ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

『女性がXmasプレゼントに欲しいもの(2011ランキング)』から思うこと

2012年02月27日 | ジュエリーよもやま話

時期が外れてしまいましたが、もうすぐホワイトデーということもあり、あえてトピックスにしました。

某テレビ番組の取材結果で、女性がクリスマスプレゼントに欲しいもののランキングは以下の結果でした。

1位 ブランド物のアクセ  (1.Tiffany 2.4℃ 3.Channel)
2位 ブランドバッグ  (1.MIUMIU 2.Louis Vuitton 3.Gucci )
3位 ブランド腕時計(1.FoliFoli 2.Cartie 3.Channel)

全て、”ブランドの○○”、、、というご指名つきなんですね。誰が見ても、”あのブランド”とみてわかるものが欲しい、というのはやはり、同姓を意識した(友達に勝ちたい、目立ちたい、上流志向の女に見られたい)女心の表れでしょうか。

特筆すべきなのが、アクセサリーの2位に日本のブランドに入っていることです。

以前の調査では、アクセサリーもすべて海外ブランドでした。(たしかCartie。ネコも杓子も、トリニティとかラブリングとかバングル・・・)もしかして、4℃が日本のブランドと知らない人も多いのかもしれません。

今は、ブランドもノーボーダーの時代。SONYを自国の企業だと信じて疑わないアメリカ人もいますし、UNIQLOやMUJIも、世界中にファンがいます。 人々が好む商品コンセプトに国境はありません。品質や価格面での顧客満足をさらに後押しするサクセスファクターが、”ブランド”です。○○を持っていることにステータスを感じる、あるいはカッコイイ、心地よい、○○を人に贈ると喜ばれる・・・といった、ユーザーエクスペリエンスを突き詰めれば、ブランディングを無視することはできないと考えます。

私が好きな日本の世界的ブランドに、”Imabari”があります。

愛媛県の特産、今治のタオルに冠せられたブランドです。四国で生産される、一定の基準を満たした高品質のタオル全般に称される、地域特産品ブランドで、今ではこのマークは高級タオルのステータスシンボルになっています。中国などの輸入品に押され、衰退する一方だった四国の繊維産業でしたが、新しいブランド戦略により、今治タオルは高品質の商品として再びその価値を見直されるところとなりました。このimabariブランディングの成功には、立役者となったプロのブランドクリエーターの存在があります。

ご参考: 今治タオルプロジェクト

良い商品の条件には、もちろん、品質、デザイン、機能性といった基本的な評価要素がそなわっていなければなりませんが、人々に好まれるために必要な最後の成功要因は、『ブランド』だと思います。日本のメーカーは、企業規模に関係なく、ブランド戦略でも頑張れば、世界を相手にできると信じています。

・・・とはいえ、なにがなんでも自社内でブランド戦略を立案・実践しようとすると、メーカー目線の自画自賛的なコンセプトを押し付けることになりかねません。 自社に高いブランディングスキルがない場合は、imabariのように、専門のコンサルタントにブランドプロジェクトをアウトソースするというのも手だと思います。コンセプトやロゴをお金を出して人に考えてもらう、なんていう習慣がなかった企業にとっては、一見、無駄な投資のように見えますが、後から得られるメリットの大きさを考えればお安いものだと思います。


ベネチアングラスのストラップ

2012年02月19日 | ジュエリー作品&試作品

先日、デスクの引き出しを整理していたら、もらったのか買ったのか、入手時期もさだかではないベネチアングラスのビー玉が出てきました。直径が10mmくらいあります。きれいなラズベリーのような色合いで、細かい銀色の箔が渦巻状に模様を描いています。

たった1個をどうしたものか・・・。

ベネチアングラスは、小さくても1つ1つが熟練した職人さんの手作りですから、この小さな作品をぞんざいにすることなく、アクセサリーを作ってみることにしました。

今回は、この球をパーツ化するのに、スクエア・ワイヤーを使ってみました。通常のワイヤーは切り口が円状ですが、このワイヤーは正方形をしています。

以前買った英語のワイヤーラッピングの本には、ワイヤーや石を巻くのはスクエアワイヤーのほうが向いているとありました。スクエアのほうがラウンドワイヤーより接触面が大きくなるので、固定しやすいのだそうです。

”かご”(ケイジ)と呼ばれるこの巻き方、とても簡単ですが、しっかりしていて、穴がない石もこのようにジュエリーパーツとして使うことができます。

ガラスが比較的重いので、他のパーツは軽量なパール、さんご、ワイヤーのお花にしました。
パーツもりだくさんなストラップです。


薔薇のグラス

2012年02月14日 | ガラス工芸・サンドブラスト


沈め彫りの課題も先に進むにつれて、徐々に難しくなってきました。
・・・と、同時にサンドブラストの楽しさも増して来ました。 

手前に見えるものほど深く彫り、遠くなるほど浅く彫って遠近感を出していきます。この薔薇の場合、まず、手前のガクからはじまり、次に花びらを手前から奥へ、奥のガクでおわり、最後に葉、茎という順で彫ります。同じレイヤーのパーツはすべて同じ深さに彫ることが求められますが、なかなかこれが難しい。小さいパーツや葉脈などの面積の少ない部分ほど注意しないといけません。面積が広い部分と同じ調子で作業してしまうと、あっという間に深く彫れてしまいます。

この作品も、はっぱがちょっとでしゃばり気味。
最も強調すべき花の部分をもっとしっかりと彫るべきだったかと、今となっては思います。

裏からみた様子です。

コップとして使うより、フラワーベースとして使いたい感じの器です。(ステムが短すぎて持ちにくい。笑)
これに薔薇を活けたら、ベタすぎでかね。


しあわせのあんきも (*^__^*)

2012年02月12日 | ROSE POSYのひとりごと


なんか、ますますノンジャンルなブログと化しつつありますが、今日はフード・ネタです。

スーパーの魚売り場に、『あんこう鍋セット』が売っていました。あんこうがスーパーで出回るようになったんですね。でも、あんこう鍋、家で食べたいとは思わないかなー。コスパ悪すぎ・・・。

・・・と素通りしようとしたその時、鍋セットの脇に、1つだけ、なんだかグロいものが、ひっそりと置かれているのを発見・・・。怖いもの見たさに(笑)眼を凝らすと、なんとー、それは、『あんこうの肝』でした。 

一パック(1肝)94円也!! 

あんきも鍋セットは、1000円もするのに、肝、やっすっ~。
これは、お買い上げ決定でしょ!

さっそく、”あんきもポン酢”を作ります。工程が多くて面倒ですが、難しいことはありません。

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1)あんきもを洗って、お掃除する。 (筋、血合いを除去)
2)生じょうゆに5分ほどつけてから、日本酒で洗う。(臭みが抜ける)
3)キッチンペーパーで水気をよくとる。
4)まきすの上にアルミホイルを置いて、あんきもを載せ、形よく巻く。
5)アルミの両端をねじってソーセージ状にする。(きつめに!) 
6)包みにつまようじで穴を数箇所あけて、煮立った蒸し器で、20分ほど蒸す
7)あら熱を取って、冷蔵庫へ。(冷えることで適当な硬さに固まる) 
8)アルミの包みごと、包丁で輪切りにし、アルミ箔をとりのぞく
9)わかめを添えて、ポン酢で!  
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以上、 94円で、お寿司屋さんに負けない”あんきもポン酢”の完成ですっ!

あんこうは足が速い魚だけに心配していた生臭さはまったくなく、それはもうクリーミィで、
ムースのようにふんわりとなめらかで、大変美味でございました。

冬は寒くてキライだけど、この季節だからこそ、そして日本だからこそ味わえる味覚があります。


クロスモティーフのペンダント

2012年02月10日 | ジュエリー作品&試作品


大好きなクロスモティーフです。相変わらず、安易なワイヤーワークです。
メタルワークの作品を期待している方、こんなんでお茶を濁してごめんなさい。 

で、ちゃっちゃと作って、ちゃっちゃとアップするにはワイヤーものはお手軽でよいのですが、いかんせん、飽きっぽい私のこと、すでに飽きつつあります。(飽きると言うことは、つまらないということか?)

まあ、そんな感じでダレ気味の状況ですが、通販で買ったワイヤーがまだ一杯残っているので、それがなくなるまであと何作品か作ったら、また地道にワックスほりほりに戻ろうと思います。

サンドブラストを始めてから、なかなかまとまった時間が取れなくて、ジュエリーのほうの本格的な創作活動が滞ってます。時間だけでなく、経済的にも2つの工芸は両立が難しいですね。



ああ、そういや、思い出しました。つくりかけの桜モティーフのペンダント。あれも鋳造してから、そのまんま放置状態で仕上がらないまま、もう3回の春を過ぎてしまいました。(^^;;今年の春までには、仕上げてあげることにしますか。


クローバーのペンダント

2012年02月10日 | ジュエリー作品&試作品


こそっと、画像だけおいておきまーす。

使用材料: 
アーティスティックワイヤー、スワロフスキークリスタル、淡水パール、メタルボール、バチカン

石を包むアクセサリーに続いて、こんどは、ワイヤーでオブジェクトそのものを作るアクセサリーに手を出しました。ワイヤーでつくるジュエリーは、難易度からいうと、工芸というより手芸の域になるかと思います。