ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

かわせみの水差し

2011年11月30日 | ガラス工芸・サンドブラスト

今日はガラスの話題。

結構、大きめの作品です。これは、水差しっていえばいいのかな?

まだ、ガラスの写真が上手に撮れません。照明の下だと写り込みがすごくて、昼間に自然光で撮っています。でも、ガラスってなんとなく蛍光灯の下より自然光が似合う気がします。

これが彫れたときは本当にうれしかった!だって、かわせみちゃん、かわいくて大好きですもの。

このピッチャーのガラスは、かなり厚みがあり、初心者でも安心です。(^^;
”しずめ彫り”という技法の練習作品です。

ちょっと油断したり、”まだ大丈夫かな?”といい気になっていると、かなり深く掘れてしまい、最悪、ガラスに穴があいてしまうんです。そうなってしまったら、もうボツですね。失敗しないためには、作業途中で、こまめにチェックして、ストップのころあいを見極めることが肝要なようです。

私は、まだまだ、どういった彫り具合が良い状態なのか全くわからないので、手探り状態です。
それがわかるようになったら、一歩前進なんだろうなぁ。

こんなアップにして、プロの方がみたらボロカスいわれそうですけど、まだまだ初心者の私、どこが悪いのかすらさえ、よくわかりません。なかなか、うまくできたじゃん!と毎回ひとりでドヤ顔してます。(^^;;

”しずめ彫り”は、ちょっとくらい失敗したり、細かいところをみたら欠点だらけでも、全体的に見るとなんとなーく、作品としてまとまってるアバウトさが素敵です。ガラス特有の光を通してみる陰影がなせる技かもしれません。

彫った側とは反対側からみた様子です。 裏からみてもいい感じですよ~。(自画自賛やね~。笑)

この容器は、おそらく形やサイズからして、もともとはカクテルを作るときのミキシング・グラスとして作られたものではないかと思いますが、うちでは、普段、焼酎のロックを飲むときの氷入れや、お鍋のときの差し水入れとして、とても重宝しています。花瓶にも使えそうですね。

そうそう、ガラス工芸の最初の投稿(紅葉の日本酒グラス)の時に、お教室の名前を教えてほしいという声がありましたので、お知らせいたしますねー。

世田谷区千歳船橋の、「ハナミズキ」さんです。
(ロゴ↓をクリックするとホームページが別窓で開きます。)

 

今年、1月にオープンしたばかりの新しくて綺麗なお教室です。

また、順次、習作をアップしていきますね~。


つちのこかっ!

2011年11月29日 | ねこの話


座椅子を倒してくつろいでるダンナさんの足の上で、くつろいでいるネネさんです。
(上から撮りました)

ごはんのあとは、いっつもこんな感じでして、ふたりして、こんなふうにだらけてウトウトしてます。
(ダンナのわきに、なぜか鍋のフタが・・・。そう、この日はお鍋したから~)

このぽてっとした形、まさにつちのこじゃないですか。実物みたことないけど。(笑)

貴女のあんよとおててはどこいっちゃったの?


「なにか?」

だっこ嫌いで、普段はつれないネネさんですが、寒くなると毎日こうして乗っかってきます。
うれしいような、うざいような・・・・。

 


この石、なんの石?気になる石。

2011年11月08日 | ジュエリーよもやま話

今朝、出勤中に道端にドングリがいっぱい落ちていました。 塀の上を見ると、立派なくぬぎの木がある。あー、もうそんな季節なんだなぁ。ドングリの形ってかわいい~、と見入りながら歩いていると、きらっと光るものが・・・。

拾ってみると、ルースでした。オレンジ色のきれいな石です。

残念ながら、ガードルがちょっと欠けています。大きさはこれくらい。

カットはあまり精巧ではありませんが、テーブル面のテリはとてもよいです。 なんだろう・・・。ガーネットかな? 

・・・・で、そこから数歩歩いたところに、またきらっと光るものが。まさかね~と思いつつ、目を凝らすと、やっぱりルース石!なんで~?

なんじゃこりゃ。ヘンな石。クリスタル(水晶)かなぁ。これも、欠けがあります。

染色しているようですが、表面ではなく石の内側に色が染み入っているようでもあり、なんだか不思議な感じです。

どちらも、ガラスではないようです。というのは、裏側をみても、ちゃんとファセットらしいカットがしてあるんです。

何の石だか、判る方、ぜひ教えてください~。

・・で、もって帰ってきてしまいましたが、どうしましょうね。 てか、落とし主の方、このブログ見てたら、ぜひご連絡くださいね~。(この2つの石がどういう状態にあったのか知りたくてたまらない)石枠から外れてしまったんでしょうね。このオレンジとマルチカラーが同じ台に載っていたとすると、なんだか妙な組み合わせですよね。(元のデザインが想像もつかない・・・。) それとも、ルース・コレクターのお宅に忍び込んだドロボーが慌てて逃げる最中に、ポケットの底にあいていた穴から落ちたとか。アハハ、マヌケすぎる。(もう完全に妄想の世界)

今までにも、拾ったルースがいくつかあります。綺麗だけど素人目にも安そうな石なので、持ち帰ってその辺に放置してありますが、再利用はさすがに躊躇しています。石には魂が宿るとか、持っていることでご利益や祟りがあったりするんですよね。パワーストーンの世界では、石の”浄化”なんて言葉もあります。お水に浸したり、あら塩に埋めたり、日光に当てたり、大きい水晶の上に乗せるなどというのもあります。とりあえず、今日拾った子たちも浄化しておくとしますか。

石がはずれて無くなるのって悲しいですよね。私も経験があります。しかも初めて自分で買ったリングでした。マーキスカットのルビーが5つセットされていました。サイズ直しをしてもらって、指につけて帰る途中の電車の中で、石が1個ないのに気づきました。ひぇーん。ショック!2点留めだから、取れやすくはあるものの、でも買ったその日だなんて~。翌日お店に電話したら、無料でなおしますから持ってきてくださいといわれました。出来上がりにずいぶん時間がかかりましたが、色が合う石がなかなかなくて必死に探したとのこと。良心的なお店に出会えてよかったです。石つきのリングをサイズ直しすると、石がはずれやすくなることがあります。みなさんも気をつけてくださいね。

石の祟りで思い出しました。”ホープ・ダイヤ”でしたっけ。45Ctもある青い大きなダイヤを手にした人やその家族が次々と不幸に遭うという話がありましたね。ルイ14世やマリー・アントワネットも所有したそうです。最後の所有者は、有名な宝石商のハリー・ウィンストンさんで、100万ドルで購入して、転売することなく、あちこちで展示してまわり、最後はスミソニアン協会に寄贈するのに普通郵便でポイと送ったそうな。さすが大人物ですな。彼は、さしたる不幸にもあわず、82歳で幸せな人生をまっとうしたそうです。ハリーさんはもしかすると無欲な人だったのかもしれません。彼がホープダイヤを自身の見栄や虚飾の道具にしたり、転売して利益を得ることなく、”美術品”として広く大勢の人に純粋な気持ちで鑑賞させたことによって、石の神様のお怒りが解けたのかもしれませんね。

どうせ拾うなら、こんな石を拾ってみたいなー。そりゃー、あなた、祟りが怖いので速攻で警察に届けて、いずれ落とし主が現れて、たんまり御礼をいただけるのを期待しておりますよ。(^^;; (またしても妄想)


新たな出会い

2011年11月05日 | ガラス工芸・サンドブラスト

私の自宅の近く(徒歩20分くらい?)に、サンドブラストというガラス工芸のお教室を発見しました。今年の初夏ごろにテレビ番組で江戸切子の体験をやってるのをみて、私もやってみたくなって、ネットで検索していたのがきっかけでした。チャンスって、こちらが求めていると向こうからやってくるものなのですね。家から近いことですし、とりあえず体験クラスにいってみることにしました。

サンドブラストは、ジュエリー教室でホーニング加工をするために1度だけ使ったことがありました。このツールで、ガラスが彫刻できるだなぁ・・・。吹き付ける砂をガラスに当てるだけという、とてもシンプルな動作なのですが、作る人の技術とセンスで十人十色の作品になっていく。この不思議な世界に完全に魅了されてしまいました。

昔からガラスが大好きでした。箱根のガラス美術館、ラリック美術館などはもちろん、都内でガラス工芸やアートが鑑賞できる美術展があれば、せっせと足を運んでいました。旅先で素敵なガラスの酒器を見つけては少しずつ集めていました。

ジュエリーは、プレゼントする相手が限られてしまうし、オーダーメードでない限り、自分のデザインがその方の趣味と合わなかったら、苦労して時間をかけて作っても、ただの好意の押し付けになってしまう。だから、作品に共感してくれる人に”偶然”出会うまでは、どうしても自己満足の域を抜けることができません。企業勤務のジュエリーデザイナーの方がおっしゃっていたのですが、”30点起こして1点採用されるかされないかの世界なんですよ。売れなきゃ意味がないんです。”ということでした。普遍的だと面白くないし、個性が強くても受け入れられない。

でも、ガラスの器なら、性別・年齢を問わず喜んでいただけそう・・。”うちではガラス製の食器は一切使いません!”という方はあまり存じ上げません。小皿やぐいのみのような小物なら、気軽に作って差し上げることも出来ます。「日常生活が楽しくなるもの」それがガラスだと思います。そんな理由から、もうひとつくらい趣味が増えたっていいじゃない、ということで、この世界を覗いてみることにしました。

記録のためにつたない習作もアップしていきたいと思いますが、まずは最近、外国の方へのお土産用に制作したグラスを公開しておきます。(差し上げてしまうため手元からなくなるので先に写真を取っておきました)



今の私のスキルでは、被せガラスを扱うのはまだまだ先の話なんですが、やはり色の魔力には勝てません。贈答品にするんですしね。『平彫り』ならなんとかなるでしょう、ということで先生にお許しをいただき、しっかりサポートしていただきながら、なんとか完成できました。



このグラスは、”被(き)せガラス”というそうで、江戸切子にも使われ、職人さんによる手作りの高級品だそうです。



ガラスのよさは、透けることですね。杯をかたむけるたびに風情が漂いそうです。



このグラスで冷酒飲んだら美味しいでしょうね~。


・・というわけで、新しく、”ガラス工芸”というカテゴリを設置いたしました。どうぞよろしくお願いします。



欠けたガラスのペンダントトップをリサイクルしました

2011年11月04日 | ジュエリー作品&試作品

かれこれ3年前にもなりますでしょうか。
ラリックのジュエリーをご存知ですか?』という投稿をしたことがありました。



ダンナさんの海外出張の土産の、クリスタルガラス製の赤いハートのかわいいペンダント。
裏に小さいハートさんが彫られています。

なんと~~~!!はじめて着用したその日に壊してしまいました。

このペンダントトップには同色のシルクの紐が添付されていて、首の後ろで自分で結んで使うものだったのですが、この紐が曲者でした。(シルク→すべりやすい→ほどけやすい)自宅を出て、駅に向かって歩いているときに、不覚にも紐がほどけて、道路のコンクリートにペンダントトップを落としてしまったのです。

このペンダント、エッジ(宝石でいうとガードル?)部分が手も切れそうなほど鋭利で、そこに丸腰で衝撃を受けたのだから、無事であるわけがありません。(しかも、ダンナも一緒に歩いていてその瞬間を見られてしまい、全身の血の気が引きました・・・)

あ~あ~、ショック~

 

あんな、ほどけやすい紐なんか付けなきゃよかったのに!(悔し紛れにメーカーのせいにしてみる)

これが路上に粉々に砕けてしまったんなら、もうスッパリ潔くあきらめられるんですが、致命傷を追いながらも、未練タラタラに原型が残っている。裏側が、層がはがれるようにして欠けています。



ダンナさん、ほんとうにごめんなさい!そんなこんなで、どうにもならないのに捨てるに捨てられず、そのまま放置してありました。
(ラリックのHPで調べたら、なんと日本円で21,000円もするっ。)

そして3年が過ぎ、最近、何処でだったか忘れてしまったのですが、海岸に落ちている貝殻やガラス、さんごの枝などを針金で巻いて作ったアクセサリーを見かけ、突然、ひらめきました。 そうだ! この方法で、アレがなんとかなるかもしれない! 欠けているのは裏側なので、なんとかなるかも・・・。

ん? でも、どうやって巻けばいいのかな? 

あったあった! 


ペラペラのパンフレットみたいですが、アクセサリー用ワイヤーを製造するアメリカのメーカーが提供している、初心者向けのテキストが見つかりましたので、ワイヤーと一緒に買いました。



テキストは25ページ程度で、コンテンツは、必要な道具、基本的な曲げ方、石のまき方。以上! これはシンプルで良い!
英語なのですが、写真がふんだんにあり、十分目的が達成できました。

して、記念すべき、ワイヤー巻きジュエリー(?)第一号の完成デッス。(炎の調理人、堺正明風に)

 

ワイヤーの端は、以前、ネックレスの組み物を作ったときに習った渦巻きの装飾にして、ワイヤーを始末した部分のカモフラージュも兼ねています。



まあ、最初ですから、会心のできばえとはいきませんが、なかなかいい感じ♪(自画自賛)です。
石座部分にいきなりアレンジいれちゃってます。(ちゃんと留まってますよ~)サイドのワイヤーがガラスのエッジを保護する役目も果たします。

着用してみると、裏側の割れた部分やワイヤーは全くわかりません。想像してたよりそれほどチープな印象でもありません。




ワイヤーワーク、初めて体験しましたが意外と面白いです。材料はしょせんワイヤーなので、彫金や鋳造作品に比べて、見た目的にやや高級感に欠けることは否めませんが、道具も少なくて済みますし経済的かつ手軽にアクセサリーづくりを楽しむには良い技法だと思います。

それでは次回は、いよいよ、”新しいカテゴリー”(ワイヤーじゃないです)を立てますヨ。
『ラリック』がちょっとヒントです。