ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

チューリップを彫る

2012年04月27日 | ガラス工芸・サンドブラスト

今回の沈め彫りの課題は、チューリップです。 春ですしねー。(^^)

もうゴールデンウィークですよね。でも、近所にはまだまだいっぱい可愛いチューリップが咲いてますよ~。

チューリップの花びらや葉のヨレ感がうまく表現されていればいいのですが・・・

沈め彫りは、基本的に図柄の輪郭を強調して彫る技術なので、花びらのふくらみまでは表現できません。
それは、次の段階の”逆レリーフ”で学びます。


葉っぱが、なんというか・・・・、コンブみたいだなぁ。 (^^;;;;

でも、ま、だいたい、いいカンジ? (ローラ風に)  テヘペロ~。

何が難しいって・・・・・、ガラス作品を美しく写真に撮れないのが目下、私の最大の課題です。
どなたか、カメラに詳しい方、ご教示ください。


私が通う、サンドブラストのお教室はこちらです。(東京・世田谷)
Hanamizuki

きせガラスを使った素敵な作品が作れる体験コースがあります。


きせガラスに、桜咲く

2012年04月26日 | ガラス工芸・サンドブラスト


すでに東京のソメイヨシノは、すっかり、みずみずしい若葉が芽吹き、新緑の季節となりました。
東北地方はこれからゴールデンウィークにかけてが見ごろでしょうか。

きせガラスで、桜柄を彫りました。ほんとうはピンク色のお皿があれば嬉しかったのですが、今や、ピンク色のきせガラスは大変な希少品なのだそうです。濃いピンク色のきせガラスを作るために、レアメタルが原料として使われているそうで、そのレアメタルの不足による価格高騰で、この色のガラス器がなかなか出回らないそうです。

ちなみに、こちら↑が体験コースではじめて彫った桜です。希少なピンク色のグラスを使わせていただきました。

そして、今回のお皿です。色合いは地味ですが落ち着いていて、食器としてはよいのではないでしょうか。
彫刻というよりは、画を書いているような楽しさがあります。

きせガラスの段彫り技法は、濃淡やぼかしを自分の勘とセンスで入れていきます。(・・・って、私はそのどちらも持ち合わせていない!)

きせガラス自体、職人さんによる手仕事ということもあって、かぶせてある色層の厚さが均等ではありません。つまり、ムラがあるので、非常に難しいです。色層が薄くのっているところは、ちょっと油断すると、一瞬にして色が消えてしまいます。
まるで、湖に張った天然の氷の上を歩いているみたいなスリルです。

ゆえに、まったく同じ作品は作れません。
気に入った作品に出会うチャンスは、一期一会です。そこが手作りの良さなのかもしれませんね。


ブランドものなのにお手ごろ価格 ・・・COACHのジュエリー

2012年04月21日 | ジュエリーよもやま話

久々に、ジュエリーネタに戻ってきました。

私は、ブランド物に疎いので最近まで知らなかったのですが、あの革製品の老舗ブランドのコーチ(COACH)から、ジュエリーが出ていたのですね。(恥)

ブランドものに興味のない私でも、COACHの名前は、日本で流行するかなり前から知っていました。その頃のCOACHは、アメリカの働く女性たちの通勤バッグとしてヘビーデューティな製品が中心で、お洒落というよりも、とにかく丈夫でシンプル、実用的なデザインの革製品が中心でした。今のようなモノグラムの商品やかわいい色のグッズ類もなくて、質実剛健で職人気質な地味なイメージの会社でした。

さてさて、さっそく、COACHの公式サイトから、新作ジュエリーの特集を拝見しました。

デザインは、いずれも若い年代の女の子をターゲットにした、いわゆる甘めのかわいい感じです。そういえば、サマンサタバサもコンナ感じでした。

シルバー製ですが、ピンクゴールドのコーティング(=メッキ)で高級なイメージに仕上がっています。

上の写真は6通りにも使えるペンダント。真ん中のハートと、抜いたハートは裏表リバーシブルに使え、上の写真のように2つのハートを横に並べて鎖に通すこともできます。1点で、TPOに合わせたコーディネートが楽しめそうです。

さて、今日は商品を紹介したかったわけではありません。ここからは、ちょっとマーケティング的なお話です。
私の”オモテ”の仕事は、実はマーケティングです。業種違いだから偉そうなことは言えないのですが・・・。



ブランドもののジュエリー、というカテゴリーにありながら、COACHの注目すべき点は価格設定です。
下の豪華なペンダントもチャームとセットで、17,850円。  市井のSilverのジュエリーとしては、かなり安めの価格帯といったところでしょうか。それがCOACHブランドでその値段というのは、COACHファンにとっては、かなりお買い得感がありますね。


他の外資系老舗ブランドの差別化ポイントとして、COACHは、日本の若い女性が衝動的に自分買いするには、ちょうどいいお値段のところを狙ってきています。バッグを買った人が、ちょっとだけ背伸びして、”ついでにこれも・・・”という感じでしょうか。なによりも、安いにもかかわらず、”ブランドものを所有する”という歓びといいますか、ありていにいえば、”これ、Coachなのよ!”という、ちょっとだけ自慢したい女心も満たすことができますよね。

最近は、海外から大衆ブランドが次々上陸し、日本人の服飾品についての考え方がかなり変わりました。流行を先取りしたい、という女性の購買行動自体はバブル時代から変わりありませんが、ファストファッション全盛の今の時代は、老いも若きも、富める者も貧しき者も(笑)、すべての人々が、シーズン限りで着捨てる感覚で、安くておしゃれな洋服を次々と新調できるようになりました。同様に、小物や装飾品も、”安くておしゃれで、でも安物に見えないもの”が求められているようです。

COACHが、スワロフスキー・クリスタルに注目した点も、非常に巧いポイントだと思います。日本では、ネイルや携帯デコアートの世界で、スワロフスキー・クリスタルがより高級感のある素材として親しまれているので、それがジュエリーに使われていても、何の違和感もないことでしょう。 "キュービックジルコニア使用”よりも、”スワロフスキー使用”のほうが、ステータス感があります。
メーカー側からすると、スワロフスキーを採用したということは、石留めの工程が不要で、糊で貼るだけですから、制作コストの面でも大幅にコストダウンができます。

こうして、COACHは、ブランド=無駄に高い買い物、というイメージを変えてしまいました。一歩間違えば、安物のジャンルに入ってしまいそうなギリギリの低価格路線ながら、ターゲットとなる購買層を非常によく研究した商品戦略によって、ジュエリーの新ジャンルを築いたといっても過言ではないと思います。

私は、COACHの製品自体は肯定も否定もしません。ただ、日本の現在の市場や大衆の購買傾向を徹底的にリサーチした結果といえるマーケティング戦略を展開しているという点を評価しています。



ちなみに、COACHの公式サイトでは、アクセサリーは、時計・ポーチ・キーホルダー・手帳を指し、リングやピアス、ネックレスなどはすべてジュエリーというカテゴリーにおいています。


春爛漫 Vol.3 

2012年04月16日 | ROSE POSYのひとりごと

先週の青山墓地です。 東京の桜たちは、今はもうすっかり葉桜になってしまいましたが、あれだけの風雨にも耐えて、今年も私たちをよく愉しませてくれました。2012年の桜便りもこれでおしまいです。

これは航空写真のようですが、オフィスの窓から撮影したものです。ガラス窓がカメラに写りこまずになかなか良く取れました。空はちょっと曇り気味でしたが、かえって桜の花色が鮮やかです。

青山墓地は、由緒正しいお家柄や、お金持ち、著名人のお墓が多くあります。お墓というと薄気味悪いイメージですが、ここに限っては、お墓の暗くて怖い雰囲気があまりありません。”ハカラー”なる、歴史的な人物のお墓を巡ることを趣味とする人たちも良く訪れるスポットなようです。

お花見の場所はありませんが、ランチの後、桜のトンネルの下の散策はとても気持ちがよいものです。こんな大都会の中でも、こうした自然豊かな場所があるのはありがたいことです。

ふと、UFOのようなゆっくりと移動する物体を見つけました。肉眼では、ケシ粒ほどにしか見えないので、コンデジでぎりぎりまで望遠にしてみると、どうやら飛行船のようです。

フォトショでさらに画像を拡大して、色補正してみましたら、青い飛行船でした。、飛行船に乗っている人は、さぞかし楽しいことでしょうねぇ。(笑) 

調べてみたところ、どうもこの飛行船だったようです。

「メットライフ アリコ」の飛行船「スヌーピーJ号」


春爛漫 Vol.2

2012年04月15日 | ROSE POSYのひとりごと


近所に桜並木のある道路があります。 満開の時期になると、”桜のトンネル”になります。

この道は、毎日の通勤路となっているのですが、もっと”桜のトンネルの下をくぐっている感”を体験したくて、バスに乗ってみました。 空いていたので、途中の停車場からでも一番前の席を陣取ることができました。

ちょっと大きめの写真をのせますね。

うわー、期待どおりの眺望!
車高の高いバスからの景色は、歩道を歩くのとはまた違った雰囲気が楽しめます。

この桜並木、年々立派になってきて、クレーン車などの背の高い車が通るときに下の枝を折ってしまい、突然、垂れ下がってきた枝に気をとられて、後続車が事故を起こすケースがあるようです。・・・なので、上の写真左下のような看板がドライバーに注意喚起しています。でも、この桜の美しさには、ついつい運転手さんも見とれてしまいますよねぇ・・・。

終点まで、たった10分間でしたが、小さな楽しい”バス旅行”でした。


春爛漫 Vol.1

2012年04月11日 | ROSE POSYのひとりごと

ご無沙汰いたしておりました。

ようやっとゆっくりできる余裕ができてきました。いやはや、これという達成感のないまま、目の前の雑務をこなすだけの忙しいばかりの宮仕えでは、心がどんどん枯れていく気がします。

そんな萎えたハートに火を付けるために、月並みですが近所の公園にお花見に行きました。家から自転車で数分のところにある公園ですが、これがあなどれない!

立派な桜でしょう?樹齢200年以上なのだそうです。そろそろ寿命だそうで、公園管理の方々によって、必死の延命施策が取られています。昨年までは地面に枝が付いてしまうほどでしたが、木への負担を減らすために下の枝は払われていました。

桜も素晴らしいのですが、私がなによりも好きな景色があります。

東京都のシンボル木である、けやきもこの頃に芽吹き、桜の色を引き立てています。

このコントラストがとても美しくて、好きなのです。

写真では、この感動がお伝えできないのが残念です。

『春は、何人にも平等に幸を分け与える・・・・。』

ストリートパフォーマーさんも大活躍。子供たちに笑顔を届けます。

さてさて、感傷的にばかりもなっていられません。現実に戻れば、せっかく作ったのに制作半ばして放置された、トホホなこの子達。

今年こそはなんとか仕上げてやらねばなりません。

ペンダントトップとピアスになる予定です。出来上がる頃には、東京の桜は終わっちゃってるだろうなぁ。
せめて、八重桜の季節までには完成させますよ~。