ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ちいさな”愛”をつくりました

2008年04月30日 | ROSE POSYのひとりごと

私の勤める会社では、年に一度、社員が社会奉仕をする行事があります。今年もその季節がやってきました。いろんなイベントがあるのですが、私が毎年参加するのは手作りのお菓子のチャリティ販売です。作るのも売るのも買うのも社員。売り上げ金は、私設の児童福祉施設に寄付します。 
   

私、料理は好きなのに、正直言って菓子作りはまったく興味をそそられません。(辛党ですしね。)それでも年に一度のこの行事のときだけ、お仕事と思ってお菓子をこしらえます。

今年は、5種類のマフィンを焼きました。


■手前: 白ゴマIN & 黒ゴマOUTマフィン(オリーブオイル風味)
■奥 : 黒ゴマIN &白ゴマOUTマフィン

(”IN”とは、スリゴマにしたものが生地に入っている)


■手前右: コーヒー&ココナツマフィン
■手前左: 紅茶マフィン
■奥   : 抹茶&チョコチップマフィン



きれいにラッピングして、あとは販売担当さんにおまかせです♪
会議室がお菓子屋さんにヘンシンし、お昼休みやお茶の時間にワラワラと財布をもった人が集まってくることでしょう。

お菓子を作り終えた後は、甘い香りも手伝って、なんともいえないハッピーな気分になります。ジュエリーが上手く作れた時の嬉しさとはまた、違う気分なんですよね。食べる人に喜んでもらえる上に、ちょっぴりだけど社会に奉仕できたかな、という自己満足感。この気分を味わいたさに、毎年お菓子を焼いているといっても過言じゃないかも?

ひとりひとりが出来ることは微々たるものでも、小さな善意が沢山集まれば、大きな力になるんですよね。

皆さんの会社やお店、ご家庭でも、年に一度、地域社会にちょっぴり奉仕する日を設けてはいかがでしょう。
良いことをしたら、きっと良いことが還ってきますよ♪ 

   

便利なものを見つけました!

2008年04月29日 | ジュエリーよもやま話

すでにご存知の方も多いかと思いますが、工具屋さんでおもしろい商品を見つけました。『ナノジュエリー』という、シルバー製品の酸化防止剤です。ググれば、たくさんでてきますが、いちおう、SUZUHOさんのHPがわかりやすいので、リンクしときます。
 
シルバーは、ロジウムメッキしていないものは、空気に触れてしばらくすると表面が酸化して黒っぽくなったり曇ったりしてしまいますので、磨き布やシルバー専用の洗浄液でたびたびお手入れをする必要があります。それがどうしても面倒でシルバーを敬遠する方もいらっしゃいますし、お店側も”お手入れフリー”を付加価値に謳って、ロジウムメッキかけちゃうところが多いと思います。

私はシルバーの独特の白色が好きなので、意図した場合以外は、極力ロジウムメッキをかけたくありません。メッキをかけると全く違うニュアンスになってしまうからです。

シルバーの白はやわらかく温かい印象の優しい銀色ですが、ロジウムメッキは、どちらかというと青っぽいクールな印象になります。好き好きなのでどちらが良いとか悪いということはありません。ただ、私の好みはシルバーの地色だし、一流ジュエラーのシルバー製品はあえてメッキかけてませんしね。”お手入れしながら末長く愛用してほしい”という造り手の気持ちがこもっているのだと思います。

私の作品のいくつかを恵比寿のジュエリーショップ、ALLYさんが展示してくださっていますが、シルバーなのでどうしても時間が経つと表面が黒くなったり曇ってきてしまい、スタッフの方にお手入れの負担をかけてしまい、いつも申し訳なく思っていました。

何か、ロジウムメッキ以外で、シルバーの元の色を損ねずに酸化を遅らせるものはないかと探していたところ、出会ったのがこの『ナノジュエリー』です。この商品は、シルバーに非常に薄い皮膜をコーティングすることによって、酸化や変色を遅らせるものです。通常の着用使用で半年間は持つそうで、展示している状態ならば、1年くらいは酸化しないでキレイな状態を保てるそうです。

使い方は簡単で、 ”ナノジュエリー”の瓶の中にシルバー製品を入れて、1~2分間、時々ゆすりながら浸して、あとは水洗いすればOKです。何度かこの工程を繰り返すとさらに効果が長持ちするそうです。コーティング後の見た目はコーティング前とまったく変わりません。

店員さんに使い方を聞いたのですが、また酸化して汚くなってきたら、普通に洗浄液と磨き布のお手入れできれいにした後、再びナノジュエリーをコーティングすればよいとのことでした。

展示会といったシーンで、他の作品のいぶしの影響から自分の作品を守る用途としても、”ナノコーティング”は有効なのではないでしょうか。

純銀粘土のある展示会に出品した人から、『自分の作品が真っ黒になってしまい、晴れの舞台が台無しになった』、とブウブウ文句を言っていました。会期の最終日にイソイソと友人をゾロゾロ連れて見に行ったら、せっかくの力作が汚く黒っちゃけており、その場で脱力したそうです。その作品の隣にはかなり巨大ないぶし仕上げの作品が置いてあったそうで、周りの作品はもれなく、いぶされてたそうです。(笑

いぶし液の種類にもよるかもしれませんが、いわゆる温泉成分のムトーハップ系のいぶし液(古美術仕上げ液と呼ばれることも)では、いぶし仕上げしたばかりだと、どうしてもイオウ成分が数日間は気化を続けるらしく、近くにおいてあるシルバーも着色させてしまいます。もちちろん、そのいぶした作品自体もイオウ成分の気化によって自分自身をいぶし続け、意図してない部分も黒くなってしまうので、落ち着くまで数日間は置いておいて、最終的にもう一度磨いてやらないといけません。

これは私自身も失敗経験があります。前日にいぶし仕上げしたばかりのシルバーのペンダントを友人の誕生日にプレゼントにあげました。彼女は律儀にも次に会った時にそれをつけてきてくれたのですが、地金全体が中途半端な褐色に染まっていて、”ありゃりゃー!こりゃ申し訳ないっ!”ということがありました。(しかも、ご丁寧にも、酸化しないように、とチャックつきのポリ袋にいれてあげたので、あとから気化した成分が回って、満遍なくいぶされちゃってたようです。。。。)こんなものをようつけてきてくれたわい、と彼女の友情に涙しそうでした。むろん磨きなおしてあげました。

ちなみに、シルバー製品は着用後、ティッシュや布でチャチャっと汚れを軽く磨いて、チャックつきポリ袋にいれて密閉してしまっておくと、酸化をかなり防げます。私自身がつけるジュエリーもそうやって保存してます。


ブラックシェルと淡水パールのロングネックレス

2008年04月27日 | ジュエリー作品&試作品

桜リング・オシャカ事件ですっかり創作魂が萎えたROSEですが、そうそういつまでも凹んでもいられないっつうわけで、気分転換にちょっと寄り道をしてみました。

最近、TVや雑誌でタレントやモデルのファッションを見ていると、ジャラジャラっとしたロングネックレスやラリエット、大ぶりな玉のチョーカーネックレス使いがやたら目に付くようになりました。パールをカジュアルにアレンジしたものや、ペンダントとネックレスの二連技もよくお目にかかります。
貴金属の高騰のせいなのかな?というのは深読み過ぎで、おそらく、今風の小物使いのトレンドなんだと思います。

こうしたいわゆる”連モノ”、”組モノ”もれっきとしたジュエリー(またはアクセサリー)ですが、なんとなく、”作ろうと思えばいつでも出来る”的な感覚があって、とくに興味も持たなかったのですが、しかし、これが”トレンド”ということであればさっそく首をつっこまないではいられず・・・。(^^;

実は、私は連モノ・組モノは正式にはやったことがなくて、過去にたった一度だけ、独習でビーズのネックレスを作ってみた程度。


唯一無二のビーズ作品。
”キッチュ”つうか、まあありていに言えば安物アクセ。
やっぱ、ビーズは所詮はホビーの域を出ないわ。 

   

でも、古代の装飾史からいっても、玉と玉を繋ぐ『ネックレス』というのは宝飾の基本の基本なんですよね。ジュエリーの領域からないがしろにしてはいけないカテゴリなのです。

プロの真珠屋さんのような、ラグジュアリーな連モノが出来るようになりたい・・・。そんなわけで、本格的に連モノジュエリーを教える講座に行ってみることにしました。糸加工やワイヤーなど何種類かの工法をマスターすれば、ひととおり商品になる連モノができるそうで・・・。パールの糸替えなんかもできるようになる、とのことでさっそく申し込みました。

連モノお初作品です。Copyrightが入っていないのは、与えられた素材で作るという教習作品だからです。あまのじゃくなROSEの場合、お手本と全く同じにするのがイヤで、出鱈目に再構成したのですが、やっぱり胸を張ってオリジナルと言えないと思うのでレジェンドをはずしました。



玉を繋ぐのはやっぱりお約束の”9ピン”か?と思いきや、いきなり、『めがねつなぎ』という方法でした。めがねつなぎは、手間はかかりますが、9ピンに比べて強度があるので引っ張ってもそう簡単には切れません。高級ジュエリーに使用される繋ぎ方だそうです。ワイヤー巻き巻き、ワイヤー巻き巻き♪



もひとつ、楽しかったのが、”おまけ”の『ワイヤーワーク』。ブラックシェルの表面にシルバーワイヤーをまるめたり渦巻きをつくったりして装飾を施します。これがかなり楽すぃ~♪



ジュエリーCADも、ワックスほりほりも楽しいですが、なにより石好きな私としては、”組モノ”も今後注目していきたいカテゴリーです。

そうそう、このシェルネックレス、出来上がってから”ひとりファッションショー”をやってみたところ、意外といろいろなお洋服に合うんです。チュニックにジーンズのユル系ファッションにも、ごくフツーなニットアンサンブルにも、かっちりしたスーツの”イン”にも、ぴったりでした。

    


桜 散る・・・・

2008年04月26日 | ジュエリーよもやま話
4月は良いコト、悪いコト、いろいろとイベント?続きですっかりブログご無沙汰してしまいました。

さて、CADで失敗してワックス仕上げでなんとかリカばった、桜のCADリング、の顛末です。

結論からいくと、失敗に終わりました。キャストが上がった後に巣埋めをしようとして火を当て、自分でオシャカにしてしまったのです。

上記の画像では、未仕上げですがフォルムは手前ミソながら、なかなかいい感じ。でも、これは溶けてない側を撮ったムナシイ写真なんです。

なぜ、そんな”大惨事”になってしまったのか・・・。

キャスト直後の写真を撮り忘れたのが悔やまれますが、リングのサイドにかなり目立つ大きくて深い巣がありました。なんとかロウ付けで埋めようとしたのですが、桜の透かし部分はかなり地金が薄く、しかも火の回りが思ったより速く・・・・・。
あっという間でした。 桜、炎上~。


桜、散る・・・・。サ・ヨ・ウ・ナ・ラ~

地金を溶かしてしまうなんて、彫金を始めたての頃以来、ほとんど侵したことがない失敗でした。シルバーって地金全体を十分に熱しないとロウがうまく溶けてくれませんし、しかも狙った穴にうまく流れてくれない・・・。ロウが溶けきって地金がヤバイ一歩手前でバーナーを離す、0.5秒差の判断ミスが運命を分けました。

このリングもですが一緒にキャストに出した作品5つのうち、4つまでもが、巨大な”巣”を入れられてしまいました。いつも出しているキャスト屋さんはとても上手で、ゴマ巣程度はあっても肉眼でもはっきりわかる大穴・深穴をあけるようなことは今まで一度もなかったのです。さては未熟練者の手にかかって、へくられたのかも・・・。

こちらが”失敗”と判断すれば、そのまま返品することも出来たのですが、『なんとかなるかも知れない』と思って、引き取ったのですが、やっぱり、普段、火をあまりつかってない私の腕では、ロウ付けでの巣埋めは無茶でした。(・・・でもシルバーはたとえ、うまく埋められても後でロウ目が出ちゃいますしね・・・)

そもそもは、大巣穴をあけたキャスト屋のせいにしたいところですが、CADでのミスに続いて、不注意による失敗を連続してしでかした自分にムショウに腹が立って、すっかりやる気を失いました。(しかもいったんリカバリに成功していただけに、悔しさ100倍。)

ゆうに1週間くらいはもう工具を見るのもいやで、デスクに向かう気になれませんでした。他のキャスト上がりの3点も、もれなく”大巣穴つき”で、そこらに転がっています。こいつらをどうしようかと思うとユウウツです。

どなたかシルバーの巣埋めをうまくやるコツがありましたら、教えてくださいませ。


若い女性のジュエリーへのモチベを下げるもの 

2008年04月09日 | ジュエリーよもやま話
都心・市街地に勤める20~30代の働いている女性が、一番お洒落にお金と時間をかける年代層といわれています。洋服、靴、バッグ、それにあわせるスカーフやベルトのような小物は毎年流行があるので四季ごとにアップデートせねばなりません。加えて美容のための費用は大きいです。基礎化粧品、メークアップ用品はもちろん、ボディケア用品、ヘアサロン、人によってはエステ。美容代だけでも毎月数万円かかります。

おまけにお友達同士のグルメや旅行のおつきあいや”自分磨き”のためのお稽古事も消費行動の大きなポーションを占めています。そして、こまごました雑貨やインテリアグッズも若い女性は大好きです。最近は、マイカーを持つ女性も増えてきました。男性から見ると、どんだけ~、お金があれば足りるのぉ!?という感じですよね。

それらに満足してはじめて、余ったお金があれば、ようやくジュエリーや時計といったぜいたく品に注目が行くということでしょう。それだけ周囲にはもっと魅力的なものやサービスがあふれかえっています。そして、収入が増えれば増えるほど、良いものの価値がわかればわかるほど、"ハード”面から、”ソフト”面へ余裕資金の消費がシフトしているといわれています。

   

20~30代の女性が自力で買うジュエリーの価格帯はだいたい、売れ筋は3万から5万円程度までと言われていますが、最近は、「その5万円も出す気がないなあ、特にリングはねぇ・・・」、という声を聞きます。(たしかに、リングをしてる人、すくないっ!)

この、若い女性のジュエリー回避傾向を牽引している、”ソフト”面で注目すべき分野があります。それは”ネイルアート”。ジュエリー業界にとっては競合業界とみていいかもしれません。
(トレンドがわかるご参照サイト:ネイルカタログ

ネイルを常時している子は、”一度サロンに通いだすと、もう止めることができない”と言います。ネイルを塗ってないのは彼女ら的には裸でいるのと同然の感覚だそうです。私の同僚の女の子は『ジュエリーを買うお金があったらネイルサロンに行くわ。』、とのこと。ネイルは短期間で剥げるし、爪は伸びてしまいますから月に1度は行かないといけません。自分で練習して頑張ればできないことはないのですが、彼女達はプロのネイリストにしてもらうことに価値を感じるのです。
サロンに行く時間とお金がある、つまり一種のステータスなのです。

ネイルはまさに小さな芸術です。色のグラデーションづかいに加えて、細かい描画やラメやキラキラとラインストーンが輝いて、もうそれだけで自分も楽しいし、人の視線も魅了します。サロンに行くたびに無限大のアイデアと新しい意匠やテクニックが提案されます。

   

ROSEは爪は伸ばしていませんが、たった一度だけ、結婚式の前に短い爪ながらネイルをしてもらったことがあります。それは結婚式の写真撮影をプロに依頼 すると必ずと言っていいほど新郎新婦が指輪をした手を合わせたクローズ写真を撮るからです。事前の打ち合わせで聞いてますから、ROSEもあわてて前日に ネイルサロンに駆け込んだわけです。はずかしながらブーケの上に新郎と私の手を乗っけて写真をとらされました。そのとき、撮った写真はリングじゃなくって やっぱりネイルがアップされてるんですよねぇ・・・・。

ネイルって、塗ってる間じぃーっと黙って我慢してるもんだと思っていたら、どっこい、これがとっても気持ち良いのです。まずは手をお湯に浸してゆっくり温 めて、パラフィンでパックして、さらにアロマオイルでひじあたりまでマッサージしてもらって、甘皮をとったりヤスリで削ったりしてから、丁寧にエナメルを 塗って、花模様を描き、最後にキラキラのラインストーンの飾りをつけて、最後に補強剤を塗っておしまい。乾くまでしばらく待ちます。(今風 だとジュエルネイルとかいって、UV光線をあてて固めるのですよね。)その一部始終の間、いろいろとネイリストの人が淡々と仕事をしながら楽しく会話を盛 り上げてくれます。まさにお姫様気分でとても楽しいのです。金曜や週末のネイルサロンがどこも満員盛況なのは分かる気がします。

私がネイルをしてもらった日は一日ウキウキ気分でした。ネイルサロンが、女性にとって一種の癒し、ストレス解消の場と言うことを知りました。この醍醐味を知ってしまったら、若い女性達がジュエリーを買うまで行きつかない理由も分かるような気がしてしまいます。

   

私が言うのもなんですが、正直いって、ネイルをきれいにしている人がいると爪に見とれてしまって、リングやブレスレットなんてかすんでしまうんですよね。・・・そのせいか、毎日電車や街中を観察していてもネイルしてる人はあまり手指のアクセサリーをしていない気がします。ネイルのインパクト性が強い分、ジュエリーは主張してはいけない存在になりつつあります。

同僚や知人に対して、つけてるリングを褒めたときより、ネイルを褒めたときのほうが数段喜ぶのです。自分が見定めたネイルサロンでいろんなオプションを選んだ後、彼女のためだけの1つのアートが完成するため、ひとりひとりすべて違ったネイルになり、”世界でひとつの私のオーダー作品”という自負が生まれるからなのでしょうね。ネイルを褒めるとまるで自分を褒められたような気がするのも分かるような気がします。

   

リングとネイルのコーディネートを提案してる雑誌やデザイナーさんもいますが、ネイルだけで十分に装飾欲を満たせてしまうので、あえてリングなどをしないのではないかと思われます。スワロフスキーのクリスタルとかボールチェーンといった”プチジュエリー”がこまごまくっつけてあるんですから、キラキラはもう爪先で満開です。この上にさらにゴールドのダイヤリングなんかしてるとToo Muchな感じさえもします。

ネイルアートは海外から入ってきたものでしょうが、あのように1cm四方も無い面積に美しい繊細な装飾を施せるのは、まさに世界においても日本だけではないでしょうか。しかも”癒し”の付加価値までプラスして・・・。

というわけで、ネイルをしている人たちがリングを買ってくれないとすると、ネイルに似合うピアスやネックレスの提案をしていかないといけないのかなぁ???という感じもしますが、ネイルは1ヶ月に一度、みなさん、気分転換にかなり大胆に変えるのですよね~。

どんなネイルにも似合う、ピアスやネックレス、という企画にしますか・・・。

また失敗しちゃいました  ~ジュエリーCAD、磨き代に注意!~

2008年04月04日 | ジュエリー作品&試作品

先日お話しました、桜の開花に間に合わなかった、ジュエリーCAD作品その2です。
 
これ、正直申し上げると、失敗作です。(涙)
でも、ROSEのブログでは、うまくいった話ばかりでなく、失敗話も私自身への反省と戒め、そして二度と同じ間違いを繰り返さないためのつもりでご紹介しています。同じく勉強中の皆様にも参考になれば幸いかな・・。

     

上記の画像は一見、完成してそうに見えますが、うっかりはちべぇ、大きな忘れ物をしたまま造形に出してしまいました。

それは、ずばり、『磨き代(しろ)』です。

リングのエッジ(サイド)部分、うかつにも磨き代をまったくとっていませんでした。造形後の原型をみた先生曰く、0.2mmは最低でも取って置かないとね、って。ああ~、そうだった。

仕上げまでを前提としてCADの設計をする場合は、完成寸法(出来上がり寸法で作ってはいけないのです。磨きのときの地金の目減り分をあらかじめ余裕をつけてデータを作らねばなりません。さらにゴム型をとるときは、縮小分も考慮しなければなりません。
CADリング3作目にしてこの初歩的なポカをやらかしたかと思う我ながら情けない・・・。 造り慣れているプロなら絶対に犯さない初歩的なミスです。

そういうわけで、このまま先に進めても成功しないだろう、ということが容易に想像できたので、残念ながら実質的にボツです(涙)。
こういうことはCADのテキストに書いてないので結局は、口伝えのノウハウなんですよねぇ・・。要するに、磨きと石留め工程の職人さんが仕事やりやすいように設計しなければいけないと痛感しました。

 
   

手で作ったものをボツにすることを思えば、CADで作ったデータをボツにするのは物理的にあまり心が痛くないのですが、これが造形後ですと話が違います。

造形代はそれなりにかかっているので懐は痛いし、何時間もかけて切削していただいた原型なのでオシャカにするのはモッタイナイ。
なので、なんとかこの失敗原型を生かせる道はないか考えました。

てなわけで、ヘンシーンッ!(半ばヤケクソ)
上記のCADデータと何が違うでしょう?



磨き代うんぬんのことはもう忘れて、デザイン自体を根本的に修正した次第です。パーツの後付けって結構大変ですね。オリジナルのデザインと違う印象になっちゃいましたが、『リ・ボーン』(Re-born:再生)ということで、CADと手作りのガッタイ作。(^^; 

これでとりあえずキャストに出してみました。まあ、何事も経験ですわ!
このデザイン自体は気に入っているので改良アレンジ版でリベンジするつもりです!来年の桜の開花にはきっと間に合わせますぞ。(笑)

   

さてさて話は変わりますが、ジュエリーCADでは見た目になんとなくキレイにできて、デザイン上はつじつまが合ってしまうので構造上の欠点に気づかないことがあります。また、造形した原型を手に持ってみたら、CAD図面で想像していたより大きい・小さい・細い・厚いとか、なんとなくイメージしてたのと違う、という感じがあるという感想をCADスクールの他の生徒さんからうかがいました。

経験が少ないうちは、どうしてもこうしたコンピュータ上のバーチャルイメージとリアルオブジェクトの感覚のギャップがあると思います。私もまだまだしばらく失敗や反省の日々が続くのかなと思っています。

経験と技術の蓄積は重要ですが、一番大切なのは『焦らない』『慌てない』ということだということも成功のためのポイントでしょう。

クロスペンダントのときも慌てている状況でポカミスをおかしましたが、今回も桜の開花に間に合わせようと焦っていたのが敗因でした。(結局、間に合わなかったしぃ。)全く知らないならイザ知らず、先生に口を酸っぱくしていわれていたことをすっかり忘れていたなんて、自分の不注意の何ものでもありません。

どんな仕事でもそうですが、昔から戒めがあるように、急いだり焦ってするとロクなことはないということです。

   

急いては事を仕損じる
慌てる乞食はもらいが少ない
急がば回れ

   

【祝】 初の一眼レフ ゲットー!!

2008年04月03日 | ROSE POSYのひとりごと

わーい、ついに、ついに念願の初めてのデジタル一眼レフカメラが我が家にやってきました。祝!初デジイチは一番人気の、

Canon EOS Kiss X2



X2のダブルズームキットを買うと、今なら、カメラバッグとライオン親子の液晶クリーナー・ストラップももらえますヨ。数量限定だそうですんで、お早めに。(^^)



なにせ、コンパクトデジカメのRICOHのCapioすら使いこなせてませんでしたので、こんな高機能なカメラをホンキで使いこなせるようになるのはかなり大変そうです。さて、ジュエリーはどんな感じで取れるかな?(Capioのほうがキレイだったらかなり悲しい。)

1220万画素だそうですが、Web用途にはオーバースペックでしょうね。
Capioのような本格的なマクロ機能はなく、別途マクロレンズを買う必要があるようなので、まずはマクロレンズなしで頑張ってみます。



おそらく、私の被写体はせいぜいネコと作品と草木くらいのもんでしょうから、しばらくは旦那さまのおもちゃといったところでしょうか。
カメラってやつは、さぞかし男心をくすぐるんでしょうねぇ・・・・。

陽気もいいし、外に出て何でもいいから撮りたくなりそうです。

ところで、EOS KissのテレビCMが超可愛いんですよ~。





ライオン、ブルドッグ、ペンギンのオトウサンがかわいい子供のベストショットを撮るシーンがリアルに表現されています。こちらから動画をご覧いただけます。