ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

玉房結びと唐辛子ビーズのピアス

2007年06月29日 | ROSE POSYのひとりごと



仕事仲間の女性がとてもかわいい携帯ストラップをつけていました。見せてもらうと、ガラスの唐辛子がじゃらじゃら沢山ついていて、小さい飾り結びでまとめられています。どこかのアジアの国(台湾?香港?忘れましたが)に行ったときにお土産だそうで、なんともキッチュでいい感じ。

彼女のストラップを見て、中国雑貨のネットショップに唐辛子のビーズが売っていたのを思い出し、ピ~ン!とひらめいたのが、このピアス。ストラップと同じ、玉房結びにしました。

アジアンノットのアクセサリーは、存在感の割には、とっても軽いのが魅力です。

もちろん、その女性にプレゼントするつもりですよ!赤い色のお洋服が似合う人なので、きっと似合うんじゃないかな。


ねこの柄って”アート”だと思いませんか?

2007年06月28日 | ねこの話
ねねは、どこにでもいる日本猫です。

縞模様が鳥のキジの模様に似ていることから、『キジトラ』と呼ばれます。正確には、白と縞模様が混在しているねこは、『ブチねこ』に分類されるそうです。(Wikipediaより

トラねこ属・ブチねこ科・キジ模様類、ってところでしょうか。


あたしは『ブチねこ』だそうです。

写真のとおり、背中・頭・しっぽはキジ模様、四肢とおなか、顔の鼻から下が白いのですが、このツートーンカラーの配置が神秘的というか、芸術的でさえあると思うのは私だけでしょうか。

白い毛の箇所を指して”キジトラ白マスク”、”キジトラ白エプロン”、”キジトラ白ソックス”と呼ぶらしいですが、ねねの場合は、マスク・エプロン・ソックスとも白です。

どうして、このようにグレーの部分と白い部分がキレイにセパレートしたのでしょう。なぜ、だんだら模様やシマウマ模様や牛模様にならなかったのか?!

しかも、絶妙なバランス。純白のねことキジトラのMIXにしては出来すぎだと思いません?この配置バランス、人間の目で見て、とても均整がとれていて誰かが考え出したようにしか見えませんよね。

まったくの偶然だとしたら、まことに神様は、うまいこと、ねこの柄を”デザイン”したものです。


口元(ひげ部分)にご注目。
黄色の差し色と小さな斑点が
左右ともにみごとに対称に入っている。
眉間と目の横の縞も
きれいに左右対称。


ねねの四肢は真っ白ではなく、裏側に
少しキジ模様のブチ模様が点々とある。
表から見えないところがまたにくい。

このキジトラのねねと一緒に生まれた兄弟は3頭ですが、他の子は、茶トラ、サバトラ、サバ長毛(洋ねこMIX)と、4頭ともまったく柄が異なっていました。この事実もまた猫飼い初の私にとっては摩訶不思議です。


ねこのみなさん、寝るときの前足、どうしてます?

2007年06月27日 | ねこの話
寝姿シリーズです。今日のお題は、『前足の置き場』

つい、わたしが『手』と呼んでしまう、ねねの白い前足。
寝るときのパターンは、実に多彩なんですよ。数え切れないくらいあります。今日はそのごく一部を紹介。


両手を胸元でクロス。


アゴを乗せてみたり。


片手を顔の上において、


”どーもすいません”、みたいな?!


両方投げ出して肉球さわらせ放題とか


人の手を抱き枕にしてみたり。

まだまだあるので、またしつこくレポートさせていただきます!


ジュエリーCADでフリーデザイン(唐草の透かし模様入りペンダント)

2007年06月25日 | ジュエリー作品&試作品
少々モチベが下がり気味になってきたので、気合いをいれるために?!復習を兼ねて自由制作に取り組みました。
ある友人に、『自作のデザインには署名入れときなよ。』といわれたのでジュエリーデザインに”著作権の主張なんて、あんまり意味ないじゃんと思いつつも、なんとなくかっこつけに入れてみました。

 
 
ワイヤーフレーム表示(縦40mm横10mm)


完成イメージ

アングルを変えてみる

見た目には完成ですが、実を言うと論理的には0.001mmレベルの”隙間”あるいは”穴”が開いている状態なのです。
 
バラバラに設計した、唐草や枠といったパーツを最後に結合する(Boolする)ところで、”コマンドが失敗しました”、というエラーが出てしまい一気に萎えモード。。。

原因となるトラブルをつぶすと今度はまた別のトラブルが現れ、まるでモグラたたきのような堂々巡りの状態に陥ってしまいました。

完成間近に来て、こういう論理的でないプログラムの挙動不審や不可思議なエラー、つまりソフトエアのバグと思われるトラブルに見舞われると、経験不足な私にはシューティングできず、お手上げです。まことに悔しいです。

しかし、ジュエリーCADの場合、幸いなことに、モデルの成型は、液体を流し込んで作るわけではないので、こうしたミクロレベルのエラーは許容範囲とのこと。(つまり、結論としては、WAX切削は出来る。)でも、最後までスカーっとコマンドが成功してくれないとなんとも気持ちが悪いものです。

ラ・ヴァーグの松尾校長先生、悩める生徒のために、ぜひ、ご自身の体験に基づく『Rhinoトラブルシューティング集』を出してください!!よろしくお願いします!


『ここが一番落ちつくにゃん』

2007年06月21日 | ねこの話
ねねのお気に入りの場所の1つが、書斎の机の袖下です。



袖下の引き出しキャビネと机の天板の狭い隙間にシッポリと
(というか無理矢理)おさまって、じぃっとしています。



私は、子供時代を北海道で過ごしたのでいまだに北海道弁が抜けないのですが、北海道弁で、平べったいことを、『ぺったらこい』と言い、まさにこの情景は『ねねがぺったらこくなってる』、という表現がぴったり?!

机の袖下は、ねねの癒しの場であり、避難所です。
人見知りの激しいねねは、宅配便が来ただけでも猛ダッシュして隠れてしまい、とりあえずここに逃げ込みます。
 
部屋中探してもねねが見つからないときは、たいてい机の下を覗くと、”ぺったらこく”なっています。


COOL BEAUTYなリング (グリーン・クォーツ)

2007年06月16日 | ジュエリー作品&試作品
夏にぴったりのグリーン・クォーツのバケットカットを使った涼やかな印象のリングです。

底が見えるほど透明度が高く、インクルージョン(内包物)などは全く見られません。そして、清流や湖を思わせる、清々しい色合いです。



シャープでマニッシュな感じで、キャリアウーマンの颯爽としたスーツ姿に似合いそうです。メンズにも似合いそうな石ですので、ペアリングを作ってもいいですね。

できるだけ、シンプルにすっきり見せたかったので、リングと一体化した爪で石の2辺を留めています。
腕には、CZを伏せ込み(爪がなく地金に埋まるような留め方)しています。

 

ところが、ある宝飾屋さんに、こういう2点(2方向)だけで留めるデザインは石が落ちやすいといわれたことがあります。使っているうちに微妙にリングが変形して爪がゆるんだり、ぶつけたりした拍子に、石が抜けてしまうことがあるらしいです。

全部出来上がってから、ふと、その話を思い出してしまい、最初のデザインにはなかったのですが、リング両サイド側のV字型の部分(石のパビリオンがちょうど接しています)の地金に小さな爪を起こして、石の下部を支えるように固定する形で、事実上4点留めにしました。



思い出してから、急ごしらえで爪をつくるのではなく、WAX原型の段階で作っておけばもっとデザイン的にも考えようもあったかと思います。
(爪をデザインの一部にできるからです)

2点留めだけのほうがすっきりして見栄えがいいことは確かなので、美観と耐久性のどちらを優先すべきか、悩ましいところです。


黄昏色のデイジー・ペンダント (ガーネットと淡水真珠)

2007年06月16日 | ジュエリー作品&試作品
今度は、ワイヤーワックスで遊んでみました。


花の中心はガーネット
淡水パールをポイントに。
ピアスはおまけ。

石座はハードワックスで作り、ねじったワイヤーワックスで石座を装飾し、花弁となるワイヤーワックスを付けています。鋳造・研磨・石留め後にごく軽くいぶし仕上げをしています。

全体的に、浅いお皿を伏せたように立体感を出しました。



実は一番知恵を絞った部分はそこなんです。立体的に形づくるために、どうしたでしょうか?
  1. まず、手ごろな小皿に紙粘土を詰めて、おわん型の土台を作ります。
  2. その土台を伏せた状態で、真ん中に石座を下から2mm程度の高さ分を粘土に押し込んで埋めます。(=ワイヤーワックスの接着位置を360度水平にそろえるため)
  3. そして曲げたワイヤーワックスを粘土型の上に置いておわん型の湾曲に添わせ、1つずつ石座に先端をワックスペンで接着していきます。
ワイヤーワックスは融点が非常に低く、ワックスペンで触れると一瞬にして溶けて液状化してしまうくせに、ペン先を離すとすぐに固まってしまうため、タイミングよく石座に接着するのには、まるでロウづけのようにちょっとコツがいりました。


マリッジリング考 【その3】結婚指輪も着替えたっていいじゃない!?

2007年06月11日 | ジュエリーよもやま話
<< マリッジリング考 前号【その2】はこちら

最近の日本人って、無宗教の人がほとんどです。生まれるとお食い初めや七五三のお祝いは神社、結婚式は教会でキリスト教式(神社婚もあるけど)、そして亡くなると 仏教式でお寺でお葬式をあげるという”宗教ごっちゃまぜ”が一般家庭の風習になってますよね。

世界中に、信仰に関してこんなこだわりのない民族もいないというか、なんとおおらかで柔軟性のある文化なん だろうと思います。

欧米化”が大好きな日本人ですから、キリスト教会の結婚儀式である結婚指輪の交換もすんなり入っていきました。(でも、神前式でも指輪交換ってかなりヘンですよね)


私が思うに、「要するになんでもありじゃん!」のニッポン、結婚指輪についての日本ローカルな斬新なアイデアがあってもいいのではないでしょうか。

結婚指輪は一生ものという考えが大勢です。私自身、前回の記事では婚約したカップルに、『一生ものなのだから、とことんこだわってね』というメッセージを送りました。

で も、一方で世の中には、あまり一生ものということにこだわらない人はいるものです。先にいったようにマリッジリングのデザインにも流行があるし、歳を取っ て似合わなくなる場合もあり、失くしちゃう人もあり、指のサイズがキツくなって、はずした人も周囲には沢山います。

でも、結婚指輪をリフォームすることに抵抗を感じる人は多いものです。指輪をサイズ直しするのですら、縁起が悪いという人がいます。誰が言ったんだか、リングを切るのは、”縁(=円)が切れる”に通じるのだそうです。はっきりいって、そんなの迷信です。だいたい日本に結婚指輪が入ってきたのは戦後ですよ!!しかも昭和40年代です。

友人(♂)が『うちの嫁はん、指輪ぬけんようになって、しゃあないから消防署行ってリングカッターで切ってもらったわ。』、と言ってました。でも二人はあいかわらずラブラブで”縁切れ”てません。(笑)

私は、マリッジリングをリニューアルするという発想をここに提案したいと思います。(プラチナ・ギルドさん、見てる?)

た とえば、10年、20年といった大きな節目に、夫婦でリングをリフォームしたり、新たに買いに行く、というアイデアも大ありだと思います。

仲の良い夫婦 が、お互いの長年の感謝を込めて、10年婚式、20年婚式・・・と新しいリングの交換のイベントというのがあっても楽しいなと思います。愛用したリングは思い出に取っといてもいいし、写 真に収めてから、リフォーム代の足しにすれば無駄になりません。

いい歳のオッサンがピカピカの指輪をしてたら、なんとなく照れくさいけど、
部下:「部長、マリッジリング換えましたね。今年何年目ですか?」
上司:「あ、これねー。実は昨日20年婚式だったんでねー。」
部下:「うらやましいですね。奥さんといつまでもラブラブですね!」
上司:「バカいえ。オトナをからかうもんじゃない。」
・・・なんて会話も日常茶飯事になることでしょう。


やっぱり、こういう習慣は、母の日やバレンタインデー同様に、業界が作らないと浸透しませんから、プラチナ・ギルドさんにスポンサーになってもらって、おしどり夫婦で有名な芸能人のご夫妻にCMにご登場願い、
『マリッジリングもそろそろ着替えませんか?』
なんて言わせてみたいものです。

マリッジリング・リニューアルが定着すれば、奥さまもハッピーだし、きっと宝飾業界もみんなハッピ~ですよ♪

「今月はマリッジのリニュ注文が多くってさ~」なんて嬉しい悲鳴がリフォーム屋さんから聞こえるようになるかもしれません。


ツイン・ローズ リング ~いぶし銀仕上げ~

2007年06月11日 | ジュエリー作品&試作品
粘土遊びは苦手よん~といいながら、粘土ワックスを買ってしまいました。とりあえず、コネコネして散々もてあそんだ挙句、シートワックスでもうまく作れなかったバラを作ってみました。

まあ、とにかく”粘土”デビュー、”バラ”デビュー、実験目的で作ったので、作品としての完成度についてはまったく考慮していませんので、おおめにみてやってください。(前も行ったように、ROSE POSYは、こういう具象物な苦手なの!)



とりあえず、鋳造後の仕上げ。
リングは、ハードワックスで割り腕、縄目模様。

これで完成でもいいんですが、こういうデザインは、どうしても奥まった部分の細かいところが磨けないんで気持ちが悪いんです。

メンズリングやアンティークジュエリーでよくみる、いぶし銀仕上げをこのバラ・リングにいぶし銀を施してみましょう。 


古美術仕上げ用の液にひたします。
お湯に薄めて数分浸します。

古美術仕上げ液”は、要するに温泉の濃いものです。ムトーハップでも充分代用できます。シルバーのリングをして温泉に入ると、黒くなりますよね。銀はイオウ成分でも酸化して黒く変色するのです。

このとおり、真っ黒け。
箱根・大湧谷の黒卵みたい。


銀磨きで磨けるところだけを磨きます。


見ようによっては、アンティーク、あるいは
ハードROCK系?!

まあどっちでもいいや。

アンティーク風ローズ・リングの出来上がり!

今だからこそ、シルバーは黒く変色しても専用の洗浄液を使えば隅々まで綺麗になりますが、そういった化学的なお手入れ用品がない時代のアンティークジュエリーのシルバーはたいてい、こうしたいぶし銀仕上げが施されています。いぶし銀仕上げは、凹凸の凹部分を染色するもので、ちょうど人が手でうまく磨けない部分が黒く染まるわけです。しかも陰影がつくことで作品に奥行き感が出てきます。まさに、すばらしい先人の知恵だと思います。

ちなみにこのバラ・リング、自分でいうのもなんですが、実物は写真で見るよりずっと装着感がよく、軽くて肌なじみがいい感じで、習作ながら自画自賛です。

粘土ワックスはかなり薄く作れるので、仕上がりがとっても軽いのです。


サービス業について思うこと (2) 医療編

2007年06月08日 | ROSE POSYのひとりごと
サービス」としてのビジネスに思うこと、その続き、医療編です。

ラ・ヴァーグに通う度に、「なんだかどこかで感じたようなことを思ったなぁ、どこだっけ?」とずっと疑問に思っていたのですが、突然ふと近所の係りつけの病院を思い出しました。



私がホームドクターとして利用しているのは、プラタナス・ネットワークという診療所グループの、とある病院です。このグループは、サービス業としての医療をコンセプトに診療活動に取り組む病院の集まりです。

サービス業という観点から、医療施設のさまざまな慣習や常識を徹底的に覆したのがこのクリニックなのです。

ここでは「患者様」と呼ばれ、けして、看護師さんは「○○さーん、お入り下さあい」、とは呼びません。「○○様、大変お待たせいたしました」、です。診療が終わると、「お疲れ様でした。」と声をかけられます。なんとなく、いい気分です。


まず驚いたのは、待合室。真ん中には大きなアンティーク調のテーブルが据えられ、その周りにロココ調の座り心地のいい椅子やソファが配置され、まるでサロンのよう。ここが病院であることを忘れてしまうほどリラックスした快適な空間です。じっと待つことが出来ない小さな子供の遊び場所やおもちゃもたっぷり用意されています。

先生は白衣ではなく、色つきワイシャツにスラックスの普通のサラリーマンルック。(おまけに腕まくりしてたりして)これにはたまげました。白衣って威圧感があってなんだか怖いんで、お医者様のこの服装は意外性があってリラックスできるとともに、とても好感が持てます。

そして、普通の病院だと、医師が革張りのチェアで患者が粗末な丸イス、というのが相場ですが、ここでは逆です。患者のイスはとても立派なすわり心地の良いイスで、なんか偉くなったような気分です。

先生は、患者に沢山の質問をし、また話をじっくりと聞きながらも、手は猛烈な勢いでパソコンにカルテを入力しています。この電子カルテは、難しい医学用語やドイツ語ではなく、一般人にもわかるような平易な言葉で書かれており、帰りに印刷して渡してくれます。希望すればネットで閲覧もできるそうです。まさに開かれた医療です。 そして、漢方薬も取り入れた処方でとても体に優しい治療です。



診察が終わると、ほとんど待たずに会計→薬局処方へ進みます。 なぜなら、さっき先生が打ち込んでいたカルテは、すぐに会計と薬局に送信されるのです。処方箋をもらって近くの薬局に行く必要もありません。恐ろしく合理的・効率的です。

なにより嬉しいのが予約を受けていることです。もちろん直接来院も可能ですが、忙しい仕事の合間に自分の都合のいい時間に行ってすぐ診てもらえたらこんなに効率的なことはありません。

誰も病気にはなりたくありませんが、行くのが苦痛ではなく、なぜか「病気になったらここに来たい」と思わせる信頼できる病院なのです。 案の定、口コミで人気が広がり、この病院は大繁盛しています。(でも予約を利用する人が多いし、効率的なので、患者の滞留時間が短く、ほとんど待たされません。)


病院なのに、まるで患者をお客様のように扱う。これってすごい発想の転換だと思います。産院でセレブ相手に高級なサービスを提供しているところがありますが、こうした一般病院で、しかも診療費が高いわけではなく(むしろ他より安い)、こうしたプラスアルファのサービスを提供しているところはまだ少ないと思います。

どんな商売でも、儲けてやろうとか、お客を見下げるような態度をすればすぐにわかってしまいます。経営者は、えてしてビジネスが成功してセレブの仲間入りした途端、高みから物を見る態度になりがちですが、常にお客さんの目線に立って謙虚な心を持ち続けることで、この病院のように、もっともっといろんなアイデアが湧いて、ビジネスをより拡大・発展できるのではないかと思います。

初夏のアラベスク・ペンダント (クリソプレーズ)

2007年06月07日 | ジュエリー作品&試作品
鉱物コレクター向けのある鉱物商さんのネット通販がなぜか気に入って時々訪問していました。時々ジュエリー・メイキングに使えるルースが出るので掘り出し物をちょくちょく購入しては贔屓にしていました。

隠れた人気サイトであり、新着がアップされるとすぐに売約済みとなる繁盛してそうなサイトでしたが、最近、忽然とこのサイトが消えてしまいまして、とても残念でなりません。

そこのお店で、これまた一目惚れして即買いしたクリソプレーズという石で、ちょっとエレガントなペンダントトップを作ってみました。


サイズは横35mmx縦40mm


唐草の透かしで涼やかな印象を演出

クリソプレーズは、カルセドニー(前出)の緑色バージョンの石のことで、いわば”めのう”の色違い兄弟です。クリソプレーズは、爽やかで清々しい緑色をしています。ここに掲載したのはノーマル色ですが、ほかにライトカラーがあります。

あまり注目されない石なのですが、このトロンとして、メローで、癒される感じが、なんとも好きなのです。



草花モチーフのペンダント  ~ソフトワックスを試すの巻~

2007年06月05日 | ジュエリー作品&試作品
こういう具象物って実は苦手なんですが、あえて素材を知るために実験的に作ってみました。いやー、それにしても下手ですねー。(恥)


草花モチーフのペンダント(サファイア/ルビー)

ここで使用したのは、花はシートワックス、葉の部分は、”みつろう”ワックスといっていずれも体温で柔らかくなるソフトワックスです。いずれも存在はずっと前から知ってましたが、なんとなく興味が湧かず、使ったことがありませんでした。

シートワックスは、文字通り薄いシート状のワックスで、カッターで形を花形に切り抜いて、指で立体的な花になるよう成型します。みつろうワックスは、粘りのあるガムのようなワックスで、引っ張ると”ひきめ”と呼ばれる独特のテクスチャーが現れ、その風合いを葉に見立てます。

鋳造してから、別途メタルで作っておいた石座をロウ付けして、磨いて石留めして出来上がり。葉の部分は、金属ブラシでざーっと荒らして白仕上げしてます。

石座の部分は別としても、ソフトワックスというのは、なんだか粘土遊びみたいで、テクニックもへったくれもなく、あまりにやさしすぎて拍子抜けです。

(やはりワックスはハードタイプをゴリゴリと汗水たらしてヤスリで削るのが楽しいんですってば!)←ウソ

ソフトワックスは簡単に造形できる反面、柔らかくてヤスリで削ったり、溶かしたワックスを盛ることができないので、細かい細工や修正ができません。一発勝負といったところです。かえって手仕事の生み出す偶然性が作品に面白さや味をプラスするのかもしれません。

でも、ソフトワックス、実際にはあまり出番はなさそうかも・・・。残った材料の使い道考えなくちゃ。。。


マリッジリング考 【その2】結婚指輪ってなんでするの?!

2007年06月04日 | ジュエリーよもやま話
<< マリッジリング考 前号【その1】はこちら

マリッジリング
に、シンプルなデザインが多いのには理由があるのだと思います。マリッジリングの条件はだいたいこんなところでしょうか。
  • 何十年という歳月を経ても変形や磨耗に耐える。
  • 仕事や家事のときに邪魔にならない。
  • どんな服装やTPOでも飽きずにずっとつけていられる。
  • 歳をとっても似合う。
でも、シンプルなリングでも、デザインや材質には時代によって流行があるようです。

昔は、シンプルな甲丸のイエローゴールドが定番でした。ゴールドとプラチナのコンビが流行ったこともありました。また、ある時期は新婚さんはネコも杓子も、●ィファニーのほっそい” ソロバン玉”リング”をつけているなんてこともありました。(全然関係ないんですが、あのリング、指なじみの部分が当たる隣の指が痛くないですかね?)

そもそも何故、わたしたちは結婚指輪をつけるんでしょう?

・・・といわれて正確に答えられる人はあまりいないかもしれません。深く考えたことないですよね。
浮気や不倫を防止するため?(笑)自分が結婚していることをわざわざ人に示さねばならない理由って???

結婚指輪の起源は古代ローマ時代だそうで、当時は婚約成立時に渡したのだそうです。11世紀になって教会での結婚の儀式に指輪を交換する習慣が出来たそうです。

結婚指輪をする理由は、契約社会のヨーロッパでは結婚も夫婦の間の契約、と考えられ、その契約の証(印)として贈られるようになったとか。「こいつはオレの女房だからな。手をだすなよ!」って意味もあったかもしれませんね。

なぜ左手の薬指にするかというと、古代ローマ時代は、心臓が感情を支配し、愛情を感じる場所も心臓(ハートですね)であると考えられ、左の薬指は心臓に直結していると信じられていたことから、婚約・結婚指輪を左の薬指にするようになったという説が有力のようです。


さて、キリスト教国でも契約社会でもない日本において、人々はなぜ、なんのために結婚指輪をするんでしょうか?

日本の宝飾の歴史をひもとくと、日本人は、古来よりそもそも指輪をつける習慣自体が存在しなかったようです。(江戸時代に遊女の間でオランダから入った舶来物の指輪をつける流行があったという程度。)明治時代から西洋文化の流入とともに外国の来賓を真似て、高貴なご婦人が指輪をするようになったそうです。

現代のように、結婚指輪をする風習は、ライフスタイルの欧米化にともない、昭和40年頃から大衆に浸透してきたものだそうです。ウェディングドレスで教会式の結婚に憧れる女性たちが増え、リング交換は教会挙式の必須アイテムですから、いわば、日本における結婚指輪は、結婚式の欧米化の”オマケ”でついてきたものだということになります。

そうか、要するに、おうべいか~!!

(つまらんオチで自爆) 

マリッジリング考 つづき【その3】はこちら>>



ジュエリーCADでフリーデザイン!

2007年06月04日 | ジュエリー作品&試作品
今日は、フリースタイルでオリジナルのデザインで設計しました。
4cmx4cmのユニセックス向けのペンダント・トップです。(女の子用は3cmx3cmがいいかもね。センターに石をいれてもいいかも。)


ワイヤーフレーム表示


”Emap”表示 正面


少々、斜め下のアングルから

あえて「手作業ではやりたくないかも・・・。」というようなデザインにしました。シンメトリックでシンプルなデザインほど、ジュエリーCADは威力を発揮 すると思います。上記は半球をたくさん用いていますが、手でWAXで正確に球体を彫るのはかなり難しいです。(てか、私はできませぇん~~!!)

専門的なことを言い出すと突っ込みどころ満載な設計結果ですが、
ここは練習だから、何卒お許し下さい。