”と言われても、最初から提案をしません。まず、すでに存在するもので気に入ったデザインを選んでもらいます。前のエントリーでも触れましたが、過去のデザインや既存の製品をベースに、それに本人の好みを付け加えていくというビルドアップをしていくことになります。住宅展示場でモデルハウスを見て気に入ったスタイルを選んで、細かいところを施主の好みに足し引きしていくのに似ています。

アプローチとしては、以前はジュエリー雑誌を何冊か見せて好きなジュエリーをいくつでも選んでもらい、その人の好みの傾向を掴みます。今はネット時代ですから、楽天とかYahooショッピングのジュエリーカテゴリーを見て好きなデザインを教えてもらいます。

  

その友人にも、「ネットで紹介されているクロスで、気に入ったのがあったら、それを教えて。」、という”宿題”を出させてもらいました。しばらくして、彼女がネットで見つけてきたお気に入りは、2パターンあり、1つが人気ブランド、”アガット”のもので、超シンプルなプレート状のクロスです。(ちなみにアガットのコンテンポラリーなジュエリースタイルは私も大好きです。)


Agete 2008 Autumn Collection より。
超ちっちゃい!これをペントップに??
引き輪部分につけるチャームならわかるけど・・・

もうひとつは、ミルっぽい装飾が施され、先端に飾りがついた可愛いデザインのクロスでした。AHKAHというブランドだそうです。
こちらも個性的で、個人的にそのショップのコンセプトにとても共感しました。

 

しかし、コピーはいけません。私も、クリエーターの端くれとしてプライドが許しませんから~。(笑)

それなら、2つのクロスのおいしいとこ取りをして、さらにオリジナルの味付けをしちゃいましょう!ということになり、彼女と共同でのデザイン作戦が始まりました。

今回は、最初からジュエリーCADソフトをお絵描きツールのかわりに使いました。まさに鉛筆の代わりです。左右対称に書いてくれますので手で書くより効率的です。あくまでこの段階では、”絵”でいいわけですから、作りこまずに大雑把に描画し、プロトタイピングと微調整をしていきます。

その第一弾のデザインがこれです。
ここからオリジナルクロスづくりのスタートです。



画像上ではエッジがきついですが、実際にはアガットのクロスのように、仕上げの段階で軽くアールをつける想定なので、最終的にはソフト感じになるかと・・・。しかし、そういう都合のよい想像はクライアントにはできないので、ほんとうはちゃんとエッジを丸めた状態にすべきなのですが、そのためにはちゃんとソリッドモデルに作りこむ必要があり、そこで時間をとられたくないので省略してしまいました。(^^;

アガッタのクロスは極小のチャームで、最初はこのサイズで希望されたのですが、ミルや飾りや石を配置するために全体のサイズを大きくする方向で妥協してもらいました。

~つづく~

ジュエリー・デザインは98%が繰り返し?!

2008年08月06日 | ジュエリーよもやま話
今日はジュエリー・デザインのつれづれな雑文です。

プロのデザイナーで、『パクられるのがいやだから』という理由で、ネットに作品を公開しない人がたまにいます。”私はジュエリーデザイナー”、とわざわざブログで職業を名乗りながら、その作品は一切見せないっていうのもどうなんでしょうかね。

  

確かに、ジュエリー業界というのはコピー天国。音楽、絵画、建築デザインなどと違い、”盗作”という言葉はこの業界に存在しえないほど、デザインの”借用”、”流用”はデフォルト化していて、犯罪や訴訟沙汰とはなりません。

有名ブランドは、当然ながら真似され放題。刻印もパッケージもそっくりなニセモノ商品が中国あたりで大量生産されて街中に出回っていますが、いちいち訴えていたらキリがないのです。だから、最近は一流ブランドでも新作が出るサイクルがものすごく短くなってきました。デザインも大量生産、の時代でしょうか。

私は?というと、まったくパクってないといったらそれは嘘になるでしょう。私も、頭で思い描いたデザインというのは、実はどこかで既存の商品を見かけて、”いいな♪”と思った(=インスピレーションを受けた)デザインの記憶が、フォルムの一部あるいはパーツ単位で自分の作品の中に無意識にリフレインしただけ、ということがあります。

本人には他の人のデザインを真似したという意識がないだけに、人から、『このデザインさぁ、どっかで見たことがある!。』などとと言われたりすると、かなりショックだったりします。

  

山口遼さんという宝飾史研究家の方が、ジュエリー雑誌で、なるほどなー、ということをおっしゃっていたので、抜粋引用させていただきます。
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■ジュエリー・デザインは繰り返しが98%

いつも思うことですが、ジュエリー・デザインには決定的な宿命があるような気がします。それは新しいものがほとんど無いということです。つまりですね、古い国では数千年も、新しい国でも数百年も、ジュエリーを使ったという歴史があります。・・・・中略・・・

しかも、ジュエリーは小さい、せいぜい十センチ角の大きさでしょ。そこでできるデザインには限界がありますよ。建築のように、数百メートルにデザインが出来る訳じゃないです。

そうでなければ出来るデザインには限度があるわけで、デザイナー本人は素晴らしいアイデアだと思って「私のデザイン」といいますが、ほとんどの場合、過去の歴史を子細に見ればどこかに存在していたもの、というのが普通です。中には、「誰も知らんだろう」とパクって知らん顔という方もいますが。

ですからジュエリー・デザインのほとんどは、多かれ少なかれ繰り返しでして、それをどう換骨奪胎するか組み合わせるかで、今のデザインが出来ているとも言えます。
(後略)

双葉社 Brand JEWELRY 2008 AUTUMN 
山口遼氏「ジュエリー・デザインの常識」より
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今でも、ジュエリーの人気モチーフといえば、ハート、クロス、フラワー、クローバー、星、リボン、鍵、蝶、ティアラ・・・といったものが思い浮かびますが、いずれも昔から定番デザインでした。女性が、ジュエリーとして身に着けたいと思う形は何千年、何百年も変わっていないということが、あらためて凄いことだと思います。

古今東西、みんなに愛される人気のモチーフは、つまり商品として売れるということでもあります。あまりに個性的なデザインに偏りすぎると好みが分かれてしまいますし、かといってありきたりなものは作りたくないし。ジュエリーはアートでもあり、同時に商品でもあるために、普遍性と個性の両立のさじ加減が難しいところです。

  

さて、ジュエリーCADでデザインをするようになると、今まで手作りでは出来なかった芸当ができるために、複雑な、あるいは懲りすぎた過剰なデザインに走り勝ちな自分がいることに最近気づきました。

”せっかくなら、CADじゃなきゃ絶対できないデザインにしてやろう”と、ついつい余計な力が入ってしまい、手作りでも出来そうなデザインはCADでは自然に避けていたりします。

しかし、実際に人気アクセサリーショップで売れている路線は、シンプルなものばかりです。たとえそれがCADで作られていたとしても・・・・。街中を観察していても、皆さんが普段使いにつけているジュエリーは非常にシンプルなありきたりのデザインばかりです。

自分の路線は、”シンプルで自然”、だったはず。それは今でも変わっていません。今、再び自分のデザインの原点に立ち返らねば!という思いがしています。


ゴーヤ、受粉プロジェクト始動

2008年08月05日 | ROSE POSYのひとりごと
植え付けがあまりにも遅かったので、今年は無理かな??と思っていたうちのゴーヤ、6月には20cm高にも満たなかった苗たちが1ヶ月で背丈がベランダの天井まで達し、梅雨明けを待っていたかのように一斉に開花し始めました。楽しい季節の到来です。


”緑のカーテン”になるにはまだまだ、まばらですが、
遅れを挽回すべく、側枝が猛烈な勢いで成長してます。
緑のカーテンはこんな感じになるはずです。


こちらが雄花♂です。
咲く花の9割以上が雄花です。


雄花♂を横から見たところ


こちらが雌花♀のつぼみ。
最初からチビ・ゴーヤになってます。
わかりやす~っ。(^^)


こちらが開花した雌花♀です。
下にあるつぼみが雄花♂

雌花♀が開花したら、雄花♂を摘んでおしべとめしべを軽くくっつけて受粉してあげます。もちろん、自然のなすままにしてもいいですが、風や虫は気まぐれですから・・・。人工授粉すると、100%といっていいほど確実に実がなります。そこがゴーヤの醍醐味です。

朝起きて、雌花♀咲いてないかなーと探すのですが、数日に1花くらいの割合でしか開花しないので、”チビ・ゴーヤ”のついた花を見つけたときの嬉しいこと!ヨッシャー!と、ひとりガッツポーズ。その後、”ゴーヤの結婚式”を厳かに執り行ないます。


はかなくも雄花も雌花も花は1日で散ってしまいます。そして、受粉した翌日から雌花のミニ・ゴーヤの部分がどんどん目に見えて大きく肥えてゆきます。

受粉して3日目でもうこのサイズ。
2008年のファースト・ゴーヤです。

あとは食べられるサイズになるのを待つだけ。虫もつかないし、ほとんど病気にもならない丈夫な植物なので、農薬・殺虫剤は一切使用しないオーガニック栽培でOKです。


葉っぱはとても苦いので、ねねはオイタをしません。

来年は皆さんのご家庭や学校、職場でゴーヤ作りはいかがでしょうか?緑のカーテンが日よけになるし、CO2を吸収してくれるので、地球温暖化防止にも一役買います。東京でも沖縄産に負けない立派なゴーヤがとれますよ。

バーゲンシーズンのジュエリーショップ

2008年08月01日 | ジュエリーよもやま話
夏のバーゲンシーズンですね。街中はどこも、Sale、Price Off、 の文字が目に付きます。バーゲンしながらも、同じ店内でもう秋物が 展示されてます。盛夏だっちゅうに、コートとブーツを見るのは いささか暑苦しい感じです。

さて、先日、何かのついでで、あるファッションビルをブラブラしました。専門店がモール状に集まったそのビルは、フロア真ん中にアイランド状に ジュエリーショップが数店並んでいて、通路を挟んで取り囲むように 洋服や靴、雑貨のショップがロの字形に立ち並ぶ構造になっています。

ジュエリーショップってちょっと入りにくいのですが、ファッションビルに 入っていて、しかもこのように四方がオープンな店舗の作りならば、 通りがかりに気軽にウィンドウショッピングできますよね。小心者の 私には、”偵察”するのはだいたいこういうお店に限ります。(^^)

でも、歩いていて、なんだか妙な感じがしたので、あらためて見渡してみると すべてのショップがバーゲンで賑わっているのに、なぜかフロア真ん中の一番良い場所を占拠しているジュエリーショップのコーナーだけが閑散として浮いていました。 いかにも店員さんが暇そうで、その退屈ぶりが一層近寄りがたい雰囲気を 出していてました。



まあ、ジュエリーはあまり季節感がないため、バーゲンシーズンだからと いって通常展示品を特別値引きとかすることもできないのかもしれません。しかし、同じフロアの周囲の店が乱舞状態にある中で、 『うちは、バーゲンとは関係ありませんから。』みたいな顔をして何事もなかったかのようにすましているのはもったいないなと 思います。ジュエリーは、クリスマス、ホワイトデー、母の日の三大イベントが 大勝負と 言われていますが、季節のバーゲンシーズンに便乗してしまうのもよいのでは ないかと思います。

季節ごとのセールというのは、洋服や靴といった季節物の処分品ばかりにしか人が 集まらないわけではありません。季節賞与、つまりボーナスをもらった人は、金額の多寡は別にして、 なんとなくみんな財布のヒモがゆるみがちでホクホクしている時ですから。家具、電気製品、車といった ローンや月賦を組むような高額商品でさえこの時期によく売れます。 なんとなく携帯の機種変更をしたくなるのもこの時期だそうです。携帯各社も、”夏モデル”、を出すくらいですもんね。

バーゲンで人が集まるからこそ、ビジネスチャンスなのになぁと思います。 私がそこのショップの店長さんだったら?この機会を見逃さないだろうと思います。せっかく集まった人の流れを”自分”のお店に呼ぶいろんなアイデアが沸々と湧いてきました。

  

そんなことを考えつつ、別の場所で、スタージュエリーという人気のドメスティック・ブランドショップ も覗いたのですが、こちらはなんか違う雰囲気があります。人気ブランドだから、というのも あるかもしれませんが、普段より人が入っている感じです。(だから私も入りやすかった!)

 そこでは、サマージュエリーフェア「Diamond Fever 2008」という企画をやっていました。 夏限定デザイン(もちろん数量限定と銘打ってます)の商品に加えて、期間中に 一定額を購入した人には、ハート形のオリジナルポーチをプレゼントするという プロモーションを展開していました。 期間限定商品はどれもそれ以上の値段だから、その中から何か1つ買えばポーチはもらえるという算段です。


IKSPIARIのHPから借用
6/7~7/21迄でした

自分で買うジュエリーって、洋服や靴やコスメといったお買い物と違って、ちょっと格上というか、”自分へのご褒美”っていうんでしょうか、”マイ・イベント”的な特別なイメージがあります。だから、 洋服のように通常商品の在庫処分セールのような感じにしてもあまり売れないと 思うんです。やっぱり女の子は欲しいと思ったものが欲しい。

しかし、皆が衝動買いOKの気分になっている季節セール時期は需要拡大のチャンス。利用しない手はありません。でも在庫処分ではなく、スタージュエリーのように、特別な企画商品を作って普段とは違うプレミアム感を出すというのはいいアイデアですよね。いや、これは素晴らしいマーケティング戦略かと思います。日本人は”限定モノ”に何かと弱いですし、オマケにも弱い。オマケが目当てじゃなくても、今だけの限定な上に、オマケもあるなら・・・、という得した気持ちにさせる。

スタージュエリーの販促担当の人は女心を分かっている。成長企業の原点はそこにあるんですね。さすが光ってるなぁと思いました。