ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

Forest of Phantom ~幻想の森~  パワーストーンを愉しむ

2012年09月28日 | ジュエリー作品&試作品

(上記の写真は、リメイク後の状態です。)

最近、作業机の整理をしていたら、引き出しの中から、随分長い間、ほっ たらかしになっていた 丸珠のブレスレットがゾロゾロ出てきました。一時期、パワーストーンに夢中になり、"効能”を信じて買いまくっていたときの”戦利品”たち。オペロンゴムを通しただけ の、シンプルなブレスレットですが、実際にはほとんど着用することはありませんでした。

丸玉のブレスは、見た目がダサイというか、ぶっちゃけ、お洒落じゃないんですよね。しかも、手首にぴったり密着するタイプのブレスレットは、その貼りつくような感触があまり好きではありません。やはり、アクセサリーとは、見た目に楽しく、着けて心地よいものでなくては・・・。

せっかく買ったのにそれらのブレスレットはその”パワー”を発揮する機会もなく、暗いところに眠っていたということです。今は、ワイヤーの扱いにも慣れたので、何種類か組み合わせて、別のアクセサリーにリメークすることにしました。 ブレスレットを解体する前に、一応、パワーストーンのお作法に従いまして、水 と日光で、”浄化(お清め)”しましたよ。(^^)

今回、使用した石は、以下のとおりです。

・ グリーンファントム



「緑幻影水晶」ともいい、緑色の成分が層状に入っている珍しい水晶です。 その名のとおり、
幻想的で、見ているだけで癒されます。

・ ルチルクォーツ



針水晶ともいい、金色の細い繊維状の成分が含まれていて、黄金のような華やかな輝きを放ちます。

・ アベンチュリン

これは仏具屋さんでアベンチュリンの数珠を買ったついでに求めた、数珠とお揃いのブレスレットです。 ”お揃い”といったって、不祝儀には色物のアクセサリーはつけられませんよね。
翡翠ではありませんが、"インド翡翠”などと呼ばれるようです。

いずれも個性的で主張する石のため、全体のトーン・バランスをとるために、手持ちの石も加えました。

・ 水晶 (透明・変形ライス)
・ サーペンディン (ごく薄い黄緑)
・ 淡水パール

まずは、グリーンファントムの石をお楽しみください。


水晶の中の模様がキラキラ光ってベネチアンガラスのようです。


ファントム水晶らしい、きれいな山形の相が出ています。


茶色が混じっていて、ガーデンファントムに近い趣のある石です。

珠の1個1個、すべて模様が違っていて、眺めているだけでも楽しいものです。



おそろいでピアスもつくりました。それでもまだたくさんの石が余っています。

ネックレスの端は、カニカンをつけてあり、好みの位置で留めれば、Y字ネックレスにできます。

 

もう片方の端には滴型のパールのチャームをつけています。手前に持ってきてペンダント風にみたてたり、チャームを後ろに回して、一連のネックレスとしても使えます。

今回はワイヤーをめがね留めでつなぎましたが、グリフィン糸を使っても素敵かもしれません。


スタイリングパーツで遊んでみた

2012年09月17日 | ジュエリー作品&試作品

ビーズFriend秋冬号に、付録がついていました。

最近、雑誌におまけをつけるのが流行っているようですが、いつの世も、”おまけ付き”というのはなんとなく嬉しいものです。しかも、キットなので、材料をあれこれ買いそろえなくてもすぐに着手できるので、ありがたいですね。

さて、このビーズFriendの付録は、トーホーというパーツメーカーさんが提案する新しいスタイリングパーツだそうで、パーツに溝がついており、この溝に糸を順番にかけて作品を完成させるという趣向です。

実際に作ってみました。 糸をかけるだけなので、簡単すぎて拍子抜けしてしまった次第ですが、艶のある二色の糸が織り成す不思議な形に、しばし喜んだり、眺めておりました。作品自体とても軽いので、組で作ってピアスにしてもいいかもですね。

さて、自分が作った作品は、この写真以上でもそれ以下でもなく、まんま同じなので、ブログにアップしたとしても、”だからどうした?”的というか、あまりにオチがなさすぎるので、ちょっとばかり、創作遊びをしてみました。 



使用したビーズは、アメシストとブルーカルセドニー。チャームは水晶です。

こちらも、作り方は恐ろしく簡単でして、ワイヤーにビーズを通しながら、パーツに巻きつけていくだけ。ワイヤーを折り返す際にパーツに一巻きすると、ズレずにしっかり固定されます。

出来上がった作品は、裏も表も楽しめます。

ちなみに作品の背後は、同じ雑誌内にあったBeadalon社さんの広告ページの画像を”借景”しております。私は、Beadalonさんのアーティスティックワイヤーと教本、愛用させていただいてます。

上記の作品は、たまたまCopperしか手持ちがなかったので、ちょっとパーツと色が合っていませんが、Beadalonのアーティスティックワイヤーは30色もの取り揃えがあり、上のような金古美のパーツにあうワイヤーを使えば、グレード感がアップすると思います。


異業種コラボレーションが生むシナジー効果

2012年09月15日 | ROSE POSYのひとりごと

 ”世界がビックリ、異次元ゾーン!新宿・ビックロ!”


9月27日新宿東口に、ビックカメラとユニクロが同じビルに入って、”ビックロ”という大型店舗がオープンするそうです。冗談のようなネーミングと、”まんま”なロゴに思わず笑ってしまった人も多いのではないでしょうか。この意外な展開の真の狙いとは・・・?

「新宿は世界最大級のターミナル繁華街。とくに東口は素晴らしい立地で、どうせならいままでにない店を作ろうと思いました。外国からも観光客が多く訪れるので、外国の人が必ず来て買い物するような、世界に通用する『グローバル繁盛店』にしたいと考えています」
- ユニクロ社長 柳井氏

さすがは、グローバル成長企業の社長さんの考えることは違います。

安くていいものが欲しいのは日本人でも外国人でも同じ。そして、家電や衣料品は、生活に必要なもの。同じ建物内にあれば、"買い回り”の効果が期待できます。せっかく、新宿に来たのだから、家電を見て、”ついでに”洋服も買おう、ということになると思います。この、”ついで”がポイント。

近所のある幹線沿いで、ユニクロとタリーズが一緒に同一敷地内にオープンしました。ユニクロでお買い物をしたファミリーが、お隣のタリーズに立ち寄る姿をよく見かけます。幹線沿いなので、長いドライブに疲れたドライバーさんが、タリーズのコーヒーでちょっと一休みした”ついでに”、お?、ユニクロがあるじゃん。ちょっと見ていこう、というパターンもあるようで、両店は一見無関係に見えて、相互に自然な顧客の流れを作り、単一店舗よりも、隣接することで売り上げは確実に増えていると思います。


さて、隣接で関連するもう1つの話ですが、手芸品の専門店のユザワヤが、ユニクロの近くに出店して大幅に売り上げを伸ばしていることは、みなさんもご存知かと思います。ユニクロで買った服をユザワヤの服飾小物でデコる、”デコクロ”なる造語まで出現し、それは流行に終らず、ホビーの1つとして定着化しつつあります。お客さんにとっては、ユニクロで買った服をそのままユザワヤに持ち込んで、装飾アイテムを合わせられることが魅力なわけで、両店が隣接していなかったら、この新たな発想は生まれていなかったのでは・・・と思います。

ユザワヤさんは、生地も売ってるくらいだから自社でTシャツを作れそうなものですが、あえてそれはせず、ユニクロのブランドを尊重し、ユニクロのお客さんを味方につける作戦を取っているところにこの企業の賢さを感じています。

いずれ、"ビックロ”のように、1つの建物にユニクロとユザワヤが同居したビルが現れ、両社で密にコラボレーションするようなお話も浮上するかもしれません。

これ↑は冗談です、、、。


【ガラスを彫る】ぶどう柄のロックグラス&おつまみプレート

2012年09月15日 | ガラス工芸・サンドブラスト


友人にプレゼントを作りました。(Webアップが遅れてしまいまして、すでに実物はご本人に贈呈済みです。)

友人は、焼酎の水割りが好きということで、おおぶりの透明なロックグラスにしました。グラス1つではなんだか寂しいので、おつまみ用のプレートもおそろいの柄で制作しました。

今回は、柄が複雑なこともありまして、平彫りで作らせていただきました。(まだまだ、修行の身・・・。プレゼントにする作品は失敗できないので、無難にまとめました)

手に持った感じがとてもしっくり来て、見た目より軽く一目惚れしたこのグラス、ポーランド製の手作りのクリスタルガラスだそうです。よくみるとちょっと形がイビツですね。まあ、手作りの持ち味、ということにしておきましょう。(笑)

底にも葡萄のはっぱをあしらいました。このグラス、内側の表面が波打った凸凹のテクスチャーになっていて、レンズ効果というのか、なんとも不思議な表情があります。。

このグラスに氷をいっぱい入れてキンキンに冷やした焼酎を飲む気分はどんなだろうな・・・。使う人のことを想像しながら作るのもまた楽しいものです。

それでは、楽しい晩酌をお過ごしください。(^^)


アートワックスモデリング 

2012年09月10日 | ジュエリーよもやま話

 
ビーズ専門誌は、近所のよく行く書店で取り扱っていなかったこともあって、今まで買ったことがありませんでしたが、先日、たまたま見つけたので買ってみました。

ファッション誌のように洋服とアクセサリー作品のコーディネート写真がたくさんあって、眺めているだけで楽しいです。

そういえば最近、ビーズの勢いはどうなんでしょうか?手芸コーナーにはビーズの本をあまり見かけなくなりましたし、(以前、大全盛のときは、10冊以上出てました)渋谷の東急ハンズのビーズ売り場は売り場面積をかなり縮小していましたので、そろそろ下火になっているのかもしれません。

日本の奥様たちはお習い事大好きですが、飽きっぽいのか、次々といろんな新手の手芸・工芸が登場しては、盛大に大ブームになったかと思うと、廃れるのも潮を引くように、といった感じですよね。 

そしてブームにつきものが、認定講座とか、認定資格。(笑) そういや、私の同僚が、”うちのカミさんが、プリザーブドフラワーとやらにはまって、資格を取ってインストラクターになりたいから、スクールの費用30万円出してくれって、うるさくせがんで困る。”と愚痴っていました。

さてさて、ブームとはまったく関係なくですね、そろそろ飽きつつある(?)ビーダーさんの心をつなぎとめそうな、素敵な(笑)講座が登場しました。 このビーズ雑誌は、あまりブログネタにならないなぁ~とぺらぺらめくっていたところ、発見しました!(けして、学校の回し者ではありませんぜ、、、)

アートクレイシルバー、という純銀粘土のクラフトがありますが、それの姉妹もん?と思いきや、運営母体は異なるようです。 (DOVEという吉祥寺のジュエリースクールのようです。興味ある人は自分でググって見つけてくださいね。)


コースで作成する作品の一覧を見ましたがお店で普通に売ってそうな、若い女性が好きそうなデザインです。(カエルの置物はちょっと・・・アレ?でしたが。。。)器用な人なら、あっという間にプロ顔負けのモデラーになっちゃうのではないでしょうか。

今まで、”メタルパーツはお店で既製品を買うもの”、と思っていたビーダーさんたちが、自分でデザインしたパーツを自分で作れるということでは、かなり画期的だと思います。(コスト度外視すれば、ですが。。。)

ワックスモデリングの通信講座は、ビデオなどで以前からありましたが、この"アート”がつく、ワックスモデリング講座のポイントは、

・初心者向けの扱いやすいオリジナルのワックス素材を使用 (私も使ってみたい!既成のワックスとどう違うのか知りたいです。)

・ワックス原型を送ると、キャスト、磨きから、希望すれば、メッキ、石留め、ゴム型量産までやってくれるアフターサービスがある(もちろん、講座の初期費用に入らないサービスもあると思います)

・資格つきで、コース修了し、一定のレベルに達したと認定されれば、インストラクターになれる。そうしたイントラさんたちも同じシステム(教材・資材・サービス)を使ってどんどん、フランチャイズ化して拡散していくのでしょう。(これはアートクレイシルバーと同じですね) 

・・・ということです。

誌面上は、体験コースでコレ↑を作ったような設定になってますが、
さすがに初体験ではいきなりここまでは無理ですね。ディテールは先生の手が入ってるでしょう。 (^^;

このビジネスモデルは、学校だけが儲かるわけでなく、キャストや磨き、石留めなどの加工業者さんたちにも確実に仕事が回りますし、生徒さんは、面倒な後工程は人におまかせして、"創作活動に専念”でき、いずれインストラクターやジュエリーアーティストとして活躍できる。(といった意味合いのことがHPに書いてある)ある意味、Win-Winなんじゃないでしょうか。

アー トワックスモデリングの認定資格は1級から3級まであるそうで、1級取得は25万円(ツールとか資材とか後工程の加工賃もコミコミ)だそうです。だいたい、若い女性をターゲットにした民間資格講座は、どれも25~30万が相場みたいですね。OLさんや主婦が手を出せるお手頃ラインなんでしょうか。

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話がかわりますが、ほんとに日本にはいくつの民間資格が存在しているのでしょうか?
日本人は勉強好きな上に、依存性が強いというか、『一流大学に行きさえすれば明るい未来がある、 と同じノリで、資格さえ取れば仕事がある、ぼくもわたしもお教室(お店)が開ける、と思っているお目出度い人が多いからこそ成り立つビジネスモデルが、” 資格・検定商売”。 そして、どんな趣味分野にも、必ずといっていいほど、”なんとか協会”というのが存在しています。

中には、先に民間資格ができて、ブームに目をつけたお国が、”(社)○○協会”を立ち上げて、天下り役人を送り、"国家”の認定資格を作って、商売を横取りしてしまう、といったアコギなことも横行しています。 

それにしても、”なんとか協会”の会員になっている、ということが一種の安心感になるのでしょうか、”なんとか協会”ができると、すぐにわらわらと人が集まり、お金も集まる、なんとも不思議な現象です。商売をしてお金を稼ぎたいはずの人たちが逆にお金を取られている、、、。”会員”同士はネットワーキングや疎結合だにしておらず、何かの集まりがあっても、それは個々に得しそうな情報が欲しいからであって、ただの烏合の衆、ということが多い。(いや、お互いに商売敵のライバルということになるのでしょう)

日本の民間資格は一種のフランチャイズ経営のようなもので、自分でコース開発や教材作成・資材調達をしなくていいので、楽して教室を始めたい人には、こういうシステムに乗るのがいいのかもしれません。ただ、誰でも簡単にできる、ということは、つまり、ライバルも沢山出てくるわけで、また集客できるかどうかは結局は"ご本人様の頑張り次第”。いくら学校や協会が、"アナタのビジネスをサポートします!”(この言葉の響きがまた耳に心地いい・・・)といっても、やはり最後は自己努力なしでは生き残れないと思います。そんなに楽してオイシイ話はないということです。

私は残念ながら、民間資格を1つも持っていません。必要な技術や知識を身につけるために学校(教室)には行きますが、プロになるには資格はあまり必要ないと考えています。(いつまでたっても、アマチュアのままですが・・・笑)


【ガラスを彫る】 桔梗/麦

2012年09月03日 | ガラス工芸・サンドブラスト

”しずめ彫り”のコースもいよいよ終盤を迎えます。作品が地味なので(笑)、2作品ずつ載せていきますよ~。

なんだか、無我夢中でここまできてしまいました。先生のアシストなしで、全部自力でひととおりやってみなさい、といわれたら、できないかもです。(^^;;

無色のガラスを淡々と彫る作業は、マスクをはがしては彫る、はがしては彫る、の地道な作業の繰り返しで、ダイナミックさはないですが、出来上がったときは、なんともいえない達成感があります。

この"桔梗”までは、なんとか大きな失敗もせずに、無難にまとめてきました。

ところが、、、、次に出てきた、『麦』。

ここにきて、なんでこんな簡単なデザインなの??と不思議に思ったのですが、これがクセものでした。

この課題のポイントは、麦の穂の部分です。パーツが小さいのに、重なりが多い。これが、実はこの図柄は簡単そうで、トリッキーであり、一種のテクニックを要することに、出来上がってから思い知らせました。

次のコースが逆レリーフですから、そのイントロ的課題だったのかもしれません。

沈め彫りは輪郭だけを彫る技法なのですが、輪郭を深く彫りすぎると、パーツの真ん中が凹んで見えてしまいます。まさにこの麦の粒はそうなってしまいました。

悪戦苦闘の結果、出来上がった麦の実は、丸みのない、しなびた米のモミガラのようで、自分でも不本意な作品と相成りました。 (涙)

 


Blue Morning Dew

2012年09月01日 | ジュエリー作品&試作品


今までの作品は、なんとかのペンダントだの、なんとかなリングだのと、なんとも、”まんまやんけ~”的下手なタイトルでしたが、今回ちょっとキザな名前をつけてみました。 

Blue Morning Dew   青い朝露 

1つ1つの作品には、それぞれ、物語というか、テーマというか、デザインに対する愛情や思い入れのようなものがあったりします。それなのに、名無しの権兵衛さんのままでは、なんだかかわいそうな気がしてきました。画家でも陶芸家でもちゃんと自分の作品にお題をつけてますものね。そこで、これから、それぞれの作品に名前をつけてあげることにしました。・・・が、なんとなく、こそばゆいというか、コッパズカシイです。慣れないといけませんね。

それと、画像に入れていた、”Copyright(C) ROSE POSY”なるレジェンドもやめることにしました。”著作権表示は、商業制作の世界では大切なことですが、個人の自由作品にCopyrightを入れるのはなんとも興ざめですよね。いまさらな気づきでなんですが、今後は、”Designed by・・・”とか、”Creafted by..."といった表現に変えることにします。

さて、前置きが長くなりましたが、この石は、石屋さんの店先でバーゲンセールしてたのをあまり深く考えずに衝動買いしたのですが、石の種類はアマゾナイトではないかと思います。(そういえば、私、前にもアマゾナイトでネックレス作ってました。なんとなく優しげで、なにげに好きな石です。)

1本のワイヤーで、一筆書きのように、装飾と金具を兼ねつつ石をラップしています。

くるくるとペンダントトップが揺れるたびに、裏と表の異なる表情を楽しめます。