ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

レンジ界の異端児?! ZITANG降臨

2012年05月08日 | ROSE POSYのひとりごと

我が家のオーブンレンジが壊れてしまいました。 電子レンジ機能がまったく動作せず。温めようとすると、食品は冷たいまま、なぜかレンジの筐体がアツアツになっていて、これは危険。使用期間約3年弱。 まだ若すぎる。ヘルシオ君・・・。見た目まだ新しいのに。(涙)

とりあえず、この子がわが家を去る前に記念写真貼っておきます。(一緒に写っているビール缶で、サイズ感を表しています)

ヘルシオは、正確には、オーブンレンジではなく、ウォーターオーブンというジャンルの調理器具です。電子レンジ(温め)と普通のオーブン、グリル機能は、おまけのようなものなんだそうです。

ヘルシーに仕上げる、という触れ込みにつられた私もバカでしたが、そのウォーターオーブン自体、ほとんど使いこなせませんでした。なにせ、調理におそろしく時間がかかりすぎるのです。節電が叫ばれている今に、大量の電気を使いながら、さらに時間もかかるというのは、どうですかね。出来上がりも全然美味しそうにみえないし。

毎日の食事作りで、多くの人が頻繁に使うのはレンジとグリル。それらの機能がヘルシオはよくありませんでした。レンジとグリルは、おまけなんだから文句言うな!といわれそうですね。つまるところ、使いもしない機能を優先してしまった私が悪かったのです。

ごめんね、ヘルシオ君。大変申し訳ないけれども、これにてお別れいたします。短い間、頑張ってくれてありがとう。m(- -;)m 

新しいのに買い換えることに決めたのですが、さあ、どうしましょうか?
あまりにも種類がありすぎると、逆に選べなくなってしまうのですよね。 でも、ウチの場合は、レンジ収納つき食器家具のサイズの関係で、まず寸法でかなり選択肢が絞られてきます。

今、世の中のオーブンレンジは、スチーム調理つきが全盛、おまけに同時調理だの、自動メニューもてんこ盛り、みたいな風潮です。しかし、大は小をかねない(笑)、ということが今回よく分かったので、とにかくシンプルで基本に忠実に、しっかり働き、それでいて省エネな機種がないか探しました。 


ネットで探し回るうちに、『なんじゃ、これ?』と目にとまったのが、三菱電機さんのZITANG(ジタング)。(メーカーさんのサイトはっときます)

http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/rangegrill/

おお!平成23年度省エネ大賞。これは期待大ですな。

まず、見た目が変わっている。高さが一般の標準的なレンジの1/3しかない。既成概念に縛られるあまり、最初はZITANGを選定候補に入れようか迷いました。しかし、口コミ、ユーザレビューなどを読んでいるうちに、利用者の満足度が高く、気になってきました。

とにかく、この商品、他の製品と比べようにも比べられる製品がないほど、まったく新しいコンセプトで作られているのです。 

ZITANGには、流行のスチームオーブンはついていません。日常の調理でもっとも良く使われる機能だけに絞って、その機能を極め、そして、とにかく調理時間を短くすることにトコトンこだわったという、今までにない製品。オーブンレンジ、ではなく、”レンジグリル”、なんだそうです。まさに私がよくつかうのはこの2つ!

調理時間が短い最大の理由は、庫内容量が小さく、高さも低いので、効率よく加熱できるから。標準的なオーブンレンジは30ℓくらいですが、ZITANGは、なんと13ℓ。レンジもグリルも、調理を早くするための三菱独自の新しい技術が取り入れられていますが、”えーい、いっそ庫内を狭くしちゃえばいいじゃーん!”というのは、まさにコロンブスの卵的な発想ですね。

アタフタと仕事から帰宅後、台所が戦場と化す我が家では、食卓に上るまでの時間を一分一秒でも短縮したいので、この製品のプライオリティ・コンセプトである、『時間短縮』は、まさに私のニーズにぴったりです。

さらに、調理時間が短いと良いことは、食材の風味や栄養を損ないにくく、そして何より節電になります。”時短具(具って何?)と、”ジパング”をもじった、くさいネーミングもなんか憎めないです。

というわけで、ZITANGを買わない理由が見つからなくなり、とうとうオーナーになっちゃいましたよー。


レンジ棚の上がスカスカに!ここで、あらためて、ビール缶で、ヘルシオとの高さの違いを見てください。(前のヘルシオ君もエントリーモデルなので、かなりサイズは小さめなほうなのです)

※ご注意:ZITANGは上部に20cmのクリアスペースを設ける必要があります。スペースセーブという点では、あまりメリットはありません。いちおう、天面の上に小物をおけるトッププレートが別売されてますが、ごちゃごちゃ上にモノを置きたくないので、私はあえて求めませんでした。



庫内の高さも、こんだけしかない!こんなんで大丈夫なのか?

・・・ということで、過去のレンジに入れていた食器・鍋類を片っ端から入れてみましたが、全部入りました。レンジに入れることがある食器で最も高さがある、ごはん土鍋釜もほらこのとおり。(ガッツポーズ)

目下、いろいろと試しているところですが、今のところは、とにかくストレスがなく、期待どおりの働きをしてくれています。えらくシンプルなコンソールですが、非常にユーザーフレンドリーで、取説やマニュアルなんぞまったく必要とせずに体感的に操作できます。液晶も黒に白で見やすい。



時短と謳われているとおりに、本当に早い!レンジは、以前の機種と同じワット数で温めても、とにかく出来上がりが早いです。ワタシ的にうれしいのは、目標温度表示がされるので、自分の好みで調整できること。(微調整したいので、強く、弱く、みたいな大雑把な機能じゃだめなんです)

グリルは、上下ヒーターだけでなく、背面がコンベクションヒーターになっているので、3方向に熱源があります。途中でトレイを前後入れ替える必要がありますが、それでも早いから許せる。予熱がいらないから、あっという間です。しかも、美味しそうな焦げ目がつきます。揚げ物の温め直しも、外はカリっとサクっと上手に仕上がります。

しかも、稼動音がとても静か。家族が寝静まった夜中も調理できるよう、出来上がり音を調整できます。そして、なんと、待機電力もゼロですよ~。レシピ数は多くないですが、普通によく食卓に登りそうな料理の自動調理メニューもついていて、私としてはこれでじゅうぶんかな。

オーブン用の角皿はセラミック製ですが、このトレーこそが、"レンジ→オーブン”の自動調理を連続技で行える秘訣なのです。(金属の角皿だとレンジは使えない)しかも、料理によっては、そのまま食卓に出せて大変便利です。

この製品の利用者の満足度が高い理由がわかる気がします。とにかく、細かい点まで配慮が行き届いている。道具はこうでなくちゃいかんです。(^0^)買って後悔のない商品だと言えると思います。


三菱電機さん、今後の戦略はどうなのかな。ZITANG一本でいくのか、それともそれすらも完全撤退してしまうのか・・・。いい線いってると思うから、頑張って欲しいな。

そういえば、私の以前の携帯電話機も、三菱電機でした。

(ねねさん、お久しぶりー) 

個性的です。レトロぽくてかわいいです。
今でも、目覚ましアラームとして使ってます。(^^)


三菱電機さんの製品は、独創的というか、一種独特の美学的なオーラを感じるんですよね。


きせガラスで、『葡萄』を彫る

2012年05月04日 | ガラス工芸・サンドブラスト


ある友人への進物用に使いたくて、先生にムリを言って、きせガラスを使った作品づくりをセットしていただきました。前にもご説明しましたが、きせガラスの”きせ”とは、”被(き)せる”という意味で、透明または淡色ガラス器の上に、熱溶解した色ガラス層を、あたかも着物を着せるように被(かぶ)せる技術です。ぜひ、色ガラスをかぶせる瞬間をナマで見てみたいものです・・・・。


きせガラスは、まだ平彫りしか経験がないのですが、初めて、"段彫り”という技術にチャレンジしました。この時点では教室の”段彫り”のコースはまだ先ですので、今回は特別に先生にガッチリとサポートしていただいております。


ブドウの粒の遠近感を色の濃淡で表現しています。これが大変難しい。どの辺で彫るのをストップすればいいのか、よくわかりません。そもそも、頭の中で完成 形のイメージができていないせいもあり、手探りで彫っています。まだ大丈夫かな?と漫然とノズルを当て続けると、アッと言う間に色が飛んでしま う。
このタイミングがわかるようになるには、とにかく経験を積んでコツをつかむしかないでしょうね。
まあ、今度の作品は先生が失敗しないように見守ってくださったので大きなミスはなかったと思います。

 



さて、サンドブラストは、かなりの根気と集中力が必要とされますが、練習用の透明の厚いガラスではなく、高価な”被せ”ガラスを使うとなると緊張感もマックスです。(きせガラスに"練習用”というのはないのでいきなりプロの方と同じ素材を使うことになります。)それだけに、オシャカになれば、精神的なダメージだけでなく、金銭的なイタさ、ガラス職人さんへの申し訳なさも伴いますので、”失敗したくないぞ~”という妙な気負いが付きまとってしまい、彫っている間ジェットコースターに乗りっぱなしのような感じに強烈にテンションが上がります。

そうして、毎回授業を終えた後は、精魂尽き果てて(オオゲサな・・笑)ぐったりくたびれてしまうのですが、そんなときに、先生が入れてくださる、ありがたい”お疲れ様コーヒー”で、ほ~っと一息ついて、気持ちを切り替えてから帰途につきます。

プロの方は、経験と勘を頼りに先を読みながら制作していくので失敗を避けることができますが、初心者の私は、まったく先を読むことができず、何をどうすればどうなる、という因果関係(つまりコツ)もわかっていないので、おっかなびっくり、”こんな感じ?”、”こうかな?”と試行錯誤で、進めていきますが、慎重にやっているにもかかわらず、失敗は予期せず、突然やってくる。(笑)しかも、失敗が眼に見えた時点では、もう取り返しがつかないというか、ごまかしができないと言うか・・・。

その時点で、『もう、これは完全に失敗作に決定なんだ』という敗北感でやる気を失い、半べそかきながら、最後まで仕上げますが、出来あがったものを見て、ますます凹み、誰のせいでもない、この自分のしでかしたことのくせに、怒りがフツフツと沸いてきてしまいます。

よく、陶芸家の先生が、『気に入らん!』と怒りながら作品を叩き割っているシーンがありますが、あの気持ちに近いですね。でも、何事も、失敗しないと学べないというか、進歩できないですものね。
初心、忘れるべからず・・・・です。(^^)


私が通う、サンドブラストのお教室はこちらです。(東京・世田谷)
Hanamizuki

きせガラスを使った素敵な作品が作れる体験コースがあります。


金が高い(涙)

2012年05月01日 | ROSE POSYのひとりごと

(写真↑は、ハナミズキです。文字ばかりもなんですので、近所の公園で撮った、つれづれのMy Photoもお楽しみください。)

そこのアナタ、タイトル見て、”なにをいまさら”、って笑ってます? そうですよね。

金相場がだいぶ落ち着いてきたとはいえ、高止まりしている感じがします。いざ、購入する側になってみると、本当に高いなと実感します。

K18のゴールドのネックレスチェーンで、スライドボールで自在に長さ調整できるすぐれものの商品があるのですが、これは、2年前に16,000円で某店で購入しました。その時は、ホワイトゴールドを買ったのですが、先日、ふとイエローゴールドのチェーンがほしいなと思って、会社の帰りに以前買った同じ店に寄ってみました。その商品は定番品だったようで、まだ店頭に存在しましたが、価格が29,800円に値上げしてました。(WGも同じ値段)


田中貴金属での2010年の金平均価格は、3,477円/g、2011年は4,060円。今現在が4,500円前後を行ったり来たりでしょうか。 いくら値上がりしたからといって、2年で小売価格が約2倍というのは、消費者の側からすると納得がいきませんでしょう。 

『欲しかったんでしょう?たかが3万円でしょうが。さっさと買っちゃえば~』という威勢のいい私と、
『だってさー、2倍近く値上がりしてるんだよ・・・』と考え込む私が頭の中でケンカしている・・・。

 


2年前でも特に安いとは思わなかった商品を、さらに高値で買うのは悔しい気がします。インドや中国の成長に伴って金需要も拡大し、上げ一方の相場となっているので仕方がありませんが・・・。

 ・・・で、結論は、

『別に今でなくていいか・・・。』 『別に金でなくていいか。』

買わずに帰ってきました。 2年前の値段を見なかったら、とっとと買っていたでしょうに。
でも、一晩寝たらもう、ゴールドチェーンのことはすっかり忘れていました。(笑)

最新の家電や電子機器は、一度欲しいと思い出すと、購買熱が留まらなくなります。”だまされるものか~”と冷静になろうとしますが、ネットでいろいろ調べたりしているうちに、心の中では必死に買わねばならない理由を探して、結局のところ買っている。(笑)でも、洋服とか装飾品というのは、そのときはなぜかやたら欲しいと思ったのに、ちょっとネガティブ思考が入ったり、または、いったんその場を離れたら、もうどうでもよくなってることってありますよね。


話が変わりますが、現在、日本経済は、指標上は底をついて、徐々に回復基調にあるそうです。しかし、ある経済研究所の話によると、震災後、消費者の購買パターンが大きく変化してきており、もっと景気がよくなったら、以前のように大量消費時代に戻るかというと、そうはならない、とのことです。

日用生活品や普段着、日々の食材は、安売り店を利用してとことん切り詰めて節約する。しかし一方で、時々、高級飲食店で美味しいものを食べる。デパ地下で買ったり名店からお取り寄せする、あるいは、長期休暇に家族で海外旅行に行く、といった具合にメリハリをつけてお金を使う人たちが増えています。

”安物買いと贅沢”、一見矛盾しているようにもみえますが、同じ消費者の行動が2極化しているようですね。みなさんはいかがでしょうか?


さて、節約癖がもともとない人たちが、ムードに流されてムリに節約しても、長くは続かずストレスがたまってしまうそうで、震災後の自重ムードや節約ブームに、そろそろ人々がガマンの限界を感じている時期が、ちょうど今このタイミングだそうです。春になって気候もよくなれば、人々の行動も前向きで活発になりますしね。

その兆しとして、デパートでは高級品の売り上げが堅調に伸びており、とくに、高級時計の売れ行きが好調だそうです。 時計に需要が戻ってきたということは、宝飾品や美術品といった分野にも、じきにプチ需要の波が来るか、この波がこなければ、日本人の贅沢に対する価値観は完全に変わってしまったといわざるを得ません。